三重テラス5周年イベント、赤福餅の販売や桜雪が1日店長

【銀座新聞ニュース=2018年9月20日】三重県(三重県津市広明町13、059-224-3070)は9月22日から30日まで三重テラス(中央区日本橋室町2-4、浮世小路千疋屋ビル、03-5542-1035)で「おかげさま祭第1弾」として、2階イベントスペースなどで「三重テラス5周年記念感謝祭」を開く。

9月22日から30日まで三重テラスで開かれる「三重テラス5周年記念感謝祭」に1日店長を務める桜雪さん。

2013年9月28日に首都圏のアンテナショップ「三重テラス」が開業して以来5周年を迎えることから、「赤福餅」の特別販売や「赤福茶屋」の出店、5周年記念のつどい、アイドルの桜雪(さくら・ゆき)さんが1日店長を務める、北海道の名付け親「松浦武四郎(まつうら・たけしろう、1818-1888)」の生誕200年イベント、2016年の伊勢志摩サミット乾杯酒などの特別販売などを実施する。

ウイキペディアによると、三重県は明治維新以前の伊勢国、伊賀国、志摩国の全域と、紀伊国牟婁郡(むろぐん、熊野国)の一部よりなり、大陸と陸続きであった頃、鳥羽市の恐竜化石、伊賀市の大山田地方で発見されたゾウ・ワニの足跡などが知られている。3万年前から1万年前頃の後期旧石器時代の三重県内の南勢地方、鈴鹿川北岸、鈴鹿市南部、英虞湾や伊雑浦(いぞううら)などの河岸段丘や台地での遺跡からナイフ形石器が出土している。

「北海道」と命名した三重県出身の松浦武四郎。その生誕200年イベントも開かれる。

中期から後期前葉にかけて遺跡数がもっとも増加し、約200カ所の所在が確認されている。この期の住居は平面形が円形で、住居内には石囲みや土器敷の屋内炉も確認されている。672年に古代最大の内乱である「壬申の乱」が起こり、この内乱は律令国家形成の主導権を巡る争いであり、三重県域に属する伊勢と伊賀は巻き込まれ、重要な役割を果たした。

7世紀の終わり頃に「班田収授法」が実施され、三重県下でも条里制の遺構が圃場整備(ほじょうせいび)事業が実施されるまで、志摩国の英虞郡(あごぐん)を除いて各郡で確認されている。平安時代末期の源平合戦の時代に平清盛(たいらの・きよもり、1118-1181)らの家系の伊勢平氏の根拠地であった。

平家滅亡後は伊勢神宮領・奈良の寺社領・貴族の荘園に細かく分割された。伊勢平氏の伊勢氏・関氏と源平合戦の恩賞で源氏方の武士が北勢や中勢など伊勢国に移住してきた。南北朝時代に南朝から北畠氏が伊勢国氏に任命されて伊勢国を支配した。戦国時代には伊勢国は北畠氏(中勢地方を支配)、神戸氏(鈴鹿郡が勢力圏)が、志摩国は九鬼水軍の九鬼氏が戦国大名として統治していた。

織田信長(おだ・のぶなが、1534-1582)は1568(永禄11)年に、北伊勢の神戸具盛(かんべ・とももり、不詳-1600)と講和して、3男の織田信孝(おだ・のぶたか、1558-1583)を神戸氏の養子として送り込んだ。北畠家とは大河内城の戦いで、大河内城を大軍を率いて攻略し、次男の織田信雄(おだ・のぶかつ、1558-1630)を養嗣子として送り込んだ。

また、織田信長は願証寺の信者である長島一向一揆との戦いや天正伊賀の乱(織田家の伊賀国侵攻)で織田信長に反抗する伊賀・伊勢の豪族や一向宗を信じる北勢地域の農民を大量殺戮した。その後、徳川家康(とくがわ・いえやす、1543-1616)の伊賀越えで協力した伊賀忍者を徳川氏が登用して江戸時代に活躍する。北勢地域(伊勢国北部)では北勢48家と呼ばれた豪族が統治していたが、織田信長の北伊勢侵攻で北勢48家は滅んだ。

江戸時代には伊勢国には、桑名藩、長島藩、伊勢亀山藩、神戸藩、菰野藩、久居藩、津藩、志摩国の鳥羽藩、津藩の支城の伊賀上野城、津藩の一族の名張陣屋、紀州藩の支城の田丸城、松阪城があった。1868(慶応4)年に「度会府」が設置される(1869年に「度会県」に改称)。1869(明治2)年に版籍奉還により、桑名藩・亀山藩・長島藩・神戸藩・菰野藩・津藩・久居藩・鳥羽藩の8藩が設置された。

1871(明治4)年に廃藩置県により桑名県・亀山県・長島県・神戸県・菰野県・津県・久居県・鳥羽県の8県が設置された。1872年1月に第1次府県統合により安濃津県(桑名県・亀山県・長島県・神戸県・菰野県・津県)と度会県(久居県・鳥羽県・度会県)に統合される。1872年3月に安濃津県は、倒幕の論功行賞に不満を持つ旧津藩士らの住む県南端の安濃津から県中央の三重郡四日市(現四日市市北町2-23、四日市市立中部西小学校)の四日市陣屋に県庁を移設し、郡名を取って三重県へ改称した。
1876(明治9)年4月に第2次府県統合により三重県と度会県が合併して、現在の三重県となった。

1959年に伊勢湾台風が襲来して甚大な被害を被り、1960年に四日市コンビナートが排出した亜硫酸ガスによる大気汚染で、四大公害病の一つとなり、四日市ぜんそくの被害が広がった。1962年に鈴鹿サーキットが開園した。2016年5月26日と27日に志摩市賢島で第42回先進国首脳会議「伊勢志摩サミット」が開かれた。現在人口は181万人、うち四日市市が31万人、県庁所在地の津市が28万人となっている。

松浦武四郎は1818(文化15)年伊勢国一志郡須川村(現三重県松阪市小野江町)で生まれる。松浦家は、肥前国平戸の松浦氏の一族で中世に伊勢国へ移住してきたといわれている。13歳から3年間、漢学者・伊勢津藩士の平松楽斎(ひらまつ・らくさい、1792-1852)のもとで学び、猪飼敬所(いかい・けいしょ、1761-1845)、梁川星巌(やながわ・せいがん、1789-1858)らと知己を得る。

山本亡羊(やまもと・ぼうよう、1778-1859)に本草学を学び、16歳から日本国の諸国をめぐった。1838(天保9)年に平戸で僧となり文桂と名乗るも、故郷を離れている間に親兄弟が亡くなり天涯孤独になったのを契機に、1844(弘化元)年に還俗して蝦夷地探検に出発し、1846年には樺太詰となった松前藩医・西川春庵(にしかわ・しゅんあん、1820-1886)の下僕として同行し、その探査は北海道だけではなく、択捉島や樺太にまで及んだ。

1855(安政2)年に江戸幕府から蝦夷御用御雇に抜擢され、再び蝦夷地を踏査し、「東西蝦夷山川地理取調図」を出版した。1869(明治2)年には開拓判官となり、蝦夷地に「北海道」の名(当初は「北加伊道」)を命名した。さらにアイヌ語の地名を参考にして国名・郡名を選定し、1870(明治3)年に北海道の開拓の方針を巡って、従五位の官位を返上した。この間に北海道へは6度赴き、150冊の調査記録書を遺した。
余生を著述に過ごしたが、死の前年まで全国歴遊はやめなかったと言われている。武四郎は天神(菅原道真)を篤く信仰し(天神信仰)、全国25の天満宮を巡り、鏡を神社に奉納した。好古家としても知られ、縄文時代から近代までの国内外の古物を収集し、64歳のときに、自分を釈迦に見立て古物コレクションに囲まれた「武四郎涅槃図」を河鍋暁斎(かわなべ・ぎょうさい、1831-1889)に描かせている。

また、1870(明治3)年には北海道人と号して、「千島一覧」という錦絵を描き、晩年の68歳より富岡鉄斎(とみおか・てっさい、1831-1924)からの影響で奈良県大台ケ原に登り始め、自費で登山道の整備、小屋の建設などを行った。1888(明治21)年に東京神田五軒町の自宅で脳溢血により死去した。

生地の三重県松阪市小野江町には、生家のほか、武四郎の遺した資料を保管する「松浦武四郎記念館」がある(1994年開館)。北海道音威子府村(おといねっぷむら)には「北海道命名之地」の記念碑があり、釧路市の幣舞公園、天塩町の鏡沼海浜公園、小平町のにしん文化歴史公園には銅像(武四郎の身長は4尺8寸=約180センチ、足の大きさは24センチ)がある。北海道勇払郡厚真町富里には松浦式四郎記念碑がある。

22日から24日の3日間、赤福餅2個入(240円、22日と23日のみ)、8個入(760円)、12個入(1100円)を販売する。

22日と23日は赤福茶屋が出店し、赤福餅2個入抹茶付を470円で提供する。

23日10時から12時まで三重県津市出身のアイドルの桜雪さんが1日店長となり、5周年記念プレゼントと写真撮影会を開く。10時から10時45分まで1階で商品を購入すると、先着100人に「松浦武四郎生誕200年記念 招福羊羹(ようかん)」を桜雪さんがプレゼントする。11時から12時まで2階でハイタッチ会(無料)の後、写真撮影会を開く。1枚1000円、サイン付き2000円。

桜雪さんは1992年三重県津市生まれ、東京大学文学部行動文化学科心理学専修課程を卒業、アイドルグループ「仮面女子」のメンバーとして活動し、東京都知事の小池百合子(こいけ・ゆりこ)さんの「希望の塾」1期生として学んだ。

24日14時から15時30分まで「5周年記念のつどい」を開く。三重の応援企業、応援店舗、応援団など三重を応援している人たちの交流を目的に、立食形式で行う。参加者によるPRタイムもある。定員は先着で100人、参加費は2000円(軽食、三重のおみやげ付き)。

25日から28日まで「松浦武四郎生誕200年記念イベント」のパネル展&スタンプラリーを開く。パネル展はパネルや映像を通して、松浦武四郎の生涯や、時代背景における生き様などを紹介する。また、松浦武四郎クイズやアイヌの民族衣装試着体験もある。

19日から10月2日まで北海道どさんこプラザ有楽町店と三重テラスをめぐるスタンプラリーを開いている。両館で買い物して、スタンプを集めると、抽選で10人に3000円相当の特産品(北海道産品詰め合わせ5人、三重県産品詰め合わせ5人)をプレゼントする。

25日から28日、30日の14時から16時まで1階ショップで三重県産品を試食できる「みえを食べる!(大試食会)」を開く。

レストランでは「三重県GAP&AEL食材フェア」などの特別メニューを提供する。また、ショップでは「5周年記念福袋」や伊勢志摩サミットの乾杯酒「作」と「半蔵」、三重テラスオリジナルブレンド茶、 5周年記念特別真珠商品などを特別販売する。

営業時間は10時から20時。