【銀座新聞ニュース=2019年5月17日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)はこのほど、4月の映画営業部門興行成績(速報ベース)が前年同月比27.6%増の104億1231万円で、4月としては過去最高を記録したと発表した。
4月は例年、7月などと並んで年間で観客動員数がそれなりに見込める時期で、2009年が49億円、2010年が57億円、2011年が55億円、2012年が79億円、2013年が46億円と主に40億円台から50億円台で推移してきた。その後、2014年が70億円、2015年が78億円、2016年が35億円、2017年が76億円、2018年が82億円と70億円台から80億円台に拡大し、2019年に100億円を突破した。
2019年は「映画ドラえもん のび太の月面探査記」、12日に公開された「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」、19日に公開された「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーンー失われたひろし」のアニメがいずれも好調だったことから、4月としては2カ月ぶりに前年同月を上回り、過去最高を記録した。
一方、トーホー(TOHO)シネマズ、関西共栄興行、スバル興業という連結3社と東京楽天地、オーエスの持分法適用2社を合わせた5社ベースの東宝グループの映画館(687スクリーン)の4月の入場料収入(売店収入は除く)は同7.8%減の62億8459万円だった。2013年6月発表からトーホーシネマズ直営館の入場料収入と東宝グループの入場人員を公表するのを止めている。
4月の新作は12日に公開された「名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)」、19日に公開された「キングダム」と「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーンー失われたひろし」の3作品だった。
興行通信社の映画興行ランキングによると、4月6日、7日の週は「映画ドラえもん のび太の月面探査記」が6週目も1位、「君は月夜に光り輝く」が4週目に6位と上昇し、トップ10入りが前の週と同じく2作品だった。
4月13日、14日の週は「名探偵コナン 紺青の拳」が初週で1位、「映画ドラえもん のび太の月面探査記」が7週目で2位に下がったが、トップ10入りが前の週と同じく2作品だった。
4月20日、21日の週は「名探偵コナン 紺青の拳」が2週目も1位、「キングダム」が初週で2位、「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーンー失われたひろし」が初週で3位、「映画ドラえもん のび太の月面探査記」が8週目で6位に下がり、トップ10入りが前の週より1点増えて3作品だった。
4月27日、28日の週は「名探偵コナン 紺青の拳」が3週目で2位、「キングダム」が2週目で3位、「映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーンー失われたひろし」が2週目で4位、「映画ドラえもん のび太の月面探査記」が9週目で9位と、トップ10入りが前の週より1点増えて4作品だった。
配給作品は「マスカレード・ホテル」、「フォルトゥナの瞳」、「映画ドラえもん のび太の月面探査記」、「君は月夜に光り輝く」など8本だった。