芸大アーツ、三菱賞ライブや秋元康ら対談、伊東順二がプロデュース

【銀座新聞ニュース=2018年10月19日】不動産業界国内3位の三菱地所(千代田区大手町1-1-1、大手町パークビル、03-3287-5100)と東京芸術大学(台東区上野公園12-8、050-5525-2000)は10月22日から31日まで丸ビル(千代田区丸の内2-4-1、03-5218-5100)で「芸大アーツイン丸の内2018」を開く。

10月22日から31日まで丸ビルなどで開かれる「芸大アーツイン丸の内2018」で仲通りに設置される「マンガストリート」のイメージ図。

「芸大アーツイン丸の内」は2006年から開いており、次代を担う新鋭作家を支援し、ビジネス街の丸の内を「キャンバス」にみたて、音楽や美術といった芸術を情報発信するためのイベントで、2018年で12回目を迎え、全体のプロデュースを特任教授の伊東順二(いとう・じゅんじ)さんが担当している。

今回は「ボーン(BORN)」をテーマに、丸ビル1階マルキューブや3階回廊で、「三菱地所賞」の美術部門受賞者の立体作品を展示し、7階丸ビルホールで音楽部門受賞者によるリサイタルを開く。

また、作曲家の千住明(せんじゅ・あきら)さん、伊東順二さん、ファッションデザイナーの舘鼻則孝(たてはな・のりたか)さん、芸大准教授の箭内道彦(やない・みちひこ)さん、芸大客員教授の秋元康(あきもと・やすし)さんらOB、現役の教員、学生との「芸大ボーン!トーク(GEIDAI BORN! TALK)」を開く。さらに丸の内仲通りには、マンガ家の山口(やまぐち)つばささんの作品「ブルーピリオド」の場面を切り取った最大全長約7メートルに及ぶ巨大な「マンガ(MANGA)ストリート」を設置する。

「三菱地所賞」は2008年より設けられており、音楽部門6人、美術部門6人の計12人に賞を授与し、音楽部門受賞者によるリサイタルを7階丸ビルホールで開き、美術部門受賞者の立体作品を1階マルキューブと3階回廊に展示する。

三菱地所賞は音楽部門がサクソフォン奏者の住谷美帆(すみや・みほ)さん、チェンバロ奏者の辛川太一(からかわ・たいち)さん、ピアノ奏者の桑原志織(くわはら・しおり)さん、バイオリン奏者の堀内星良(ほりうち・せいら)さん、メゾソプラノの南(みなみ)あかりさん、ソプラノの佐々木美歌(ささき・はるか)さん。

22日から26日の18時30分から20時まで7階丸ビルホールで受賞者による記念リサイタルを開く。

美術部門が佐川翠里(さがわ・みどり)さん、沢村崇太郎(さわむら・そうたろう)さん、式場(しきば)あすかさん、石村大地(いしむら・だいち)さん、坂下マイルス彰(さかした・まいるす・あきら)さん、吉田結美(よしだ・ゆうみ)さん。

22日から31日の11時から21時(最終日は20時)まで1階マルキューブと3階回廊で作品を展示する。

22日14時から丸ビル1階マルキューブでオープニングセレモニーを開く。13時45分から丸の内仲通りでバグパイプと金管楽器、打楽器とのアンサンブル演奏の後、芸大学長の沢和樹(さわ・かずき)さんが開会宣言し、マンガ家の山口つばささんの作品「ブルーピリオド」の場面を切り取った最大全長約7メートルのコマの前で、仲通りに展開する「マンガ(MANGA)ストリート」のテープカットを行い、沢和樹さんと三菱地所社長の吉田淳一(よしだ。じゅんいち)さんが対談し、続いて、三菱地所賞の授賞式を開く。

16時から今年、芸大教授を退官された深井隆(ふかい・たかし)さん、芸大教授の河野文昭(こうの・ふみあき)さんと受賞者による「美術X音楽ディスカッション」を開く。

17時30分から18時まで沢和樹さんがバイオリンを演奏する。沢和樹さんの妻の蓼沼恵美子(たでぬま・えみこ)さんがピアノを伴奏する。

24日から26日、28日の12時と12時40分から丸ビル1階マルキューブでスタンウェイ・ピアノによる芸大コンサート「芸大クラシック(GEIDAI CLASSIC)」を開く。

24日12時から杉本沙織(すぎもと・さおり)さんと細川萌絵(ほそかわ・もえ)さんが演奏する。12時40分から黒崎拓海(くろさき・たくみ)さんと京増修史(きょうます・しゅうし)さん。

25日の12時から奥谷翔(おくや・しょう)さん、吉原清香(よしはら・さやか)さん、和田華音(わだ・かのん)さん。12時40分から早坂忠明(はやさか・ただあき)さん、鈴木真琴(すずき・まこと)さん、大塚菜々子(おおつか・ななこ)さん。

26日12時から川崎槙耶(かわさき・まや)さん。12時40分から黒住友香(くろずみ・ゆうか)さん。

28日12時から三重野奈緒(みえの・なお)さん、伊達広輝(だて・こうき)さん、奥田(おくだ)ななみさん。12時40分から冨田楓(といた・かえで)さん、千釜有美子(ちがま・ゆみこ)さん。

22日から28日まで1階マルキューブで「ゲイダイ・ボーン・トーク(GEIDAI BORN TALK)」を開く。

22日19時から20時まで特任教授の千住明さんと伊東順二さんが今回のテーマの「ボーン(BORN)!」と題して対談する。

23日15時30分から16時30分まで箭内道彦さんと現役の芸大生による「ボーン・フロム(Born)!フロム(from)東京芸術大学箭内道彦研究室」と題して対談する。

24日17時30分から18時30分まで秋元康さんと伊東順ニさんが「アートとアイドル」と題して対談する。

24日19時から20時まで舘鼻則孝さん、芸大教授で大学美術館館長の秋元雄史(あきもと・ゆうじ)さん、彫刻家の相原健作(あいはら・けんさく)さんが「工芸のうまれるとき」と題してトークする。

25日15時30分から17時まで東大名誉教授で、山梨県立美術館館長の青柳正規(あおやぎ・まさのり)さんと芸大教授の宮廻正明(みやさこ・まさあき)さんが「芸大発ベンチャーがうまれる」と題して対談する。

28日14時から15時まで山口つばささんと伊東順ニさんによる「MANGAがうまれるとき」をテーマに対談する。

28日16時から19時まで若手作家を支援するのを目的に「芸大オークション・パワード・バイ(powered by)・AGホールディングズ」を開く。

22日から31日まで1階ゲイダイ(GEIDAI)カフェで「恋愛ジュース」を販売する。特任教授の千住明さんと特任研究員の大島今日さんの監修のもと商品化されている。

そのほか、「芸大ジャズナイト(GEIDAI JAZZ NIGHT)」や「オペラ・ビュッフェ」、松下功(まつした・いさお、1951-2018)メモリアル・トーク・セッション、野外パフォーマンス(クラリネット四重奏)、丸の内で働く人たちによる「金曜日のピアニスト」、母学コンサート、学生自主企画パフォーマンスなどを開く。

開場時間は11時から21時(最終日は20時)、入場は無料。

編集注:「沢和樹」の「沢」と「沢村崇太郎」の「沢」はいずれも正しくは旧漢字です。