丸善丸の内で中国・金山農民画展、朱永金、曹秀文ら30人

【銀座新聞ニュース=2019年8月4日】大手書籍販売グループの丸善CHIホールディングス(新宿区市谷左内町31-2)傘下の丸善ジュンク堂書店(中央区日本橋2-3-10)が運営する丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ、03-5288-8881)は8月7日から13日まで4階ギャラリーで「金山農民画展 中国のレトロ&ポップ」を開く。

丸善・丸の内本店で8月7日から13日まで開かれる「金山農民画展 中国のレトロ&ポップ」に出品される李芳さんの「里帰り」。

江蘇省(東部に位置し、長江の河口域であり、省都は南京市)、浙江省(華東地区中部に位置し、東シナ海に面し、省都は杭州市)、上海(直轄市で、長江河口南岸に位置し、北部から東部は江蘇省、西南部は浙江省と接する)の3地域にまたがり、長い歴史と文化を持つ「金山」。

金山農民画は、もともと絵を描くことが好きだった農民たちが、余暇の時間に描いていたのが始まりとされ、大胆な構図と自由な発想で、江南地方特有の文化・風習を描いている。今回は、金山農民画を代表する作家・朱永金(しゅ・えいきん、1955年生まれ)さん、曹秀文(そう・しゅうぶん、1956年生まれ)さん、陸永忠(りく・えいちゅう)さん、李芳(り・ほう)さんをはじめ30人の作家による農民画50点を展示する。

6月に公益財団法人「日中友好会館」が「金山農民画展 中国のレトロ&ポップ」を開いている。それによると、1950年代に陝西(せんせい)省戸(こ)県で始まった農業振興のプロパガンダアートとして全国に広まり、現在、中国には20以上の農民画の郷があり、上海市金山区の農民画は陝西省戸県、山東省日照市と並び、「中国3大農民画の郷」のひとつに数えられている。1998年には「金山県」が中国政府から「現代大衆絵画の里」に認定されている。

開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。