TOEI「恋のしずく」上映会、川栄李奈、小野塚勇人ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2018年9月7日】映画配給会社のブロードメディア・スタジオ(中央区月島1-14-7、03-5547-1510)は9月25日に丸の内TOEI(中央区銀座3-2-17、03-3535-4741)で「恋のしずく」の完成披露上映会を開く。

10月20日から一般公開される「恋のしずく」((C)2018「恋のしずく」製作委員会)。右側の蔵元の経営者「乃神輝義」役を演じた大杉漣(おおすぎ・れん)は2018年2月21日に亡くなり、この作品が遺作となった。

10月20日に一般公開される「恋のしずく」の完成披露上映会を9月25日19時から開き、上映前に監督の瀬木直貴(せぎ・なおき)さんをはじめ、主人公の農大生「橘詩織」役の川栄李奈(かわえい・りな)さん、蔵元の息子「乃神莞爾」役の小野塚勇人(おのづか・はやと)さん、有重酒造の若手「有重一紀」役の中村優一(なかむら・ゆういち)さんが舞台に登場してあいさつする。

「恋のしずく」は鴨義信(かも・よしのぶ)さんのオリジナル脚本を、瀬木直貴さんが監督し、広島県東広島市の銘醸地・西条で元「AKB48」の川栄李奈さんが酒造りや恋に奮闘する理系女子役を演じた青春ドラマだ。

物語は農大で醸造学を研究している3年生の橘詩織がワイナリーでの研修を夢見ていたのに、西条の老舗酒造で研修を受けることになるところからはじまる。やる気のない蔵元の息子や、病に伏している蔵元、厳格な杜氏、そして米農家でもある蔵人・美咲らのもとで実習を開始する詩織だったが、慣れない作業に失敗ばかり。そんな矢先に、蔵元がこの世を去り、老舗の蔵は存続の危機に立たされる。

瀬木直貴さんは1963年三重県四日市市生まれ、立命館大学文学部日本史学専攻を卒業、在学中に京都東映太秦映画村でアルバイト、1987年に大学卒業後、映像制作プロダクションに就職したが、その後、映画監督を志して退社し、退社後は市川崑(いちかわ・こん、1915-2008)監督の作品制作などに参加し、演出家、ディレクターとして修業を重ね、1996年に「菜の花」の監督を務め、文化庁優秀映画作品、教育映画祭優秀作品賞、1997年に「おーい!」の監督を手がけた。

2000年に映画制作会社「ソウルボートプロダクション」を設立、2001年に「坂の上のマリア」を監督、2003年に「いずれの森か青き海」(監督)、2004年に「千年火」を監督し、第11回京都キンダーフィルムフェスティバルでグランプリ、2007年に「ウォッチ・ウイズ・ミー(watch with Me)-卒業写真」(監督)、2008年に「キズキ(KIZUKI)」(監督)、同年に「春色のスープ」(監督)、2011年に「ラーメン侍」を監督した。

2012年に「グッドラック-恋結びの里」(監督)、同年に「ルート(ROUTE)42」(監督)、2014年に「カラアゲ・USA」(監督)、2016年に「マザーレイク」を監督している。映画監督のほか、テレビ番組やCMなどのディレクターとして活躍し、また、みえの国観光大使、四日市市観光大使、明和町観光大使、福島県しゃくなげ大使、宇佐市観光交流特別大使として活動、2008年に市制111周年記念四日市市民文化奨励賞を受賞している。

チケットはチケットぴあを通じて8日10時から発売しており、料金は2000円均一。