ヴァニラで「眠れる美女」人形展、泥方陽菜ら、吉成が写真

【銀座新聞ニュース=2019年4月11日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は4月13日から22日まで特別人形展「眠れる美女」を開く。

ヴァニラ画廊で4月13日から22日まで開かれる特別人形展「眠れる美女」のフライヤー。

ノーベル賞作家の川端康成(かわばた・やすなり、1899-1972)が1961年に発表した、「むせ返るような憂鬱な官能と死の世界が眠れる美女に絡まりあう」(ヴァニラ)という小説「眠れる美女」をテーマにし、オマージュを寄せる作家が制作した人形を展示する。

ウイキペディアによると、「眠れる美女」は1960年に雑誌「新潮」1月号から6月号までと、1961年1月号から11月号まで、約半年のブランクを挟んで連載された小説で、17回にわたる連載ながら全量は中編で、各回は原稿用紙平均10枚程度だった。

連載終了後は、内容に沿って全体を5話の構成で章分けし、1961年11月30日に新潮社より単行本が刊行された。翻訳版はエドワード・サイデンステッカー(Edward George Seidensticker、1921-2007)訳(英題「House of the Sleeping Beauties」)をはじめ、中国(眠美人)、フランス(Les Belles Endormies)、スペイン(La Casa de las Bellas Durmientes)、イタリア(La Casa delle Belle Addormentate)、ドイツ(Die schlafenden Schonen)などで刊行されている。

全5章で構成され、前衛的な趣きの作品で、デカダンス文学の名作と称されている。すでに男でなくなった有閑老人限定の「秘密くらぶ」の会員となった老人が、海辺の宿の一室で、意識がなく眠らされた裸形の若い娘の傍らで一夜を過ごす物語だ。

老いを自覚した男が、逸楽の館での「眠れる美女」のみずみずしい肉体を仔細に観察しながら、過去の恋人や自分の娘、死んだ母の断想や様々な妄念、夢想を去来させるエロティシズムとデカダンスが描かれている。第16回(1962年度)毎日出版文化賞を受賞した。これまで日本で2度、海外で3度(フランス、ドイツ、オーストラリア)映画化されている。

人形を出品するのは、西条冴子(さいじょう・さえこ)さん、神宮字光(じんぐうじ・ひかる)さん、蕾(つぼみ)さん、衣(はとり、Hatori)さん、泥方陽菜(ひじかた・はるな)さん、人形を制作するクロさんと衣装、写真、アートワークを担当するシロさんの2人ユニット「フリィクスサァカス(FREAKS CIRCUS)」、森馨(もり・かおる)さん。また、人形の写真家の吉成行夫(よしなり・ゆきお)さんが写真作品を展示する。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、祝日、最終日17時)まで。入場料は500円。

注:「西条冴子」の「条」は正しくは旧漢字です。

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