ヴァニラ画廊で台湾のKCN「MU」展、本人来日も

【銀座新聞ニュース=2019年5月28日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は5月28日から6月9日までKCNさんによる個展「MU Empire」を開く。

ヴァニラ画廊で5月28日から6月9日まで光られるKCNさんの個展「ミュー・エンパイアー(MU Empire)」のフライヤー。

台湾のマンガ、イラスト、美術デザインを手掛けるイラストレーターのKCN(ケーシーエヌ)さんが刊行した「ミュー・エンパイアー(MU Empire)」と題した作品集の内容に基づいて、原画を展示する。KCNさんは2016年5月以来、3年ぶりに日本で個展を開く。

「ミュー・エンパイアー」はKCNさんが創造した世界で、権力に支配された独裁帝国「ミュー(MU)」では、過度な技術革新と開発事業によって天然資源は枯渇し、国は崩壊の目前、その裏では密やかに邪悪な計画が進行していた。帝国に住む科学技術者D0226は、帝国上層部が企む悪事を事前に入手し、未来をかけた極秘任務を開始する、という内容だ。

KCNさんは台湾生まれで、日本の小説やマンガ、ゲームなどの文化に触れながら育ち、今回はKCNさんが「繊細かつ不思議なタッチで、狂気を孕む崩壊的な世界を作り出し、SF世界に独自の暗黒美学を盛り込」んだとしている。今回は、原画とプリント作品も展示する。

KCNさんは台湾で生まれ育ち、マンガ、イラスト、美術デザインと幅広く手掛け、独学で幼少時より制作を行う。KCNは科学元素を引き合いに出しながら、多文化社会の中で受けた直感的なフィーリングとその社会が孕む暗黒面を強調した世界観を創作している。

2007年に「周期表」展、2010年に「エッジ(edge)アニメとマンガ芸術展@台湾特展」、2012年に「台湾青酸カリ」展、2013年に「霊啓武徳印 (れいけいぶとくいん)」連展、2016年にスチームパンク芸術:過去への未来世界 スペシャル展に出品、2016年に個展「帝国の曙」、2017年に「スチームバッグ展:二千年後の君へ」に出品、2018年にヴァニラ画廊特別企画展「幽霊画廊4-百物語」に出品している。

1日17時から19時までKCNさんが来日して、レセプションを開く。

開場時間は12時から19時(土。日曜日、祝日17時)で、入場料は500円。休みなし。