日比谷「コーヒーが冷めないうちに」、有村架純、伊藤健太郎ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2018年9月11日】阪急阪神東宝グループで、映画の制作配給、演劇の興行などの国内最大手、東宝(千代田区有楽町1-2-2、東宝日比谷ビル、03-3591-1221)は9月21日からTOHOシネマズ日比谷(スクリーン12、千代田区有楽町1-1-3、東京宝塚ビル地下)で一般公開する「コーヒーが冷めないうちに」の初日に、有村架純さん、伊藤健太郎さんらによる舞台あいさつを開く。

9月21日から一般公開される「コーヒーが冷めないうちに」((C)2018 映画「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会)。

21日15時35分の回上映終了後に、監督の塚原あゆ子(つかはら・あゆこ)さんをはじめ、主人公の喫茶店で働く「時田数」役の有村架純(ありむら・かすみ)さん、美大生「新谷亮介」役の伊藤健太郎(いとう・けんたろう)さん、「夏服の女」役の石田ゆり子(いしだ・ゆりこ)さんが舞台に登場してあいさつする。上映前に、TBSワイドショーの生中継が入る予定としている。

「コーヒーが冷めないうちに」は劇団「音速かたつむり」の脚本家兼演出家として活動していた川口俊和(かわぐち・としかず)さんが手掛けた舞台作品の脚本で、2010年3月の演劇ワークショップ用に書き起こされた。2011年2月にキャストを集めて公演し、それを観に来た編集者が声を掛け、2015年に小説(サンマーク出版)として刊行された。

その後、幾度か再演され、2013年3月に行われた公演で第10回杉並演劇祭大賞を受賞し、2017年に本屋大賞にノミネートされた。塚原あゆ子さんは映画監督としてデビュー作になる。

物語は時田数が働く喫茶店「フニクリフニクラ」には、ある席に座ると望み通りの時間に戻れるという不思議な噂があり、過去に戻るには面倒なルールがいくつもあったが、そのすべてを守った時、優しい奇跡が舞い降りるのだという。

今日も店には、噂を聞きつけてやって来たキャリアウーマンの清川二美子(波瑠=はる=さん)や、訳あり常連客の高竹佳代(薬師丸ひろ子=やくしまる・ひろこ=さん)と房木康徳(松重豊=まつしげ・ゆたか=さん)、なぜか妹から逃げ回っている平井八絵子(吉田羊=よしだ・よう=さん)ら、それぞれ事情を抱える人々が訪れてくる。タイムスリップの引き金になるコーヒーを淹れることのできる数も、近所の美大生・新谷亮介に導かれるように、自分自身の秘められた過去に向き合っていく。

塚原あゆ子さんは埼玉県久喜市生まれ、千葉大学文学部文学科を卒業、「ドリマックス・テレビジョン」に所属し、2007年にTBS系ドラマ「砂時計」で演出を手掛け、その後も次々とテレビドラマの演出を担当し、2014年に「Nのために」で第83回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で監督賞、2018年に「アンナチュラル」で第96回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で監督賞を受賞している。

チケットはネットの応募フォームからの応募・抽選販売と、チケットぴあ(http://w.pia.jp/s/coffee18sp/)を通じての抽選販売がある。応募フォームはすでに受けつけており、12日12時が締め切り。料金は一般1800円、大学生・専門学校生1500円、高校生・ジュニア(3歳から中学生まで)1000円、障がい者1000円、シニア(60歳以上)1100円。

チケットぴあによる販売が18日11時締め切り。料金は一般2000円、大学生・専門学校生1700円、高校生・ジュニア1200円、障がい者1200円、シニア1300円。