丸善日本橋で江口智己、竹下努、渡辺信史ら「酒宴の器」展

【銀座新聞ニュース=2019年3月12日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・日本橋店(中央区日本橋2-3-10、03-6214-2001)は3月13日から19日まで3階ギャラリー特設会場で江口智己さんらによる「酒宴-酒と料理の器展」を開く。

丸善・日本橋店で3月13日から19日まで開かれる「酒宴-酒と料理の器展」のフライヤー。

古来より、人と人とがつながる大切なときに開かれるのが「酒宴」で、その「酒宴」を彩る器を展示する。出品するのは勉強会「基(もとい)motoi」に参加している作家が中心で、今回は江口智己 (えぐち・ともみ)さん、宮本茂利(みやもと・もり)さんと宮本智子(みやもと・さとこ)さん夫婦が主宰する「新道工房」、竹下努(たけした・つとむ)さん、松永真哉(まつなが・しんや)さん、「陶工房 扇屋」を主宰する渡辺信史(わたなべ・しんじ)さんの6人。

勉強会「基」は2013年秋に愛知県瀬戸市を拠点に発足し、岐阜をはじめ、千葉や熊本の作家ら20余名が参加し、講師による講義、料理屋での体験会、展示発表など月1回程度の会合を通じて、研究を積み重ねている。当初は「向付」の勉強からはじまり、その後は「酒器」をテーマにすえて研究している。

江口智己さんは1971年東京都生まれ、武蔵野美術大学空間演出デザイン学科中退、千葉県富津市で制作している。

宮本茂利さんは1971年神奈川県横浜市生まれ、大学政経学部を卒業、愛知県立窯業高等技術専門校を卒業、「新道工房」を主宰し、愛知県瀬戸市で制作している。

宮本智子さんは1975年三重県上野市(現伊賀市)生まれ、1996年に短期大学を卒業、1998年に愛知県立窯業高等技術専門校を卒業、1998年から九谷の「青窯」で制作、2000年から瀬戸で修業、2002年に独立して「新道工房」を主宰している。

竹下努さんは1986年長野県生まれ、2007年岐阜県立多治見工業高校専攻科を卒業、「(有)玉山窯」に入社、岐阜県重要無形文化財保持者の玉置保夫(たまおき・やすお)さんに師事、2011年に土岐市織部の日記念事業第4回現代茶陶展で入選、2013年に「玉山窯」を退社、独立し、第20回美濃陶芸庄六賞茶碗展で銀賞を受賞し、岐阜県土岐市で制作している。

松永真哉さんは岐阜県で修業し、2010年から熊本県南関町で「素月窯」を構えて作陶している。

渡辺信史さんは千葉県我孫子市生まれ、1997年に武蔵野美術大学短期大学部工芸デザイン専攻科陶器コースを卒業、1997年に「九つ井 陶郷(ここのついど すえのさと)」(神奈川県)の陶器の制作スタッフとして入社、2006年に独立、「陶工房 扇屋」(神奈川県鎌倉市)を主宰し、現在、駒沢女子大学非常勤講師。

開場時間は9時30分から20時30分(最終日は17時)まで。入場は無料。