ホットペッパー調べ6月外食2.8%減、3カ月ぶり、GWの反動減

【銀座新聞ニュース=2019年8月2日】大手情報会社のリクルートグループの旅行、レジャー、飲食などの情報サービス会社、リクルートライフスタイル(千代田区丸の内1-9-2、03-6835-1000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は8月1日に6月の「外食市場調査」を発表した。

エスビー食品が8月12日から惣菜専門店のような本格的な味わいに仕上げる「マイレパートリーシーズニング」シリーズから「鶏手羽の香味焼き」など5品を発売する。「鶏手羽の香味焼き」は手羽先にまぶしてオーブントースターで12分焼くだけというちょっとした手間で、本格的な味わいに仕上げられるというもの。いずれも希望小売価格は税別110円。

それによると、6月の首都圏・関西圏・東海圏(東名阪)の3圏域の外食市場規模は前年同月比2.8%減の3339億円と3カ月ぶりに前年を下回ったものの、6月としては2013年の調査開始以来、2番目の規模だった。

首都圏が72億円のマイナス(3.3%減、2カ月ぶり減)で、関西圏が34億円のマイナス(3.8%減、2カ月連続減)、東海圏が10億円のプラス(2.6%増、2カ月連続増)と首都圏と関西圏が前年を下回った。

外食単価は前年比66円マイナスの2567円と2カ月連続減、外食頻度(外食回数)が4.18回で同0.05回増え、3カ月続けて上回り、外食実施率は同0.4ポイントダウンの75.8%と2カ月ぶりに下回った。

ホットペッパーグルメ外食総研では、6月は「前年に比べて土日の合計日数が1日多かったが、GW10連休で消費が好調だったことの反動で、節約志向が強まった可能性」もあるとしている。

主要16業種(調査は26分類)を対象とした外食市場規模は、「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が15億円増の353億円、「お好み焼き、鉄板焼き等の専業店」が14億円増の67億円などプラスが4業種だった、

これに対して、「居酒屋(焼鳥、串焼き、串揚げなどを含む)」が17億円減の757億円、「和食料理店(すし、割烹、料亭、郷土料理専門店等)」が28億円減の463億円、「フレンチ、イタリアン料理店(ファミリーレストランを除く)」が16億円減の261億円など、12業種がマイナスだった。

外食単価は「お好み焼き、鉄板焼き等の専業店」が209円高の2908円、「居酒屋(焼鳥、串焼き、串揚げなどを含む)」が50円高の3526円などプラスが2業種だった。

これに対して、「スナック、ナイトクラブ、キャバレー」が1798円安の9370円、「アジアン料理店」が339円安の2628円など14業種が下がった。

調査は首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏90分圏、関西圏80分圏、東海圏60分圏の市区町村に住む20歳から69歳までの男女約1万2000人を対象にインターネットによって実施した。

実施時期は事前調査が5月22日から6月3日まで44万2712件を対象に行い、回収数が3万4115件(回収率は7.7%)、本調査は7月1日から9日まで1万3136件を対象に実施し、有効回答数が1万118件、回収率は77.5%だった。本調査での「外食」とは、夕方以降の時間帯で店で食事した場合を対象とし、1日2回までの外食を含んでいる。また、4月から調査対象に「イートイン」の選択肢を追加している。