東宝18年映画、600億円台で2年連続減、12月も3カ月連続減

【銀座新聞ニュース=2019年1月18日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、2018年の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年比2.4%減の605億3664万円と、2017年に続けて2年連続で前年を下回ったと発表した。

現在、一般公開中の「ニセコイ」((C)2018映画「ニセコイ」製作委員会(C) 古味直志/集英社)。

過去の映画営業部門興行成績をみると、2008年が同12.8%増の739億1460万円、2009年が同11.4%減の654億9331万円、2010年が同14.3%増の748億6961万円、2011年が同21.0%減の591億1111万円、2012年が同25.4%増の741億3577万円、2013年が同9.2%減の673億2289万円。

2014年が同8.4%増の729億6541万円、2015年が同0.3%増の731億5117万円、2016年が同16.8%増の854億2671万円と2014年から2016年まで3年連続で700億円を超え、とくに2016年は「君の名は。」の大ヒットもあって歴代1位で、初めて800億円超をあげた。しかし、2017年にその反動で同21.4%減の620億2311万円に落ち込み、2018年も配給作品数が少ないこともあって、2年連続で600億円台にとどまった。

一方、12月の映画営業部門興行成績(速報ベース)は前年同月比43.7%減の22億3737万円で、3カ月続けて前年同月を下回った。

12月は例年、3月や8月と並んで観客動員数がもっとも多い需要期で、過去をみると、月別の映画営業部門興行成績を発表している2009年が39億円、2010年が62億円、2011年が49億円、2012年が42億円だったが、2013年に99億円、2014年に102億円、2015年に67億円、2016年に72億円、2017年に40億円と2013年から2016年まで60億円超で推移してきた。しかし、2018年は月別数字を公表した2009年以来、初めて20億円台にとどまった。

一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(687スクリーン)の12月の入場料収入(売店収入は除く)は同24.5%増の69億6381万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。

12月の新作は1日に公開された「スマホを落としただけなのに」、7日公開の「来る」、14日公開の「映画 妖怪ウォッチ フォーエバー・フレンズ(FOREVER FRIENDS)」、21日公開の「ニセコイ」の4本だった。しかし、「映画 妖怪ウォッチ」が初週4位、「ニセコイ」が初週9位と苦戦している。

興行通信社の映画興行ランキングによると、12月1日、2日の週は「スマホを落としただけなのに」が5週目で5位とトップ10入りは前の週と同じ1作品だった。

8日、9日の週は「来る」が初週3位、「スマホを落としただけなのに」が6週目で6位とトップ10入りは前の週より1点増えて2作品だった。

15日、16日の週は「映画 妖怪ウォッチ フォーエバー・フレンズ」が初週4位、「来る」が2週目で6位、「スマホを落としただけなのに」が7週目で10位とトップ10入りは前の週より1点増えて3作品だった。

22日、23日の週は「映画 妖怪ウォッチ フォーエバー・フレンズ」が2週目で8位、「ニセコイ」が初週で9位、「来る」が3週目で10位とトップ10入りは前の週と同じく3作品だった。

29日、30日の週は「映画 妖怪ウォッチ フォーエバー・フレンズ」が3週目で6位に再度上昇し、「ニセコイ」が2週目で10位とトップ10入りは前の週より1点減って2作品だった。

配給作品は「来る」、「ニセコイ」、「スマホを落としただけなのに」、「映画 妖怪ウォッチ フォーエバー・フレンズ」の4本だった。

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