ヴァニラで空山基、Jelly Bean、寺田克也「エロ」展

【銀座新聞ニュース=2018年9月10日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は9月11日から30日まで空山基さん、Rockin’Jelly Beanさん、寺田克也さんによる「Tokyo Sweet Gwendoline」-3バチ展Vol.2」を開く。

ヴァニラ画廊で9月11日から30日まで開かれる空山基さん、ロッキン・ジェリー・ビーン(Rockin’Jelly Bean)さん、寺田克也さんによる「『トウキョウ・スウィート・グウェンドリン(Tokyo Sweet Gwendoline)』-第2回3バチ展」のフライヤー。

エロティックかつメタリックな質感およびメカニカルな造形で女性を描き、ソニーのロボット「アイボ(AIBO)」のデザインも手がけた空山基(そらやま・はじめ)さん、日本人で覆面のイラストレーター、ロッキン・ジェリー・ビーン(Rockin’Jelly Bean)さん、イラストレーター、マンガ家の寺田克也(てらだ・かつや)さんの3人が2014年4月に「神をも恐れぬバチアタリ展覧会」として初めて「プッシーキャット!キル!キル!キル!(Pussycat! Kill! Kill! kill!)-3バチ展」を開いた。

これに続いて「エロティシズムのフロンティアを探究し続ける3人のマッド・アーティスト」が、東京発の過激かつ洗練された「エロ」をテーマに再び激しい火花を散らすとしている。「グラマラスかつゴージャスな女性像から、コケティッシュでキュートな女性像まで」、アメリカで活躍したフェティッシュカメラマン、ボンデージアーティストのジョン・ウィリー (John Willie、1902-1962)のボンデージ美学と奔放なエロティック表現を注ぎ込んだ「スウィート・グウェンドリン(Sweet Gwendoline)」シリーズを、バチアタリな3人衆がそれぞれ独自にエンジニアリングし、さらにスケール・アップした作品を展示する。

ウイキペディアによると、ジョン・ウィリーはシンガポール出身で1930年代まで英国で育ち、1947年か1948年まではオーストラリアで生活しており、絵画の技術を身につけたのもその頃だとされる。1946年から1959年まで発行された雑誌「ビザール(Bizarre)」を主宰し、ニューヨークで話題の人物となった。「ビザール」はアービング・クロウ(Irving Klaw、1910-1966)などのフェティッシュなカメラマンを生むと同時に、エネグ(ENEG)やスタントン(Eric Stanton、1926-1999)などのボンデージアーティストを輩出した。

ジョン・ウィリー自らもボンデージマニアとして美麗なイラストストーリーや小説を発表している。その中でももっとも有名なのが「スウィート・グウェンドリン(Sweet Gwendoline)」のシリーズで、正確なデッサンにもとづくこのイラストストーリーは評判となり、多くの派生作品や後継作家を生みだした。

一方で「ビザール」に寄せられたウィリーの妻の告白文(多分にフェティッシュな内容を含む)がでっち上げであると告訴されるなど、経営に苦しむと同時に、テネシー州から起こったポルノ排斥の動きに押されたうえに、脳腫瘍を患い、「ビザール」をアービング・クロウにまかせ、英国に戻り、1962年に死亡した。

空山基さんは1947年愛媛県今治市生まれ、愛媛県立今治北高校を経て、1965年に四国学院大学文学部英文科に入学、1967年に中央美術学園に入学、1969年に卒業し、旭通信制作部に入社、1971年に独立し、1984年にイタリア・フィアット社の世界キャンペーンのイメージを担当し、1995年に有線テレビ(CATV)「T&A2000」のキャラクター、セクシーロボットのデザインを手がけ、1996年にアメリカの「ヴァーガス・アワード」を受賞、1999年にソニーの「アイボ(AIBO)」のデザインを手がけ、グッドデザイン賞グランプリ、メディア芸術祭グランプリを受賞した。

2001年に初代アイボがスミソニアン博物館とニューヨー近代美術館のパーマネントコレクションとされ、朝日新聞発明賞を受賞した。1989年にミュンヘンのフェラーリホール、1994年にアトランタ、1994年と1998年、1999年にロサンゼルスのタマラ・ベイン・ギャラリー、2003年にギンザ・グラフィック・ギャラリーなどで個展を開いている。

ロッキン・ジェリー・ビーンさんは生年月日、出身地を未公表、幼少期に手塚治虫(てづか・おさむ、1928-1989)や松本零士(まつもと・れいじ)さんに影響されてマンガを描き始め、中学校から大学までラグビー部に所属、18歳の時からプレ・サーフコンボ「ジャッキー&ザ・セドリックス(JACKIE&THE CEDRICS)」のベース奏者として活動、19歳で東京に移住、デザイン事務所に3カ月勤務した後、フリーとなる。

バンドやイベントのフライヤーを始め、1990年からイラストレーターとして活動をはじめ、海外インディーズレーベルのジャケットや、ポスター、フィギュア、アニメなどを手がけ、オリジナルブランド「エロスティポップ(EROSTY POP!)」を立ち上げ、1996年にアメリカにわたり、ロサンゼルスで7年間活動、帰国後は東京を中心に活動し、ショップ「エロスティカ(EROSTIKA)」を原宿と名古屋でプロデュースしている。

寺田克也さんは1963年岡山県玉野市生まれ、岡山県立岡山工業高校工業デザイン科を卒業、阿佐ヶ谷美術専門学校を卒業、在学中からイラストの仕事などを手がけ、そのままフリーとして活動、ゲームのキャラクターデザイン、小説のさし絵、マンガ、映画のデザインなどを手がけている。

映画では1988年に「未来忍者」のキャラクター、コスチューム、小道具デザイン、2004年に「キューティーハニー」のハニーコスチュームデザイン、「デビルマン」のデビルマンコンセプトデザイン、「ヤッターマン」のメカとキャラクターデザインリファイン、「仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド ムービー(MOVIE)大戦2010」のクリーチャーデザイン、2011年に「エンジェル ウォーズ」のコンセプトデザインなどを手がけている。

22日17時30分から空山基さん、ロッキン・ジェリー・ビーンさん、寺田克也さんと都築響一(つづき・きょういち)さんによる特別トークイベントを開く。予約制で、料金は2500円だが、すでに締め切っている。

都築響一さんは1956年東京都生まれ、上智大学を卒業、在学中から現代美術・デザイン分野でライターとして活動、卒業後はフリーランスの編集者として「ポパイ」や「ブルータス」(マガジンハウス)などを手がけた。

その後、「東京スタイル(TOKYO STYLE)」(京都書院、後に筑摩書房)を刊行して写真家として活動、1996年に写真ルポルタージュ「珍日本紀行」を雑誌「スパ(SPA!)」に連載、写真集「ロードサイドジャパン(ROADSIDE JAPAN)珍日本紀行」(筑摩書房)が第23回木村伊兵衛(きむら・いへえ)写真賞を受賞した。

開場時間は12時から19時(土曜日、祝日は17時)。入場料は500円。18歳未満は入場できない。

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