日比谷「サムライマラソン」佐藤健、小松菜奈ら舞台挨拶

【銀座新聞ニュース=2019年2月17日】中堅の映画配給会社のギャガ(港区南青山2-22-8、TYビル)は2月23日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「サムライマラソン」に出演している佐藤健さん、小松菜奈さんらによる舞台あいさつを開く。

2月22日から一般公開される「サムライマラソン」((C)“SAMURAI MARATHON 1855”FILM Partners)。

23日12時35分の回上映終了後と15時40分の回上映前に、監督のバーナード・ローズ(Bernard Rose)さんをはじめ、安中藩士だが、実は幕府の隠密「唐沢甚内」役の佐藤健(さとう・たける)さん、藩主の娘「雪姫」役の小松菜奈(こまつ・なな)さん、雪姫の婿候補「辻村平九郎」役の森山未来(もりやま・みらい)さん、足軽「上杉広之進」役の染谷将太(そめた・しょうた)さん、安中藩の唐沢甚内の上司「植木義邦」役の青木崇高(あおき・むねたか)さん、小関裕太(こせき・ゆうた)さん、守衛番「栗田又衛門」役の竹中直人(たけなか・なおと)さんが舞台に登場してあいさつする。

「サムライマラソン」は「超高速!参勤交代」の原作・脚本で知られる土橋章宏(どばし・あきひろ)さんが、日本のマラソンの発祥と言われる史実「安政遠足(あんせいとおあし)」を題材にし、2014年に刊行された小説「幕末まらそん侍」が原作で、「ラストエンペラー」のジェレミー・トーマス(Jeremy Thomas)さんと「おくりびと」の中沢敏明(なかざわ・としあき)さんが企画・プロデュースを手がけた。

ウイキペディアによると、「安政遠足」は上野安中藩の藩主、板倉勝明(いたくら・かつあきら、1809-1857)が1855(安政2)年に藩士の鍛錬のため、藩士96人に安中城門から碓氷峠の熊野権現神社まで走らせた徒歩競走のことで、1975年から「安政遠足 侍マラソン」として安政遠足保存会と安中市の共催により、毎年5月第2日曜日に開かれている。

28.97キロの峠コースと20.15キロの関所・坂本宿コースがあり、仮装をしながら走れるので、毎年参加者の半数以上はなんらかの仮装をしている。しかし、東日本大震災が起こった2011年は不謹慎であるという理由で大会は中止になった。

1955年に碓氷峠の茶屋で発見された「安中御城内御諸士御遠足着帳」に記されており、当時は走者に意義を持たせることが目的で、順位やタイムは重要視されていなかったし、ゴールした者には餅などがふるまわれたという。安政遠足は、日本におけるマラソンの発祥といわれ、安中城址には「安中藩安政遠足の碑」と「日本マラソン発祥の地」の石碑が建てられている。

物語は外国の脅威が迫る幕末の舞台で、安中藩主・板倉勝明が藩士を鍛えるため、15里の山道を走る遠足を開催することにした。しかし、行き違いによって幕府への反逆とみなされてしまい、安中藩取り潰しを狙う刺客が藩士不在の城に送り込まれる。遠足参加中に藩の危機を知った安中藩士の唐沢甚内は、計画を阻止するべく走り出す。

バーナード・ローズさんは1960年英国ロンドン生まれ、1986年に「マネー・ウォーズ Smart Money」で監督デビューし、1990年に「ハマースミスの6日間」を監督、1993年に「キャンディマン」の監督と脚本を手がけ、1995年に「不滅の恋 ベートーベン」の監督と脚本を担当し、1998年に「アンナ・カレーニナ」の監督と脚本を手がけた。

2005年に「スナッフ動画サイト」を監督、2013年に「SX TAPE セックステープ」を監督し、2014年に「パガニーニ 愛と狂気のバイオリニスト」の監督と脚本を手がけ、2015年に「フランケンシュタイン アダム・ザ・モンスター」の監督と脚本を手がけた。

チケットはチケットぴあを通じて先行抽選を受付中で、18日11時締め切り。19日10時から一般発売する。料金は全席指定で2000円均一。映画は「PG12」(12歳未満の鑑賞には、成人保護者の助言や指導が適当)に指定されている。