日比谷「この道」大森南朋、AKIRAら挨拶

【銀座新聞ニュース=2018年12月31日】芸能事務所のLDHグループの映画配給会社、LDH pictures(目黒区上目黒1-16-10)傘下のHIGH BROW CINEMA(同)と中堅映画配給会社のファントム・フィルム(渋谷区代々木1-11-2、代々木コミュニティビル、03-6276-4035)は2019年1月12日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「この道」の公開記念の舞台あいさつを開く。

1月11日から一般公開される「この道」((C)映画「この道」製作委員会)。

1月12日10時の回上映終了後と13時の回上映前に、監督の佐々部清(ささべ・きよし)さんをはじめ、主人公の詩人で「この道」を作詞した「北原白秋」役の大森南朋(おおもり・なお)さん、北原白秋の友人で、「この道」を作曲した「山田耕作」役のエグザイル・アキラ(EXILE AKIRA)さん、北原白秋の3番目の妻「菊子」役の貫地谷(かんじや)しほりさん。

北原白秋の最初の妻「松下俊子」役の松本若菜(まつもと・わかな)さん、記者役の小島藤子(こじま・ふじこ)さん、詩人で与謝野鉄幹の妻「与謝野晶子」役の羽田美智子(はだ・みちこ)さん、詩人で「赤い鳥」の創刊者「鈴木三重吉」役の柳沢慎吾(やなぎさわ・しんご)さん、詩人で北原白秋の友人「与謝野鉄幹」役の松重豊(まつしげ・ゆたか)さん(13時の回のみ)が舞台に登場してあいさつする。

「この道」は鈴木三重吉(すずき・みえきち、1882-1936)が1918年に創刊した児童文学誌「赤い鳥」が100年目を迎えることから、企画された映画で、詩人の北原白秋の波乱に満ちた半生と、作曲家の山田耕作との友情を描いている。

物語は天賦の才を持ちながら、酒におぼれ、隣家の人妻に手を出して姦通罪で入獄するなど、自由奔放な詩人・北原白秋(きたはら・はくしゅう、1885-1942)と、ドイツ留学を経て、日本初の交響楽団を結成した生まじめな性格の音楽家・山田耕作(やまだ・こうさく、1886-1965)、「赤い鳥」を発刊した鈴木三重吉(すずき・みえきち、)が「日本の子どもたちに、日本人による童謡を創ろう」と、性格も生き方も異なる2人に童謡創作の白羽の矢を立てる。

2人は才能がぶつかりあいながらも、1923年の関東大震災により意気消沈する子どもたちを元気づけるため、数々の童謡を世に送り出す。しかし、時勢は戦時下へと突入し、2人は子どもたちを戦場へ送り出すための軍歌を作ることを命ぜられてしまうのだが。

佐々部清さんは1958年山口県下関市生まれ、明治大学文学部演劇科を卒業、横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)を卒業、1983年から映画やテレビドラマの助監督を務め、2002年に「陽はまた昇る」で監督デビューし、日本アカデミー賞で優秀作品賞を受賞している。2004年に「半落ち」で日本アカデミー賞の最優秀作品賞と優秀監督賞、優秀脚本賞を受賞した。

その後、2006年に「出口のない海」、2011年に「日輪の遺産」と「ツレがうつになりまして。」、2014年に「六月燈の三姉妹」、2016年に「種まく旅人 夢のつぎ木」、2017年に「ゾウを撫でる」や「八重子のハミング」などで監督を務めている。また、「チルソクの夏」(2004年)、「四日間の奇蹟」(2005年)、「カーテンコール」(2005年)は下関3部作と呼ばれている。

チケットはローソンチケットを通じて先行販売しており、2019年1月3日23時59分が締め切り。8日18時から一般発売する。料金は2000円均一。

注:「山田耕作」の「作」は正しくは上に竹冠がついた漢字です。名詞は原則として現代漢字(常用漢字)を使用しています。