M84で丹地保堯「写真画」展、来年のカレンダーも

【銀座新聞ニュース=2018年10月20日】Art Gallery M84(中央区銀座4-11-3、ウインド銀座ビル、03-3248-8454)は10月22日から11月3日まで丹地保堯さんによるオリジナルカレンダー40周年記念「写真画展」を開く。

アートギャラリーエムハッシー(Art Gallery M84)で10月22日から11月3日まで開かれる丹地保堯さんのオリジナルカレンダー40周年記念「写真画展」に展示される作品((C)Yasutaka Tanji/M84)。

丹地保堯(たんじ・やすたか)さんは「そのもっとも美しい一瞬を切り取り、あざやかに描き出す」写真家で、アートギャラリーエムハッシー(Art Gallery M84)では「研ぎ澄まされた感性によってありふれた風景の中に写真創造の原点を見出す作風は『写真画』という独自の世界を確立した日本写真界の巨匠」としている。

毎年のように内外のカレンダー展で受賞し、今回(2019年版)、オリジナルカレンダーが40周年記念となる。これを記念して、写真画集に採用された絵画を思わせる幻想的な作品約40点を選んで額装して展示し、すべての作品を販売する。

丹地保堯さんは「自然をモチーフに日本全国を旅すること50年、自然が好きで絵が好きで、自然観をもっと感情で捉えたい。本質にせまり、空気感まで捉えたい。そんな思いの中、一枚一枚絵を描くつもりで被写体と向き合い、構図を決め、シャッターを切ってきた」という。

「顔料によるプリント(ジグレー技法)は耐久力や色再現が格段に向上し、和紙やカンバスに自分自身が描写することでオリジナルな『新ジャンル』での写真表現ができた気がする。ありふれた風景の中に僕の写真創造の原点がある。その原点を大切に旅を続けたい」としている。

丹地保堯さんは1943年広島県福山市生まれ、1968年に東京デザイナー学院商業デザイン科を卒業、フリーのグラフィックデザイナーとなり、1973年に写真家に転向し、1977年に全国カレンダー展で作品集「枝」が工業技術院院長賞を受賞、1981年にドイツ・シュツットガルトの国際カレンダー展で作品集「光の記憶」が最優秀カラー写真賞(グランプリ)を受賞した。

中国・北京の国際芸術写真展で入選、2003年に第54回全国カレンダー展で作品集「雅の心」が日本マーケティング協会賞を受賞、2004年に第55回全国カレンダー展で作品集「雅の心」が「審査員会奨励賞」を受賞した。

2005年に国際カレンダー展で作品集「雅の心第2弾」が銅賞(2012年銀賞)、第56回全国カレンダー展で作品集「雅の心」がグランプリの経済産業大臣賞(2007年、2010年、2017年に経済産業大臣賞)、2010年に「旅」をキーワードにした写真クラブ「ジタン・クラブ(JITAN CLUB)」を始動(代表理事)し、2018年に「しなの追分写真コンテスト」審査委員長。現在、日本写真画家協会会長、NPO国際写真交流協会会長などを務めている。

22日18時からオープニングセレモニーを開く。

開場時間は10時30分から18時30分。入場は無料。日曜日が定休。作品と2019年オリジナルカレンダーも会場にて販売する。