ノエビア画廊でルドゥーテと鶴田一郎「バラ」展

【銀座新聞ニュース=2018年11月6日】国内化粧品業界第7位のノエビアホールディングス(兵庫県神戸市中央区港島中町6-13-1)傘下のノエビア(東京本社・中央区銀座7-6-15、03-5568-0300)が運営するノエビア銀座ギャラリー(中央区銀座7-6-15、ノエビア銀座ビル)は11月5日から2019年1月11日までルドゥーテと鶴田一郎さんによる「美しさはバラのごとく」を開いている。

ノエビア銀座ギャラリーで2019年1月11日まで開かれているルドゥーテと鶴田一郎さんによる「美しさはバラのごとく」に展示されているルドゥーテのバラの絵(画像提供:コノサーズ・コレクション東京)と鶴田一郎さんのイラスト。

南ネーデルラント(現ベルギー)出身で「バラの画家」として知られ、フランスの王妃マリーアントワネットの宮廷画家であり、皇后ジョゼフィーヌが余生を送ったマルメゾン城のバラの描いたピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ (Pierre-Joseph Redoute、1759-1840)の「バラ図譜」と、グラフィックデザイナーで画家、日本女性の美人画で知られている、1987年から1998年まで11年間続いたノエビア化粧品のテレビCM「コスメティックルネッサンス」シリーズでイラストを描いた鶴田一郎(つるた・いちろう)さんの女性のイラスト原画を展示している。

ウイキペディアによると、ルドゥーテは1759年南ネーデルラント生まれ、1784年から1785年にかけて「新種植物の記述」を出版し、その挿し絵を担当し、1789年に王妃マリーアントワネット(Marie-Antoinette-Josephe-Jeanne de Habsbourg-Lorraine d’Autriche、1755-1793)の蒐集室付素描画家の称号を得た。

1793年に自然史博物館付植物画家、1802年から1816年にかけて「ユリ科植物図譜」を出版、1817年から1821年にかけて「バラ図譜」を出版、1822年に自然史博物館付図画講師、1827年から1833年にかけて「名花選」を出版した。1840年の没後の1843年に「王家の花束」が刊行された。

ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte、1769-1821)の皇后ジョゼフィーヌ(Josephine de Beauharnais、1763-1814)が1799年に購入し、1810年1月に離婚した後、マルメゾン城で余生を送ったマルメゾン城で250種類のバラを庭に植え、自らバラを愛でるだけでなく、後世の人々のためにと、集めたバラをドゥーテに描かせて記録に残している。今日でもバラには「ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ」という品種がある。

鶴田一郎さんは1954年熊本県本渡市(現天草市)生まれ、1976年に多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業、1984年にアメリカで作品がアートポスターに採用され、1987年にノエビア化粧品の広告に使用され、1991年に東芝「ジャズを聞きたくて」シリーズのCDジャケットに採用され、1996年にハクビ総合学園の広告に使用され、1999年にTBSドラマ「週末婚」のタイトルバックに使用され、2001年にパリで個展を開き、2002年から2006年まで日本橋三越にて展示会を開く。

2005年から2007年までニューヨーク・アートエキスポに出展し、2007年に久留米工業大学客員教授、2010年から2012年まで京都駅ビル「ザ・キューブ(The CUBE)」広告に舞妓作品が採用され、2010年に銀座ギャラリーハウスで「鶴田一郎展」、2012年に熊本市現代美術館主催の「アートパレード」審査員に選ばれる。

開場時間は10時から18時。入場は無料。来場者には2019年ノエビアオリジナルカレンダー(卓上タイプ)をプレゼントする。