サニーヘルス、食物繊維豊富なもち麦や雑穀でダイエット促進

【銀座新聞ニュース=2019年7月7日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「ダイエット効果で「もち麦おにぎり」が人気!」を発表した。

もち麦入りおにぎりは、1つでレタス約1個分の食物繊維が摂れるとされている。食物繊維は白米の20倍も含まれている。

「おにぎり」といえば、白いご飯の中にサケや昆布などの具材が入っていて、それをノリで巻いたものが基本の形となっている。ところが、ここ数年コンビニで目立つようになってきているのが、従来の形ではなく、ノリなし、混ぜご飯、もち麦など雑穀米のおにぎりだ。

見た目はカラフルで華やかになり、SNS映えしそうなおにぎりが台頭しており、もち麦入りおにぎりや雑穀米おにぎりの売り上げも伸びが顕著な上に、今後の伸びしろも期待できるとされている。

中でも、もち麦入りおにぎりは、1つでレタス約1個分の食物繊維が摂れるとパッケージに記載されていることから、健康志向が高まる昨今、人気の商品となっている。

もち麦は数年前にテレビや雑誌などで、ダイエットに有効と特集されたりして、ブレイクし、もち麦おにぎりの人気の一因になっている。もち麦は大麦の一種で、米にうるち米(普段食べている米)と、もち米があるように、大麦にもうるち麦と粘りのあるもち性の麦があり、もち麦は後者をさす。

名前の通り、普通の大麦よりもっちりとした食感と、100グラムあたり10グラム以上もの食物繊維を含んでいるのが特徴で、白米の食物繊維は100グラムあたり0.5グラムなので、約20倍もの量が含まれていることになる。そのため、血糖値の上昇率は白米の半分程となっている。

もっとも注目したいもち麦のダイエット成分は、もち麦の食物繊維の大部分を占めている「β(ベータ)-グルカン」という水溶性食物繊維で、この成分はキノコや酵母にも含まれ、同じ大麦なら「うるち麦」より「もち麦」のほうがより多く含まれている。

「β-グルカン」は、胃や腸の中で他の食べ物と混ざり合い、脂質や糖質の消化吸収を抑えるはたらきを持っている。食後の血糖値抑制効果のほか、悪玉コレステロールを減らしながらも善玉コレステロールを減らさないという特徴も併せ持つ。また、腸内環境を整える作用もある。

一般に現代の食習慣は、血糖値の上がりやすいものを多く摂っている傾向がある。例えば、白米や白いパン、うどん、ラーメン、白砂糖がたっぷり入ったお菓子やジュースなど、体に消化吸収されやすい糖質の摂り過ぎは、血糖値を急上昇させてしまう。この作用を「食後高血糖」といい、食後高血糖を誘発しやすい食品は「高GI食品」と呼ばれている。

食後高血糖によって、糖を処理するためのホルモン「インスリン」がすい臓から多量に分泌され、体にとって余剰分となる糖を脂肪細胞として蓄積してしまう。白米を食べるなら「β-グルカン」の豊富なもち麦を混ぜた麦ご飯にするほうが、食後高血糖を抑え、インスリンの分泌量が少なくなる効果がある。つまり、白米よりも、もち麦ご飯にしたほうが太りにくいといえる。

ここ数年、もち麦が人気だが、雑穀もダイエットに効果的だ。白米だけを主食とするようになったのは比較的近年のことで、江戸時代から大正時代に白米が一般に普及し、それと同時に当時の国民病であった「脚気(かっけ)」も流行し、年間1万人から2万人の死者を出していた。

この病気はビタミンB1不足が原因と考えられ、当時は脚気対策として主食は白米だけでなく、ソバや麦飯、小豆などの雑穀を食べることが推奨されていたようだ。このように、雑穀の栄養面は昔から注目されており、玄米も含めた雑穀に共通するのは、ビタミンB群を中心とするビタミン、ミネラル各種や食物繊維が白米の何倍も含まれていることだ。

代表的な雑穀とその栄養価を紹介しよう。「あわ」は縄文時代から食べられていた雑穀で、直径は1ミリから1.5ミリで、穀物中でもっとも小さい粒だ。赤アワ、黄アワがあり、うるち種ともち種が栽培されている。甘みが強く、クセがほとんどないので、お菓子にも向いている。白米に比べ、食物繊維は7倍、カルシウム、カリウムが3倍、マグネシウムは5倍、鉄分6倍の含有量となっている。

「きび」は生育期間が短く、乾燥に強いので、荒れ地でも育つほど強い穀物といえる。穂は緑色で、実は淡黄色。粒の大きさはアワより少し大きめで、うるち種ともち種がある。もちきびは、モチモチとした食感で、おはぎや団子向きで、大きさは1.5ミリから2ミリとあわよりひと回り大きく、ツブツブ感がはっきりしていて、コクと甘みがある。白米に比べ、食物繊維は約3倍、カルシウム、カリウムが2倍、マグネシウムは4倍、鉄分は約3倍の含んでいる。

「ひえ」は、穂は淡緑または褐紫色。三角形に近く細い実で、うるち種のみしかない。炊きあがりはふわふわで、冷めるとぽろぽろになり、味が落ちる。炊いたら早めに食べるのがポイントといえる。昔はひえから味噌やしょう油、酒なども作られていた。白っぽい黄色で、1ミリから1.5ミリのいびつな形をしている。白米に比べ、食物繊維は8倍、マグネシウムは5倍、亜鉛、リンも約3倍も含んでいる。

「はと麦」は大麦や小麦とは種類が違う。中国では古くから漢方や薬膳などに使われ、楊貴妃(ようきひ、719-756)も美容食として愛用していたといわれている。美白作用があるので、化粧品にもよく使われている。色は乳白色で、粘りはなくシコシコとした歯ごたえで、ほのかに苦味がある。栄養的には、体内で合成できない必須アミノ酸を含んでいるほか、たんぱく質を多く含んでいる。また、利尿作用があり、にきびや肌荒れなどの肌のトラブルを改善する働きもある。

「大麦」はうるち種ともち種(もち麦)があり、縦長で大きめ、片側に黒い溝がある。炊くと歯ごたえがあり、食物繊維が豊富で、水溶性と不溶性をバランスよく含んでいる。白米に比べ、食物繊維が19倍、カルシウムが3倍、カリウムが2倍も含んでいる。

「押麦」は大麦を蒸気で加熱してからローラーで圧扁したもので、平べったい形をしている。白っぽい色で、真ん中に縦長の茶色の線がある。他の雑穀に比べると大きめなので、食べごたえがある。食べると弾力のある食感で、ご飯に炊き込むと見た目も食感も存在感がある。

食物繊維が豊富で、重さの約1割を占めている。含有量は白米の20倍もある。特に白米にはまったく含まれない水溶性食物繊維が多く、玄米の7倍以上の含有量という。不溶性食物繊維は、白米の約7倍の含有量だ。

「黒米」は5分づきにすると米が紫色になるため「紫米(紫黒米)」ともいわれる。古来、中国では宮廷献上米として用いられてきた。また、薬膳料理にも使われることから、「薬米」の別名もある。香りが強く、自然の甘味がある。黒米の色素であるアントシアニン(ポリフェノールの一種)は、強い抗酸化作用がある。白米に比べ、食物繊維が7倍、カルシウムが約4倍、マグネシウムが約5倍、カリウムが約7倍、ビタミンB1が約4倍となっている。

「赤米」は古代米とも呼ばれる赤茶色の米で、白米に混ぜて炊くときれいなピンク色に染まる。香ばしく、プチプチとした食感が楽しめる。赤茶色の色素には、ポリフェノールの一種であるカテキンが豊富に含まれ、活性酸素を取り除く働きや、発ガン抑制作用、血中コレステロール低下作用、血圧上昇抑制作用、血糖値の改善作用があるといわれている。白米に比べ、食物繊維が約8倍、カルシウムが約3倍、マグネシウムが約4倍、カリウムが約3倍、ビタミンB1が約5倍も含まれている。

「アマランサス」はインカ帝国時代の重要な主食で、たんぱく質にリジンを多く含み、カルシウムや鉄などのミネラルと食物繊維が多く含まれ、アメリカ航空宇宙局(NASA)も「21世紀の栄養食品」として注目している。プチプチとした食感が特徴で、白米に比べ、食物繊維が15倍、カルシウムが32倍、マグネシウムが12倍、鉄分が12倍、カリウムが7倍も含まれている。

「キヌア(キノア)」は白ゴマの色に近いベージュ系の色をした、直径2ミリ程度の平べったい丸い形をしている。炊いたときの食感は、弾力があってプチプチしている。雑穀の中ではタンパク質が多く、必須アミノ酸をバランスよく含んでいる。白米に比べ、食物繊維は約6倍、鉄分は約9倍、カルシウムは7倍も含んでいる。