丸善丸の内で田中清代「くろいの」原画展

【銀座新聞ニュース=2019年4月4日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は4月1日から30日まで3階児童書売場壁面ギャラリーで、田中清代さんによる「くろいの」原画展を開いている。

丸善・丸の内本店で4月30日まで開かれている田中清代さんの「くろいの」原画展に展示されている表紙。

絵本作家の田中清代(たなか・きよ)さんが文章と絵を手がけた「くろいの」(偕成社、税別1400円)が2018年10月に刊行され、「ナミコンクール・パープルアイランド賞」を受賞したのを記念して、原画展を開いている。

「くろいの」は一人でいるときの子どもの心に優しく寄り添ってくれる不思議な生きもの「くろいの」と女の子の愛おしくなる出会いを描いたあたたかな絵本という。

内容は一人で帰るいつもの道で、女の子が不思議ないきものをみつける。どうやら、自分にしか見えていないみたい。ある日、思いきって声をかけると、その「くろいの」は、台の上からおりてきて、とことこ歩きだし、女の子がついていくと、へいの穴からもぐりこんだのは、古びた日本家屋で、「くろいの」の家だった。

2人はおしゃべりはしないまま、居心地のいい居間でお茶を飲んだあと、「くろいの」が女の子を、押し入れの中から屋根裏につれていく。そこに広がっていたのは、暗闇の中にキノコやコケが光る幻想的な世界で、ブランコやすべり台で遊んだあと、2人は大きな生きものの柔らかな毛なみにつつまれてぐっすり眠った。

お母さんの夢を見た女の子は、また、「くろいの」とともに居間にもどり、わかれぎわに「くろいの」は一輪の花をくれた。帰り道、とちゅうで、お父さんと会った女の子は、ふたりでなかよく家にむかう。

田中清代さんは1972年神奈川県生まれ、多摩美術大学絵画科を卒業、1995年にボローニャ国際絵本原画展でユニセフ賞(1996年に入選)、以来、絵本を主に作品を発表している。主な作品に「みずたまのチワワ」(絵のみ、1997年)、「トマトさん」(2006年)、「おきにいり」(1998年)、「おばけがこわいことこちゃん」(2000年)、「いってかえって星から星へ」(絵のみ、2000年)、「ねえ だっこして」(絵のみ、2004年)。

「ひみつのカレーライス」(絵のみ、2009年)、「白鳥の湖」(絵のみ、2009年)、「宮沢賢治の絵本 気のいい火山弾」(絵のみ、2010年)、「みつこととかげ」(2011年)、「ゆきひらの話」(絵のみ、2012年)、「みつけたよ さわったよ にわのむし」(絵のみ、2013年)、「うおいちば」(絵のみ、2016年)など。

開場時間は9時から21時(最終日は20時)。

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