メトロが千代田線6000系を終了、11月まで週末1日1往復

【銀座新聞ニュース=2018年10月4日】国(財務大臣53.42%)と東京都(46.58%)が出資する日本最大手の地下鉄会社、東京地下鉄(東京メトロ、台東区東上野3-19-6、03-3837-7077)は10月5日に「千代田線6000系車両」の営業運転をもって通常運行を終了する。

東京メトロが5日をもって営業運転を終了する「千代田線6000系車両」。10月13日から11月11日まで週末のみ1日1往復で特別運転する。

また、10月13日から11月11日まで、土・日曜日限定で1日1往復綾瀬駅から霞ケ関駅間を特別運転する。特別運転では、東京メトロの車両として40年以上も利用されたことへの感謝の気持ちを込めて、ヘッドマークを掲出して運行する。

千代田線6000系は、1968年に試験導入し、1971年から量産車がデビューし、353両が製造された。デビュー当時は、回生ブレーキとチョッパ制御方式を世界で初めて採り入れた省エネルギー車両で、アルミ製車体を本格導入し、6000系以降製造された車両の標準型となり、1972年に「ローレル賞」(鉄道友の会が1961年2月18日に制定した日本の鉄道車両に対する賞で、記念プレートには月桂冠=ローレル=が描かれている)を受賞した。

ウイキペディアによると、「6000系電車」は1968年に登場した旧帝都高速度交通営団(現東京地下鉄)の通勤形電車で、2004年4月の営団民営化にともない、東京地下鉄(東京メトロ)に継承された千代田線用車両だ。

20メートル、4扉のアルミ合金車体、制御方式として回生ブレーキ付き電機子チョッパ制御方式といった当時の最新技術を積極的に採用し、「耐用年数40年以上、新技術の導入、保守の容易化、車両の軽量化」を設計の基本としている。1968年から1990年まで試作車、量産車あわせて36編成353両が製造された。6000系の車体スタイルは、後に有楽町線用7000系や、半蔵門線用8000系に引き継がれた。

自動案内放送が対応するのは東京メトロでは千代田線のみで、当初は英語放送には対応していなかったが、2004年4月の営団民営化に合わせて、英語放送が流れるようになった。

6000系の後継・増備系列として1992年に06系10両編成1本が製造されたが、その後の増備には至らず、2015年に廃車された。「21世紀の電車」という登場時のキャッチフレーズそのままに、長年にわたり千代田線の主力車両として運用されたが、本系列の代替を目的とした後継車16000系が2010年度に登場したことにより、2010年から廃車が開始され、2018年10月5日に引退が決定している。

10月13日から11月11日までは6102編成または6130編成で、綾瀬駅13時29分発、日比谷駅13時53分発、霞が関駅13時55分着。霞が関駅14時16分発、日比谷駅14時19分発、綾瀬駅14時42分着。