リコー画廊で石原正道、木田俊一、三輪薫ら「和紙」展

【銀座新聞ニュース=2018年10月16日】国内最大のOA機器メーカーのリコー(中央区銀座8-13-1、03-6278-2111)グループのリコーイメージング(大田区中馬込1-3-6)が運営するギャラリー「リコーイメージングスクエア銀座」(中央区銀座5-7-2、三愛ドリームセンター、03-3289-1521)は10月17日から11月18日まで8階ギャラリーゾーン「A.W.P」で石原正道さん、大坂寛さんらによる「和紙礼賛-和紙に紡ぐ作家たち」を開く。

リコーイメージングスクエア銀座で10月17日から11月18日まで開かれる石原正道さん、大坂寛さん、木田俊一さん、三輪薫さんによる「和紙礼賛-和紙に紡ぐ作家たち」に出品される石原正道さんの作品((C)Masamichi Ishihara)。

写真家として、日本古来の和紙を写真表現のメディアとして取り組んできた先駆者、石原正道(いしはら・まさみち)さん、大坂寛(おおさか・ひろし)さん、木田俊一(きだ・しゅんいち)さん、三輪薫(みわ・かおる)さんの4人の和紙による約30点を展示販売する。

デジタルの発展と共にインクジェットプリントの用紙選択が写真表現の可能性を飛躍的に高めており、なかでも和紙は独特の風合いをもち、その種類も増えている。石原正道さんはモノクロームによる独特の手法で取り組む「叢(くさむら)」を越前和紙で墨絵風に表現する。

同じく大坂寛さんの作品((C)Hiroshi Osaka)。

大坂寛さんは独特の感性による花をカラーで表現した「ボタニック・ハート(botanic heart)」を阿波和紙で濃厚に仕上げている。木田俊一さんはプリントアーティストとして和紙の可能性を追求し、自ら「染め摺り(そめずり)」と呼んで、大判のインクジェットプリンターの水性インクを使って、吸湿性の高い和紙に染み込み、和紙と一体になり、染まったような発色にしてプリントしている。今回はパリのモノクロームのスナップを阿波和紙にプリントしている。

三輪薫さんは早くから和紙に着目し、風景に取り組み、今回は、水のある光景をカラーで表現した「水光」を伊勢和紙にプリントしている。

石原正道さんは1942年栃木県宇都宮市生まれ、1968年に日本歯科大学を卒業、1972年に同大学大学院を修了、1975年に東京都日野市にて歯科医院を開業し、1991年に二科展で初入選、2004年に一般社団法人「二科会」写真部会友に推挙され、2010年に「二科会」写真部会員に推挙され、現在、二科会写真部会員・理事、公益社団法人「日本写真協会」会員、フォトグループ「こもれび」を主宰している。

大坂寛さんは1956年山形県生まれ、1981年に日本大学芸術学部写真学科を卒業、卒業時に金丸賞を受賞、在学時の1978年にJPS展(日本写真家協会)奨励賞、APA国際展(日本広告写真家協会)ユーロフォト(EUROPHOTO)賞、1982年にJPS展グランプリ(1984年も)、1985年に日本写真協会新人賞などを受賞している。

2000年に全国カレンダー展で大蔵省印刷局長賞と日本商工会議所会頭賞(2002年、2008年、2009年も日本商工会議所会頭賞)、日独交換カレンダー展で銅賞、コダック賞などを受賞している。2010年から2011年までニコン フォトコンテスト インターナショナルの審査員、2011年から2016年までアメリカIPA(インターナショナルフォトグラフィーアワード)審査員を務めている。

代表作の分身をテーマにしたヌードシリーズや浮世絵や蒔絵(まきえ)に見られる平面的遠近法表現で、花を通して自己の内面や生命観を投影した「ボタニックハート(botanic heart)」などのシリーズで個展を開いている。

木田俊一さんは写真やイラスト、グラフィック、浮世絵などの作品に和紙を使って空間演出をし、ほかの作家の活動を摺師という立場から参画している。また、自らも撮影し作家活動をしている。インクジェットプリンターで和紙にプリントすることを「染め摺り」と呼び、2009年に「キュービック」を商標登録し、和紙の染め摺り工房「キュービック」代表を務めている。

三輪薫さんは1948年岐阜県関ヶ原町生まれ、高校卒業後に家業の塗師を継ぎながら、1973年に日本デザイナー学院名古屋校写真科を卒業して上京、「ヨシダ スタジオ」と日本写真専門学院教務課の勤務を経て、フリーの写真家として活動、「カメラで日本画や水墨画を描く」作風や「侘寂の世界」を探求し続けている。

1992年にアトリエ・暗室を設置し、8×10インチ用デベア5108をはじめとする引伸機を導入し、35ミリから8×10インチカメラによるファインアート・オリジナルプリントの制作をはじめ、1998年度に全国カレンダー展で京セラ・コンタックスカレンダー「樹奏」で通産大臣賞を受賞している。

最近は和紙とインクジェットプリンターを組み合わせたデジタルプリントによる作品を制作している。2001年よりデジタルカメラで撮影した「風色-2」などの個展を開いており、2003年よりフィルムをデジタル化した「風香」シリーズを制作している。フォトワークショップ「風」を主宰している。

開場時間は11時から19時(最終日は16時)。毎週火曜日が定休。入場料は510円(税込)。

コメントは受け付けていません。