ヴァニラで倉橋トモ、春日絹衣ら「BL」展、上原あり、楔ケリらトーク

【銀座新聞ニュース=2019年4月23日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は4月24日から5月12日まで「Qpa展-目眩くero×romance→erosの世界」を開く。

ヴァニラ画廊で4月24日から5月12日まで開かれる「クパ(Qpa)展-目眩く(めくるめ)エロXロマンス・エロス(ero×romance→eros)の世界」のフライヤー。

ボーイズラブ(BL)雑誌「クパ(Qpa)」(竹書房)は、「個性豊かな登場人物が織りなす巧みなストーリー展開と、豊かなエロティシズム表現により、数々の名作を生み出し」(ヴァニラ画廊)てきたという。展覧会では27人の作家による歴代の名シーンや一部描き下ろし作品の展示販売する。また、展覧会限定グッズも販売する。

出品するのは、碧本(あおもと)さりさん、赤星ジェイク(あかぼし・じぇいく)さん、イクヤス(いくやす)さん、上田アキ(うえだ・あき)さん、上原(うえはら)ありさん、S井ミツル(えすい・みつる)さん、作画のお吉川京子(およしがわ・きょうこ、原作は阿賀直己=あが・なおみ)さん、おわるさん、春日絹衣(かすが・きぬい)さん、キタハラリイ(きたはら・りい)さん。

久喜(くき)わかめさん、楔ケリ(くさび・けり)さん、倉橋トモ(くらはし・とも)さん、コウキ。(こうき)さん、末広マチ(すえひろ・まち)さん、高崎(たかさき)ぼすこさん、ちしゃの実(み)さん、蔓沢つた子(つるさわ・つたこ)さん、中田アキラ(なかだ・あきら)さん、那木渡(なぎ・わたる)さん。

はいしま潮路(しおじ)さん、はらださん、緋汰(ひた)しっぷさん、ミギノヤギ(みぎの・やぎ)さん、みちのくアタミ(あたみ)さん、望月(もちづき)うたさん、碗島子(わん・しまこ)さん。

「クパ(Qpa)」は2011年12月27日にスタートした毎月1回(毎月24日)、ネットで配信されるボーイズ・ラブ誌で、2019年3月24日までに88号(VOL.88)が配信されている。1号あたり、15本から16本のBLコミックが掲載されている。

ウイキペディアによると、ボーイズ・ラブ(和製英語)とは、日本における男性(少年)同士の同性愛を題材とした小説やマンガなどのジャンルのことで、1990年代中盤から後半に使われるようになった。元々は「耽美(たんび)」や「ジュネ(JUNE)」の言い換え語だったようだが、のちにBL(ビーエル)と略されるようになった。

作家、編集者のほとんどは女性、読者の大多数も女性で、ゲイの男性向けの作品とは分かれている。確固とした概念ではなく、ボーイズラブとそれ以外のジャンルを明確に分けることはむずかしい。現在では、2次創作同人誌やウェブ上の作品もBLと呼ぶこともあるが、BLは基本的に商業出版寄りの言葉とされている。

1991年12月に「イマージュ」(白夜書房)が創刊され、キャッチコピーに「ボーイズラブコミック(BOY’S LOVE COMIC)」と冠した。BLロギア(logia)のぶどううり・くすこは、これが「ボーイズラブ」という言葉の初出であると考えられるとし、考案者は編集プロダクション「すたんだっぷ」代表の荒木立子(白城るた、あらき・りつこ)さんとされている。マンガ家の河内実加(かわち・みか)さんも、自身のブログで「ボーイズラブ」はあらきりつこ(荒木立子)さんが命名したとしている。

2000年代初頭の10年ほどの間で、「やおい」や「BL」ジャンルの総称は、やおいからBLに移行している。マンガ、小説、ドラマCD、アニメ、ゲームといった異なるメディアの作品があり、相互に影響しあって発展してきた。

2014年の「美術手帖」の特集では、「BLのどこに魅力を感じるかは十人十色だが、 特筆すべきは”関係性”の表現にあると言えるだろう」や「描き手/読み手の心を時に癒し、時に興奮させ、ジェンダーやセクシュアリティーに対する固定観念を揺さぶり、 愛することや欲望の発露について思考をめぐらせるきっかけとなる」と紹介されている。

BL関連の日本の市場規模は、オタク市場に限れば215億円(2012年)、その他の市場まで含めれば350億円(2013年)ほどといわれ。レーベルは小説とコミックス合わせて100程度存在する。巨大な商業BLジャンルの背後には、それを上回る規模の同人、2次創作の世界が存在し、商業BLへの同人界からの影響はかなり大きいとされている。

日本を代表するポピュラー文化として国際的に知られ、海外各地でファン向けコンベンションの開催、日本の作品の翻訳、その影響を受けた海外作家の作品の出版が見られる。このようにグローバル化しながらも、各地でローカル化も進んでいる。

近年のボーイズラブはハッピーエンドのロマンスが多いが、シリアスからギャグまで多様であり、時代もの、ファンタジー、SF、ミステリーなど幅広い。西村マリ(にしむら・まり)さんは、マンガと小説が両立して存在する点でもめずらしいと述べている。

元々は少年同士、男性同士の同性愛を扱う作品は「耽美」または、耽美で背徳的、シリアスな少年・青年の同性愛ものを扱う女性向け雑誌「ジュネ(JUNE)」の名前からそのまま「ジュネ(JUNE)」と呼ばれていた。

「ジュネ」は、国内外、現在過去を問わず、小説やマンガ、イラストだけでなく、映画、音楽などあらゆる文化の「耽美」な部分をクローズアップして紹介し(例えば、ゲイ文学研究者・翻訳家の柿沼瑛子=かきぬま・えいこ=さんが洋書ガイドを連載していた)、さまざまな作品を掲載して美しい男性同士の関係が描かれた創作物「耽美」と呼ばれるジャンルを確立した。女の子向けの男性同士の恋愛ものが増えた初期には、書店では「耽美」というコーナー名が付けられ、少年愛ものと呼ばれることもある。

関連イベントが予定されているが、すでに受け付けを締め切っている。

4月27日に上原ありさん、おわるさん、蔓沢つた子さんによるトークショーを開く。

5月5日に楔ケリさん、コウキ。(こうき)さん、高崎(たかさき)ぼすこさんによるトークショーを開く。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、祝日、最終日17時)まで。入場料は500円。

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