丸善丸の内で「招き猫」展、岡村洋子、蝉丸ら12人

【銀座新聞ニュース=2019年2月10日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は2月13日から19日まで4階ギャラリーで「時代を超えるラッキーゴッド 招き猫傑作展」を開く。

丸善・丸の内本店で2月13日から19日まで開かれる「時代を超えるラッキーゴッド 招き猫傑作展」のフライヤー。

江戸時代末期に誕生した招き猫は江戸、明治、大正、昭和、平成の5つの時代を超えて人々に福を招き続けてきたが、新たな時代を迎えようとしている今、傑作招き猫を一堂に集めて展示販売する。

出品するのは、絵画、立体の天野千恵美(あまの・ちえみ)さん、陶芸の岡村洋子(おかむら・ようこ)さん、陶芸の岡山富男(おかやま・とみお)さん、造形の小沢康麿(おざわ・やすまろ)さん、立体造形の桜井魔己子(さくらい・まみこ)さん、造形の蝉丸(せみまる)さん。

彫刻の西岡良和(にしおか・よしかず)さん、九谷焼の東早苗(ひがし・さなえ)さん、陶芸の東直生(ひがし・なおと)さん、万古焼(ばんこやき)の水谷満(みずたに・みつる)さん、陶芸のもりわじんさん、造形の渡辺志野(わたなべ・しの)さんの12人。

ウイキペディアによると、招き猫は前足で人を招く形をした、猫の置物で、猫は農作物や蚕(のみ)を食べるネズミを駆除するため、古くは養蚕の縁起物でもあったが、養蚕が衰退してからは商売繁盛の縁起物とされている。

右手(前脚)を挙げている猫は金運を招き、左手(前脚)を挙げている猫は人(客)を招くとされる。両手を挙げたものもあるが、「欲張りすぎるとお手上げ万歳になるのが落ち」と嫌う人も多い。

一般には三毛猫であるが、近年では、地の色が伝統的な白や赤、黒色の他に、ピンクや青、金色のものもあり、色によっても「学業向上」や「交通安全」(青)、「恋愛」(ピンク)など、意味が異なる。黒い猫は、昔の日本では「夜でも目が見える」などの理由から、「福猫」として魔除けや幸運の象徴とされ、黒い招き猫は魔除け厄除けの意味を持つ。

また、赤色は疱瘡(ほうそう)や麻疹(はしか)が嫌う色、といわれてきたため、赤い招き猫は病除けの意味を持つ。また、福の字が逆さまに書かれているのは、福を倒すとしてそこから似た漢字の到達をあらわす。

日本一の生産地は愛知県常滑市で、他に同県瀬戸市があり、主に陶器製である。ほかに群馬県の高崎市近郊などで、達磨とともに、同じ製法で生産されている(木型に和紙を張る「張り子」)。近年はプラスチック製品なども登場し、今でも毎年数多くの招き猫が流通している。ソーラーパネルからの電力で実際に招く動作を繰り返す玩具なども製品化されている。

9月29日は、日本招猫倶楽部が制定し日本記念日協会が認定した「招き猫の日」とされている。この日の前後の土・日曜日を中心に、三重県伊勢市のおかげ横丁、愛知県瀬戸市、長崎県島原市などで「来る福招き猫まつり」が開かれている。

1853(嘉永5)年の項に浅草花川戸に住んでいた老婆が貧しさゆえに愛猫を手放したが、夢枕にその猫が現れ、「自分の姿を人形にしたら福徳を授かる」と言ったので、その猫の姿の人形を今戸焼(今戸人形)の焼き物にして浅草神社(三社様)鳥居横で売ったところ、たちまち評判になったという。

また、古い伝世品や遺跡からの出土品から江戸時代の今戸焼製招き猫の存在は確認でき、嘉永5年の記述と符合する。記録では浅草寺および浅草神社(旧・三社権現)にゆかりのものである。

平成のはじめ頃より、浅草今戸に鎮座する今戸神社は、平成の招き猫ブームや縁結びパワースポットブームに乗り、自ら「招き猫発祥の地」として看板を掲げ、多くの招き猫が奉られるようになった。その論拠は、旧今戸八幡が今戸焼の産地である浅草今戸町の産土神であったことによるものであるが、古い文献などには招き猫と今戸神社(1937年に旧今戸八幡と旧亀岡町白山神社とが合祀)との結びつきを示す記録は見当たらない。

現在、神社本殿に祀られている大型の招き猫は、戦後の常滑産招き猫の形状を参考に造形されたものであり、社務所より授与されている招き猫の形状は、土焼製磁器製のものも、ともに江戸明治の今戸焼製の伝世品や遺跡からの出土品とは異なるものであり、時代考証的にも伝統性のない現代の創作品としている。

ほかに、豪徳寺説(東京都世田谷区)、自性院説(東京都新宿区)、伏見稲荷大社説(京都府京都市伏見区)などもある。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)、入場は無料。

注:「小沢康麿」の「沢」と「桜井魔己子」の「桜」は正しくは旧漢字です。名詞は原則として常用漢字を使用しています。

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