ピカデリ「潤一」、志尊淳、藤井美菜ら初日挨拶

【銀座新聞ニュース=2019年6月6日】丸の内ピカデリー(千代田区有楽町2-5-1、有楽町マリオン、03-3201-2881)は6月14日から1週間限定上映するドラマ「潤一」に出演している志尊淳さん、藤井美菜さんらによる初日舞台あいさつを開く。

テレビ放映に先だって、6月14日から1週間限定で丸の内ピカデリーで上映されるドラマ「潤一」((C)2019「潤一」製作委員会)のフライヤー。

6月14日18時30分の回上映前に、共同監督の北原栄治(きたはら・えいじ)さん、共同監督の広瀬奈々子(ひろせ・ななこ)さんがはじめ、主人公の青年「伊月潤一」役の志尊淳(しそん・じゅん)さん、出産をひかえた妊婦「映子」役の藤井美菜(ふじい・みな)さん、妹の旦那と寝る姉「環」役の夏帆(かほ)さん。

夫に束縛された装丁家の女「千尋」役の江口(えぐち)のりこさん、女子高生「瑠依」役の蒔田彩珠(まきた・あじゅ)さん、男漁りをする女「美夏」役の伊藤万理華(いとう・まりか)さん、亡くなった夫の不倫を疑う未亡人「あゆ子」役の原田美枝子(はらだ・みえこ)さんが舞台に登場してあいさつする。

「潤一」は小説家の井上光晴(いのうえ・みつはる、1926-1992)の長女で、直木賞作家の井上荒野(いのうえ・あれの)さんが2003年11月に「マガジンハウス」に掲載し、2006年12月に新潮文庫化された連作短編小説を連続ドラマ化 (全6話)したもので、ドラマは2019年国際ドラマアワード・カンヌシリーズに日本作品として初ノミネートされている。

監督の是枝裕和(これえだ・ひろかず)さんが中心となって設立された映像制作集団「分福」が手がけ、地上波の関西テレビが7月13日から、6月26日よりデジタルセルのアマゾン(Amazon)プライム・ビデオ、アイチューンズ(iTunes)などが放送する。これらに先行する形で丸の内ピカデリーで1週間限定で上映する。

監督は北原栄治さんと、是枝裕和(これえだ・ひろかず)さんと西川美和(にしかわ・みわ)さんの愛弟子とされる広瀬奈々子さんが共同で務めている。また、脚本は砂田麻美(すなだ・まみ)さんが担当している。

物語は26歳の潤一が雲のごとく流れゆく6つの恋を描いている。無職で宿無し、気まぐれに女から女へと渡り歩く潤一は出産をひかえた妊婦、映子、妹の旦那と寝る姉、環。亡くなった夫の不倫を疑う未亡人、あゆ子。夫に束縛された装丁家の女、千尋。処女を捨てたい女子高生、瑠依。毎日男漁りに出掛ける女、美夏。

それぞれの孤独な日常の隙間に、潤一はいつの間にか現れては消える。寄る辺ない日常に埋もれていた女たちの人生は、潤一との刹那の愛で輝きを取り戻す。だが、潤一は、一人の女のそばには決してとどまらず、ふらりと去っていく。小さな波紋だけを残して。潤一はどこから来て、どこへ行くのか。潤一が女たちに残すものとは?

北原栄治さんは1976年愛知県生まれ、横浜国立大学経営学部を卒業、制作会社のディレクターを経て、2006年に是枝裕和監督の「歩いても歩いても」の脚本制作に参加し、西川美和監督の「ディア・ドクター」で脚本取材に協力し、それ以降の是枝裕和さんと西川美和さんのほぼすべての作品で企画から脚本、プロデュースに関わる。映像制作集団「分福」の立ち上げから参加している。

広瀬奈々子さんは1987年神奈川県生まれ、武蔵野美術大学を卒業、2011年より「分福」に所属し、是枝裕和さんのもとで監督助手を務め、西川美和さんの「永い言い訳」などに参加し、2019年に「夜明け」でオリジナル脚本・監督としてデビューし、第19回東京フィルメックスでスペシャル・メンションを受賞した。

チケットはチケットぴあを通じて、先行抽選を販売中で、7日11時締め切り。8日10時から一般発売する。料金は全席指定で3500円。「PG12」(小学生以下には助言・指導が必要)に指定されている。