リコー画廊でP・サルーンの「日常」展、白黒プリントで

【銀座新聞ニュース=2019年8月15日】国内最大のOA機器メーカーのリコー(中央区銀座8-13-1、03-6278-2111)グループのリコーイメージング(大田区中馬込1-3-6)が運営するギャラリー「リコーイメージングスクエア銀座」(中央区銀座5-7-2、三愛ドリームセンター、03-3289-1521)は8月17日から9月22日まで8階ギャラリーゾーン「A.W.P」でフィリップ・サルーンさんによる写真展「モノクロームのエスプリ 日常の愉しみ」を開く。

リコーイメージングスクエア銀座で8月17日から9月22日まで開かれるフィリップ・サルーンさんの写真展「モノクロームのエスプリ 日常の愉しみ」に出品される作品((C)Philippe Salaun)。

リコーイメージングスクエア銀座では8月17日から11月17日までの3カ月間、3人のフランス人写真家を特集する予定で、その第一弾がフィリップ・サルーン(Philippe Salaun)さんだ。

写真のプリントを手掛ける「プリントアーティスト」として多くの写真家の作品のプリントも行い、写真家としても「日常」をテーマに常にカメラを携えて目に飛び込むものすべてを被写体としてきたフィリップ・サルーンさんが今回は特に大切にしているウィットに富む瞬間に焦点を絞った作品を、自らゼラチンシルバープリントした約30点を展示販売する。

フィリップ・サルーンさんは1943年フランス生まれ、1962年から1964年までプロスキーヤーの三浦敬三(みうら・けいぞう、1904-2006)のすすめにより、アルジェリアで入隊中に初めて写真と接し、1968年にパリの広告写真家のスタジオで助手を務め、1970年から1972年にプロラボでプリント技術(現像と焼き付け)を習得し、この時期から撮影はモノクロに集中している。

1979年に独立してパリにモノクロ焼き付け専門のラボを設立、1980年にフランス国立写真財団の奨学金を得てアメリカに渡り、アンセル・アダムス(Ansel Adams、1902-1984)らの作業を実際に見てプリント技術を学んだ。1987年から1994年までパリの大学で教鞭をとった。

その後もプリンター、写真家として幅広く活躍、世界中で写真展を開き、ペルー、ボリビア、マリ、ベトナムなどを訪れ、人々のポートレートを主に撮影している。これまでに数回来日しており、日本でも個展、プリントワークショップを開いている。現在、パリに在住している。

開場時間は11時から19時(最終日16時まで)、火曜日が定休日。入場料は510円。