サッポロライオン「エビスの日」に樽生エビス半額

【銀座新聞ニュース=2019年2月23日】ビール系飲料業界第4位のサッポロホールディングス(渋谷区恵比寿4-20-1)グループのビヤホール、レストランなどを運営するサッポロライオン(中央区八丁堀4-3-3、ダイワ京橋ビル)は2月25日に「ビヤホールライオン銀座7丁目店」(中央区銀座7-9-20、銀座ライオンビル、03-3571-2590)など全国のチェーン店で樽生エビス全品を半額で提供する。

サッポロライオンが2月25日の「エビスの日」に「ビヤホールライオン銀座7丁目店」などで樽生エビスを半額で提供するフライヤー。

1890年2月25日に「恵比寿麦酒」が発売されたのを記念して、サッポロビールが2012年に日本記念日協会から正式に認定され、「エビスの日」という記念日にした。そこで、2月25日当日に限り、樽生エビスを扱う全国のライオンチェーン約110店舗で「エビス生ビール」をはじめ、エビスビール全品を開店から閉店まで終日半額で提供する。

今回、半額となるのは、「エビス生ビール」(ビヤホールライオン銀座7丁目店の価格は大ジョッキで税別1000円)、「エビス プレミアムブラック」(同)、「エビス&エビス(ハーフ&ハーフ)」(同)、「琥珀エビス」(大ジョッキで1070円)、「エビス スタウト クリーミートップ」(オリジナルグラス700円)などを終日半額にする。

ウイキペディアなどによると、「エビスビール」はサッポロビールの前身、「日本麦酒醸造会社(旧開拓使麦酒醸造所)」(1906年に札幌麦酒=サッポロビール、日本麦酒=エビスビール、大阪麦酒=アサヒビールが合併し、「大日本麦酒」となり、1949年の大日本麦酒の分割により、朝日麦酒と日本麦酒を設立)がドイツ人醸造技師、カール・カイザー(Carl Kayser)を招へいして醸造されたビールで、1890年2月25日発売時の名称は「恵比寿麦酒」(当時、販売価格14銭、現在の約3000円)で、七福神にちなんで名づけられた。

当初「大黒天」が予定されていたが、横浜にすでに「大黒ビール」が存在したため、「えびす」(恵比寿)を採用した。国産ビールだったが、カール・カイザーによって原料、設備、技術者とも本場ドイツからそのまま移転させたような「恵比寿麦酒」は販売直後から評判となり、「恵比寿」という地名も駅前も、このビールから付けられた。

大東亜戦争時の1943年にビールが配給制になり、「麦酒」に統一され、「恵比寿麦酒」という名称は消滅したが、1971年に戦後初の麦芽100%使用のラガー(熱処理)ビールとして復活した。1980年代前半に低迷したが、1986年にパッケージデザインの変更と中味の生ビール化、1988年にマンガ「美味しんぼ」の「五十年目の味覚(後編)」で取り上げられ、売り上げが回復した。

長期にわたりプレミアムビール市場の首位銘柄だったが、2000年代中盤にサントリーの「ザ・プレミアム・モルツ」が急成長し、サッポロビールは2006年からエビスブランドのテコ入れに着手し、10月にエビスブランド戦略部を立ち上げて「エビス」の名を冠した商品を複数販売する展開を始めた。

銀座、有楽町地区のライオンチェーン店は「ビヤホールライオン銀座7丁目店」のほか、「ビア&ワイングリル(BEER&WINE GRILL)銀座ライオン銀座7丁目店」(中央区銀座7-9-20、銀座ライオンビル、050-5788-0486)、「くつ炉ぎ・うま酒 かこいや銀座7丁目店」(同、050-5788-0419)、「和食・うま酒 入母屋 銀座7丁目店」(同、050-5788-0478)、「音楽ビヤプラザ ライオン 銀座店」(同、050-5788-0462)、「ライオン銀座クラシックホール」(同、050-5788-0461)。

「エビスバー(EBISU BAR)銀座2丁目店」(中央区銀座2-5-7、GM2ビル、03-3561-5234)や「エビスバー銀座コリドー街店」(中央区銀座8-2先、コリドー街、03-3573-6501)、「和食・うま酒 入母屋ギンザ・グラッセ店」(中央区銀座3-2-15、050-5788-0538)、「プライベートダイニング(PRIVATE DINING)点(ともる)有楽町店」(千代田区有楽町2-3-5、aune有楽町、050-5799-6546)など。

営業時間は各店舗のHPを参照。また、半額となるのは、グラスとジョッキのみで、瓶、缶ビール、飲み放題コースは対象外となる。