日比谷「半世界」、稲垣吾郎、池脇千鶴ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2019年2月8日】中堅映画配給会社のキノフィルムズ(新宿区西新宿6-5-1、新宿アイランドタワー、03-5908-2262)は2月14日と15日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-2、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「半世界」の舞台あいさつ付上映会を開く。

2月15日から一般公開される「半世界」((C)2018「半世界」FILM PARTNERS(C)2018)。

14日15時20分からの回上映終了後と19時の回上映前、15日9時の回上映終了後に、監督の阪本順治(さかもと・じゅんじ)さんをはじめ、炭焼き職人で主人公「高村紘」役の稲垣吾郎(いながき・ごろう)さん、高村紘の妻「高村初乃」役の池脇千鶴(いけわき・ちづる)さん(14日のみ)、高村紘の同級生「岩井光彦」役の渋川清彦(しぶかわ・きよひこ)さんが舞台に登場してあいさつする。

「半世界」は阪本順治さんが脚本を書いたオリジナル作品で、今まで映画化できずに温めてきた2つのテーマを一つにして映画化した。2018年の第31回東京国際映画祭コンペティション部門で観客賞を受賞した。

物語は山中の炭焼き窯で備長炭の職人として生計を立てている紘の前に元自衛官の瑛介が現れるところからはじまる。突然、故郷に帰ってきた瑛介から紘は「こんなこと、ひとりでやってきたのか」と驚かれるが、紘自身は深い考えもなく単に父親の仕事を継ぎ、ただやり過ごしてきたに過ぎなかった。

同級生の光彦には妻・初乃に任せきりの息子への無関心を指摘され、仕事のみならず、反抗期である息子の明にすら無関心だった自分に気づかされる。やがて、瑛介が抱える過去を知った紘は、仕事、家族と真剣に向き合う決意をする。

ウイキペディアなどによると、阪本順治さんは1958年大阪府堺市生まれ、横浜国立大学教育学部を中退、在学中から映画の制作現場で美術助手や助監督として参加するかたわら、自主映画を制作した。1989年に「どついたるねん」で監督デビュー、芸術選奨文部大臣新人賞、日本映画監督協会新人賞、ブルーリボン賞最優秀作品賞などを受賞、2000年に藤山直美(ふじやま・なおみ)さん主演の「顔」で2001年度第24回日本アカデミー賞最優秀監督賞などを受賞した。

2002年に日韓合作映画「KT」を監督し、2008年にタイでの幼児売買春と臓器密売を扱った「闇の子供たち」を手がけ、2010年に「座頭市 ラスト(THE LAST)」を担当し、2012年に「大鹿村騒動記」を監督、これが最後の出演作となった原田芳雄(はらだ・よしお、1940-2011)が日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、会長特別賞を受賞、同年に東映創立60周年記念映画「北のカナリアたち」で、最優秀音楽賞、最優秀撮影賞、最優秀照明賞を受賞し、2015年にドキュメンタリー映画「ジョーのあした 辰吉丈一郎との20年」が第28回東京国際映画祭のパノラマ部門にて上映され、2017年にキューバとの合作映画「エルネスト もう一人のゲバラ」を監督した。

チケットはチケットぴあを通じて先行抽選をすでに販売中で、10日11時締め切り。13日10時から一般販売する。料金は2000円均一。