マルハニチロ調べ、回転寿司9.3皿、サーモンが1位、1492円に減

【銀座新聞ニュース=2019年3月29日】国内の食品業界第5位のマルハニチロホールディングス(江東区豊洲3-2-20、豊洲フロントビル)傘下のマルハニチロ(江東区豊洲3-2-20、豊洲フロントビル、03-6833-0826)はこのほど、「回転寿司に関する消費者実態調査2019」を発表した。

このほど、オープンした寿司食べ放題と銘酒飲み放題の「寿司スクエア(SUSHI SQUARE)」(墨田区江東橋3-14-13、サンライズビル、03-6887-0012)の寿司。ビュッフェ形式で120分食べ飲み放題で5000円(現金支払は消費税サービス)。

調査はマルハニチロホールディングスがネットエイジア(中央区晴海1-8-10、晴海アイランドトリトンスクエアオフィスタワーX、03-3531-1411)の協力によって、3月1日から5日まで、2018年の関東と関西から、今回は全国を対象にネットで実施し、有効回答数を3000人(男女1500人ずつ)にしている。

それによると、事前調査(1万3543人)の段階では、「回転寿司店」で寿司を食べる人が76.5%(2018年76.3%、2017年74.4%、2016年81.8%、2015年81.9%、2014年84.1%)と80%を割り、回転寿司店を月1回以上利用する割合(テイクアウトを含めない)も36.0%(37.0%、35.2%、39.1%、38.8%、41.3%)と40%を割っている。

回転寿司店利用者の男女別では男性が36.6%(38.2%、37.4%、44.1%、42.1%、44.8%)、女性が35.5%(36.1%、33.0%、35.4%、36.3%、37.8%)と男女とも減少傾向にある。

本調査(3000人)の結果では、100円均一などの「格安均一価格店」と、皿によって値段が異なる店のどちらを多く利用しているについては、「格安均一価格店(「格安均一価格店が多い」と「どちらかといえば格安均一価格店が多い」の合計)」が68.4%(70.5%、70.7%、74.4%、75.6%、77.6%)と7割を割り、2014年の調査以降、毎年下降している。

事前の予約については、予約派が44.2%(2018年まではない)、予約なし派が55.8%だった。回転寿司店を選ぶ点については、「常にたくさんの寿司が回っている」が38.5%、「注文された寿司がメインであまり寿司が回っていない」が34.6%だった。会計については「現金決済」が29.1%、「キャッシュレスのみ」29.2%とほぼ同じだった。

回転寿司店で食べる皿数(寿司以外は除く)は5皿から9皿が45.4%(43.6%)、10皿から14皿が38.8%(39.9%)で、平均は9.3皿(9.5皿、9.5皿、9.1皿、9.9皿)だった。男性が平均11.0皿(11.1皿、10.9皿、10.6皿、11.1皿)、女性が平均7.7皿(7.9皿、8.0皿、7.6皿、8.6皿)だった。

回転寿司店の支払額については1人あたりで「1000円から2000円未満」が61.5%(62.1%、61.1%)で、平均は1492円(2018年1542円、2017年1519円、2016年1515円)と1500円を切った。男女別に平均をみると、男性は1671円(1723円、1697円、1689円)、女性は1314円(1361円、1342円、1341円)だった。

回転寿司での「注文派」が73.9%(70.9%、61.6%、71.4%、63.3%、60.1%)、「流れているネタ派」が26.1%(29.1%、38.4%、28.6%、36.7%、39.9%)と「注文派」が7割を占めた。回転寿司店で食べる皿数(寿司以外は除く)は5皿から9皿が43.6%、10皿から14皿が39.9%で、平均は9.5皿(9.5皿、9.1皿、9.9皿)だった。男性が平均11.1皿(10.9皿、10.6皿、11.1皿)、女性が平均7.9皿(8.0皿、7.6皿、8.6皿)だった。

よく食べているネタとして「サーモン」を選んだ人が44.1%(46.1%、46.3%、51.8%、44.0%、40.6%)で、2012年から8年連続して1位で、2位「マグロ(赤身)」が28.8%(34.2%、34.2%、39.5%、22.9%、23.1%)、3位「マグロ(中トロ)」が25.3%(30.2%、30.1%、33.3%、20.7%、18.7%)、4位「ハマチ、ブリ」が25.1%(30.6%、30.2%、34.6%、23.3%、22.9%)、5位「エビ」が24.0%(25.7%、2017年6位以下で不明)だった。

回転寿司で最初に食べるネタは1位が「サーモン」21.7%(18.9%、20.8%、23.1%、23.6%、20.5%)、2位が「マグロ(赤身)」12.1%(11.5%、11.4%、11.8%、11.3%、11.5%)、3位が「マグロ(中トロ)」6.1%(7.5%、7.0%、2016年は4位以下で数値なし)、4位が「ハマチ・ブリ」が5.8%(6.8%、5.6%)と4位までは前年と同じだった。5位が「えんがわ」が4.5%だった。

最後に食べるネタも「サーモン」が10.5%(10.5%、10.8%、11.8%、13.0%、12.0%)が1位で、2位の「玉子」が4.7%(5.8%、5.9%、6.6%、6.1%、7.9%)、3位の「マグロ(中トロ)」が4.6%(5.4%、5.9%、2016年4位以下)と前年と同じだった。

食べたいのにガマンするネタについては1位が「マグロ(大トロ)」の22.6%(27.3%、27.3%、22.0%、39.0%、44.4%)で、4年続けて「マグロ(大トロ)」をガマンする比率が30%を割っている。2位に「ウニ」が9.7%(9.5%、10.0%、9.6%、17.3%、16.5%)と前年の3位から2位にあがった。

逆に2位から3位に下がったのが「マグロ(中トロ)」で、9.1%(10.7%、11.1%、10.3%、18.4%、18.2%)と初めて10%を割った。4位「アワビ」が6.1%(8.3%、8.6%、7.2%、14.4%、17.8%)、5位の「ウナギ」4.5%と、「イクラ」を抜いて5位に上昇した。

回転寿司で高級ネタで手が出ない値段については1皿「500円から600円未満」が27.7%(26.6%、31.9%)、「300円から400円未満」が24.9%(23.5%、不明)、平均価格で534円(524円、816円)だった。

また、回転寿司のフェア・キャンペーンと定番メニューの比率を聞いたところ、「定番メニュー」が74.8%(73.3%)、フェアメニューが25.2%(26.7%)だった。寿司で食べたい国産天然魚については1位が「マグロ」の715件(267件)、2位が「タイ」の231件(87件)、3位が「ブリ」の201件(73件)、4位が「ノドグロ」の182件(62件)、5位がサケの171件(57件)だった。

回転寿司店について「ひとり回転寿司」があるかないかを聞いたところ、「ある」が32.8%(37.9%、38.3%)、男女別にみると、男性が45.9%(53.4%、53.4%)、女性が19.8%(22.4%、23.2%)だった。「デートで回転寿司に行ったことがあるか」については、あるが50.1%(55.4%、54.0%)だった。

回転寿司店をデートで利用する際に、相手に良くない印象を抱かせてしまう「パートナーにこれだけはやって欲しくない」と思うものを聞いたところ、1位は「香の強い香水をつけて入店する」が48.2%(42.4%、39.6%、58.6%)で、昨年の2位から上がった1位になった。2位が「レーンをまたいで反対側のレーンの皿を取る」の45.6%(41.1%)で前年の5位から大幅に上がった。

3位は「ネタだけ食べてご飯(シャリ)を残す」の45.3%(44.3%、40.0%、53.2%)で昨年の1位から下がった。4位が「入店前の待ち時間に機嫌が悪くなる」の45.2%(前年は6位以下)で初めて4位につけ、5位が「他の席の人が注文したお皿を取る」の45.0%(41.3%、38.8%、57.5%)が前年の4位から5位に下げた。