日比谷「散り椿」、岡田准一、西島秀俊、黒木華ら舞台挨拶

【銀座新聞ニュース=2018年9月19日】阪急阪神東宝グループで、映画の制作配給、演劇の興行などの国内最大手、東宝(千代田区有楽町1-2-2、東宝日比谷ビル、03-3591-1221)は9月28日からTOHOシネマズ日比谷(スクリーン1、千代田区有楽町1-1-2、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「散り椿」の初日に、岡田准一さん、黒木華さんらによる舞台あいさつを開く。

9月28日から一般公開される「散り椿」((C)2018「散り椿」製作委員会)。

28日14時50分の回上映終了後に、監督、撮影者の木村大作(きむら・だいさく)さんをはじめ、主人公「瓜生新兵衛」役の岡田准一(おかだ・じゅんいち)さん、瓜生新兵衛のかつての友「榊原采女」役の西島秀俊(にしじま・ひでとし)さん、新兵衛の妻、篠の妹で、切腹させられた源之進の妻「坂下里美」役の黒木華(くろき・はな)さん、新兵衛の甥「坂下藤吾」役の池松壮亮(いけまつ・そうすけ)さんが舞台に登場してあさつする。

「散り椿」は直木賞作家の葉室麟(はむろ・りん、1951-2017)が2012年に角川書店から刊行された同名小説(2014年に文庫化)を映画化したもので、カメラマンとして定評のあるの木村大作さんが撮影と監督を手がけ、映画監督の小泉堯史(こいずみ・たかし)さんが脚本を担当した。第42回モントリオール世界映画祭で最高賞に次ぐ審査員特別グランプリを受賞している。

物語は享保15年に藩の不正を訴え出たために藩を追われた瓜生新兵衛だが、追放後も連れ添い続け、病に倒れた妻・篠(麻生久美子=あそう・くみこ=さん)が、死の床で最期の願いを新兵衛に託すところからはじまる。それは、新兵衛のかつての友にしてライバルであり、藩追放に関しても大きな因縁を持つ人物・榊原采女を助けてほしいというものだった。

妻の願いをかなえるため故郷へ戻った新兵衛は、やがてある確証を得て采女と対峙する。過去の不正事件の真相や妻の本当の思いを知る新兵衛だったが、その裏では大きな力が彼を襲おうとしていた。

木村大作さんは1939年東京都(当時は東京府)生まれ、1958年に東京都立蔵前工業高校を卒業、東宝撮影部にカメラ助手として入社し、黒沢明(くろさわ・あきら、1910-1998)監督の組に配属され、黒沢明作品にはすべて撮影助手として参加し、黒沢明に強く影響を受けた。1973年に「野獣狩り」でカメラマンとしてデビューし、2009年に「剣岳 点の記」を初めて監督した。

1978年に第1回日本アカデミー賞優秀技術賞を受賞したのをはじめ、1987年に同賞の最優秀撮影賞、1998年、2000年にも最優秀撮影賞、2010年に「剣岳 点の記」で同賞の最優秀監督賞、最優秀撮影賞、優秀作品賞、優秀脚本賞を受賞している。2013年にも同賞の最優秀撮影賞を受賞した。

チケットについては、はがきによる応募・抽選とチケットぴあを通じての販売がある。はがきは郵便番号、住所、氏名、年齢、チケット購入希望枚数(2枚まで)を記入して、東宝宣伝部「散り椿」初日舞台挨拶チケット購入係(〒100-8698、日本郵便(株)銀座郵便局JPタワー内分室私書箱2404号)まで郵送する。締切は20日(当日必着)。料金は一般1800円、大学生・専門学校生1500円、高校生・ジュニア(3歳から中学生まで) 1000円、障がい者1000円、シニア1100円。

チケットぴあ(http://w.pia.jp/s/chiritsubaki18sb/)を通じての販売はすでに開始しており、25日11時締め切り。料金は一般2000円、大学生・専門学校生1700円、高校生・ジュニア(3歳から中学生まで) 1200円、障がい者1200円、シニア1300円。