【銀座新聞ニュース=2018年12月14日】国内外で419カ所のアパホテルなどを運営する総合都市開発のアパグループ(港区赤坂3-2-3、アパ赤坂見附ビル、03-5570-2113)は12月13日に「アパホテル 日本橋馬喰町駅前」(中央区日本橋馬喰町1-6-6、03-5847-9711)を開業した。
「アパホテル 日本橋馬喰町駅前」は鉄骨造、地上14階建て、193室(全室禁煙、シングル142室、ダブル50室、デラックスツィン1室)で、全室に50インチ(DXツインルームは65インチ)の大型液晶テレビや快眠を追求したオリジナルベッド「クラウドフィット エスピー(Cloud fit SP)」(幅1400ミリ、ベッドの下に荷物が収納可、DXツインルームは幅1220ミリ)を設置している。
室内の明るさもLEDシーリングライトを採用し、ワイファイ(Wi-Fi)無料接続(全客室とロビー)やBBCワールドニュースの無料放映を導入し、照明スイッチ類、空調リモコンなどをベッドの枕元に集約している。また、携帯電話やスマートフォンの充電に便利なUSBポート・コンセントを枕元に設置し、館内案内をテレビ画面上にデジタル化した「アパテレビインフォメーション」には、タブレット端末の動画や写真を大画面に映し出す「ミラーリング機能」も備えている。
エアコンは居住快適性を追求し、パナソニックに開発した新型で、気流の流れや室温制御機能に加え、「ナノイーX」搭載で空気中の花粉やカビ菌などのウイルスを無効化し、室内の脱臭効果もあるという。
1階にはレストラン「バルール(VALULU)」が開店し、6時30分から22時30分まで営業している。朝食は35種類以上の和洋バイキングで、前売で税込1200円(当時は1400円)。
料金はシングルルームで1万8000円(税、サービス料込)から、ダブルルームで3万円から。開業記念価格としてシングルルームが7800円から、ダブルルームが9800円から提供している。
アパグループ代表の元谷外志雄(もとや・としお)さんは「東京オリンピック開催まで2年を切り、オーバーホテル現象が懸念されているが、当社はオーバーホテル現象をチャンスととらえ、現在のホテル業界でのシェア4%を10%まで上げていきたい」と語っている。」
アパホテルは中央区内で「アパホテル 日本橋 馬喰町駅前」を含め12棟、1851室(建築・設計中を含む)となり、東京23区内では直営ホテル数のみで70棟、1万7645室(建築・設計中を含む)になる。
アパグループは1971年4月に元谷外志雄(もとや・としお、1943年生まれ)さんが石川県小松市で前身の住環境メーカー「信金開発株式会社」を設立したのがはじまりで、以後「信開(しんかい)」の略称で営業を続け、1972年7月に信開荒屋ホームプラザ(全87区画)を造成、1977年5月に商業複合ビル・パオス「小松」を竣工、11月に複合分譲マンション「2+4」を竣工した。
1980年11月にアパホテル株式会社を設立、1984年12月にホテルグループ第1号となる「アパホテル金沢片町」を開業、1990年8月にWRCオーストラリアラリーに信開ラリーアートチームで参戦し、グループNクラス総合3位に入った。1994年4月にアパホテルの社長に妻の元谷芙美子(もとや・ふみこ)さんが就任し、1997年7月に東京都内に「アパホテル東京板橋」を開業し、首都圏に進出、11月に信金開発株式会社から「アパ株式会社」に改称し、グループ名も信開グループからアパグループに変更した。
2002年5月に本社を東京・赤坂見附に移転し(石川県金沢市には登記上の本店)、2005年4月に「アパホテル日本橋駅前」を開業、東京都中央区に進出、9月にアパ銀座中央ビルを取得、2008年6月に歴史論文顕彰制度を創設、2010年12月に「アパホテル日本橋浜町駅南」、12月に「アパホテル八丁堀駅南」、2011年5月に「アパホテル築地駅南」、6月に「アパホテル人形町駅北」を開業した。
2012年5月に「アパ都市開発株式会社」を「アパグループ株式会社」に改称し、グループの統括会社として位置づけ、2013年8月に「アパホテル新富町駅前」、9月に「アパホテル銀座 京橋」、11月に「アパホテル銀座 宝町」、2014年8月に「アパホテル東日本橋駅前」を開業し、2016年11月に「アパホテル新富町駅北」を開業する予定だ。
アパグループは2015年4月から2020年3月までの5カ年計画で、ホテル部門が客室数10万室(うち、自社が4万8000室、フランチャイズが2万4000室、パートナーズホテルが2万8000室)、2020年度売上高1200億円、住宅部門がマンション管理戸数3万戸、売上高500億円をめざしている。