広島「TAU」で廿日市市マルシェ、カクテルも

【銀座新聞ニュース=2019年3月20日】広島県(広島県広島市中区基町10-52、082-228-2111)は3月23日と24日の2日間、アンテナショップ「TAU」(中央区銀座1-6-10、銀座上一ビルディング、03-5579-9952)で「20marche」を開く。

3月23日と24日の2日間、たう(TAU)で開かれる「ハツカマルシェ(20marche)」に出品される「はつか大地の米パスタ」。

廿日市市(はつかいちし、広島県廿日市市下平良1-11-1)産のはちみつ、カキのアヒージョ、ラスクなどや「中国醸造」(広島県廿日市市桜尾1-12-1、0829-32-2111)の「桜尾ジン(SAKURAO GIN)」を使用したオリジナルカクテルを提供する。

当日は、はちみつレモンカード、吉和の森の薪窯ラスク、アミューズしょう油(販売のみ)、百花はちみつ、はつか大地の米パスタ、カキのアヒージョ、はつかいちごの食前酢などを試食販売する。

また、「桜尾ジン」を使ったカクテルは「バーフィフティーン」(港区芝公園1-5-10、芝パークホテル別館、03-5470-7545)のチーフバーテンダーの上野恵一(うえの・けいいち)さんが提供する。1杯300円。

同じく出品される「はちみつレモンカード」。

「ハツカマルシェ(20marche)」は「おとな女子のためのアミューズ(料理)」をテーマとし、おとな女性向け向けの「贈り物」や「自分へのごほうび」として選ばれる商品づくりを目指して誕生した、廿日市市の新しい食ブランドで、廿日市市の地名の由来である「毎月20日に市(いち)が開かれた」 ことから、「ハツカマルシェ」とネーミングされ、2018年に市内の事業者により約10商品が開発された。

廿日市市は、広島県広島市の西に隣接し、瀬戸内海(広島湾)に面した港町で、「安芸の宮島(厳島=いつくしま)」が特に知られており、1996年に同島の厳島神社は世界遺産にも登録されている。

厳島神社は平清盛(たいらの・きよもり、1118-1181)の庇護により平安時代末期に大きく発展し、地域に影響力をもったが、鎌倉時代に入ると承久の乱(1221年)に伴う権力争いの中で貞応年間(1222年から1224年)に火災で社殿を焼失した。

鎌倉幕府の命により厳島神社を再建するために対岸の地域(現在の廿日市市本町)に多くの鋳物師たちが移り住んだことから、塩・木材などの生活物資・再建物資の集積が始まった。厳島神社の年4回の祭礼の最終日がいずれも20日であったことから、鎌倉時代中期には毎月20日に市が立つようになり、二十日の市=「廿日市」という名称が徐々に定着していったとみられている。

廿日市は中世以来、厳島神社の造営・修繕と西中国山地産の木材の集積を基盤とした木材産業の町であり、山陽道(西国街道)の廿日市本陣を中心に発展し、1889年4月1日に町村制施行により「佐伯郡廿日市町」として発足し、1956年9月30日に廿日市町、平良村、原村、宮内村、地御前村が合併して新「廿日市町」になり、1988年4月1日に廿日市町が市制施行し、「廿日市市」とし、2003年3月1日に佐伯町と吉和村を編入、2005年11月3日に大野町、宮島町を編入し、佐伯郡が消滅し、現在の廿日市市ができた。

面積が約489キロ平方メートル、人口が約11万人で、廿日市の町は商業・工業都市の側面が濃かったが、平成の大合併によって西中国山地の豊かな自然や、厳島神社を含む安芸の宮島などの新しい顔を併せもつこととなった。

市名の由来である「廿日の市」という市民主体の市を毎月20日に催したり、姉妹友好都市であるニュージーランド・マスタートンとの交流から、JETプログラムによってニュージーランド出身の「国際交流員」を招いて、さまざまな活動にかかわってもらっている。現在の形式のけん玉の発祥の地としても知られる。

生カキは広島県が全国で1位で、2014年時の水揚げ量では広島県が11万6700トンで1位、2位が宮城県の2万900トン、3位が岡山県の1万6800トンとなっている。中でも宮島周辺の廿日市産のカキは身が大きく、しまっているのが特徴で、廿日市市では地御前、大野瀬戸、宮島の3地域がとくに知られている。

営業時間は10時30分から20時(24日は16時)。カクテルは23日17時から20時まで。