三越前駅で福島産直市、新酒鑑評会金賞酒、あんぽ柿等も

【銀座新聞ニュース=2018年12月20日】国内最大の地下鉄、東京地下鉄(東京メトロ、台東区東上野3-19-6)と東京都(新宿区西新宿2-8-1、03-5321-1111)、福島県(福島県福島市杉妻町2-16、024-521-1111)は12月21日と22日の2日間、東京メトロ三越前駅の中の銀座線コンコース内で「第14回福島産直市」を開く。

12月21日と22日の2日間、東京メトロ三越前駅で開かれる「福島産直市」のフライヤー。

東京都などが2012年5月から東京地下鉄などと協力し、福島県の復旧復興を支援する「ふくしま⇔東京キャンペーン」の一環として開くもので、今回は銀座線三越前駅で、全国新酒鑑評会において金賞受賞数6年連続日本一に輝いた福島県の日本酒をはじめ、福島県発祥の「あんぽ柿」や「ままどおる」などの銘菓や喜多方ラーメンなどを販売する。

また、観光PRとして、福島県の観光案内パンフレットの配布をはじめ、福島の温泉や鶴ヶ城などの観光名所もPRする。

2018年4月から5月に行われた独立行政法人「酒類総合研究所」と日本酒造組合中央会の共催による「2017酒造年度」の全国新酒鑑評会で、福島県の蔵元45カ所が45銘柄を出品し、31銘柄が入賞し、19銘柄が金賞に選ばれた。金賞受賞数で6年連続で全国1位となっている。2017年酒造年度では全国から850銘柄が出品され、421銘柄が入賞、うち232銘柄が金賞を受賞した。

野菜ナビによると、福島県はさまざまな野菜の産地で、「つるむらさき」で日本では1位、「うるい」が2位、「みょうがたけ」が3位、「きゅうり」が4位、「なめこ」が4位などを占めている。また、果物では「桃」が2位、「ネクタリン」が2位、「アンズ」が3位に位置している。

ウイキペディアによると、「あんぽ柿」は渋柿を硫黄で燻蒸した干し柿で、福島県伊達市梁川町五十沢(いさざわ、旧伊達郡五十沢村)で大正年間に開発された。単に干しただけの干し柿は、乾燥して黒く堅くなり、さらに時間が経過すると糖分の粉を白く吹く(ころ柿など)。これに対して、あんぽ柿は、半分生のようなジューシーな感触で、ようかんのように柔らかいのが特徴という。硫黄は乾燥中に揮発するため毒性はない。カリウム、ビタミンなどの栄養素を豊富に含んでいる。

原料には主に、蜂屋柿(はちやがき)や平核無(ひらたねなし)などの渋柿を使用する。蜂屋柿は大粒で柔らかく、平核無は小粒で甘みが強いのが特徴である。発祥の地である福島県伊達市、伊達郡近隣のあんぽ柿は、総合農協であるふくしま未来農業協同組合(JAふくしま未来)と、専門農協である伊達果実農業協同組合(略称「だてか」)によって、主に出荷されている。

11月から2月があんぽ柿の生産、出荷の最盛期となるため、あんぽ柿を生産する農家では降雪する冬期であっても農閑期とはならない。あんぽ柿のおかげで、東北地方の他の地方の農村と比べると、生産地の伊達市・伊達郡などでは冬期に都会に出て土木業などに携わる出稼ぎ労働者が少ない。また、特産品であるために、一般の野菜や果樹などの農産物に比べると値崩れしにくく、農家としては貴重な安定収入となっている。

「ままどおる」は、バターを加えたミルク味の餡を生地で包み焼き上げた和菓子で、福島県郡山市の菓子メーカー「三万石」が製造している。1967年に発売されて以来のロングセラー商品で、黄色味を帯びたパッケージを特徴としている。

開場時間は21日が12時から20時、22日が11時から17時。