ヴァニラでマクグレイス、キンタナ、サイア「ダークイースター」展

【銀座新聞ニュース=2019年3月16日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は3月19日から31日までElizabeth McGrathさんら3人による「Blossom」を開く。

ヴァニラ画廊で3月19日から31日まで開かれる「ブロッサム(Blossom)」に出品される作品。

アメリカのドール作家、エリザベス・マクグレイス(Elizabeth McGrath)さん、不気味な肖像を描くアメリカの作家、ダン・キンタナ(Dan Quintana)さん、アメリカ出身の写真家、カレン・サイア(Karen Hsiao)さんがアメリカ西部に根ざした祭典「イースター」について焦点をあて、暗くゴシックな解釈を作品にし、「ブロッサム(Blossom、花咲く)」と題して展示する。

ダン・キンタナさんはアメリカ・ロサンゼルスを拠点として、優美で形象的な世界に浸った女神のような不気味な肖像を描いている。「油彩で描かれる折衷的なスタイルと細部へのこだわりは、ルネサンス期のネーデルラント(フランドル)の画家、ヒエロニムス・ボス(Hieronymus Bosch、1450ころ-1516)による異世界のイメージに通じるところがあり、これに現代的なモチーフや幾何学模様を融合させている」(ヴァニラ画廊)という。

「死と腐敗のイメージに満ちた象徴的な平面の中からこちらをじっと見つめる、取りつかれたような目を持つ女性の肖像や、腐敗しかけた悪魔的な飼い主とともに地上に降り立つ幽霊馬など、特定の絵画作品は暗く気味の悪い調子を帯びている」としている。さらに、「光は生命の象徴であると同時に、優雅でありながら対照的に謎に満ちた痩せこけたイメージを用いる作品は、生命の力と死の現実との間の象徴的な相互関係を模索しているかのよう」で、今展では不気味で官能的な新作を展示する。

カレン・サイアさんはアート・センター・カレッジ・オブ・デザイン(Art Center College of Design)のイラストレーション科を卒業、卒業当初、比喩的な画家として活動していたが、その後、形象と空間を掘り下げ、触覚的であると同時に直感的な作品を制作、さらに、写真を独学で学び、テーマに対するユニークなアプローチから、多くの注目を集めている。

最初の写真集「ラバー・ダック(RUBBER DUCK)」で意識と潜在意識を視覚的に表現した。このシリーズは「根源的なシンボルのラバー・ダックと共に幼年時代から始まり、青年期へと続き、死で幕を閉じる。これらすべてが、色彩豊かではあるが、奇妙な誘発イメージをもたらす」(ヴァニラ画廊)としている。

最新の写真集「ブラック・チェリー(Black Cherries)」では、シンプルな黒と赤を使ったデザインを用い、ボンデージの中で強い欲望と抵抗を示す何気ないヒントを表現することにより、デザインにおけるミニマリズム(装飾的趣向ではなく、必要最小限まで省略する表現スタイル)に焦点を当て、その新しい表現により注目を集めているという。

エリザベス・マクグレイスさんはロサンゼルス生まれ、独学で美術を学び、アーティスト、ミュージシャンとして30年以上活動をしている。ダークで愛らしい立体作品を制作する。

「イースター(Easter)」はキリスト教においてもっとも重要な祝い日で、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが3日目に復活したことを記念して祝う。毎年、日付が変わる移動祝日で、「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」と定められており、2019年は4月21日(西方教会)となっている。

ヨーロッパ諸言語においては「復活祭」はギリシア語の「パスハ」に由来し、ユダヤ教の「過越(すぎこし)の祭り」を表す「ペサハ(Pesach)」というヘブライ語の言葉から来ている。キリスト教の復活祭がユダヤ教の「過越の祭り」から生まれた祝い日であることを示している。カトリック教会においてもイタリアなどのラテン系の国では「パスカ(Pascha)」が一般的となっている。

復活祭を表す英語「イースター」はゲルマン神話の春の女神「エオストレ(Eostre)」に由来しているといわれている。そのため、復活祭の習慣の中には、ゲルマン人の祭りに由来すると思われるものがあり、復活祭に色をつけた卵を配るイースター・エッグや多産の象徴であるウサギ(イースターバニー)が復活祭のシンボルとされている。

ウサギはその目が、月を思い起こさせ、月は欠けて見えなくなっても、また新月から三日月、満月となることから復活を表すものとして、キリストの復活のシンボルとされている。

21日17時から19時までレセプションを行う。希望者はだれでも参加できる。エリザベス・マクグレイスさん、ダン・キンタナさん、カレン・サイア(Karen Hsiao)さんも参加する。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、祝日は17時)まで。入場料は500円。会期中は無休。

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