サニーヘルス、ダイエット効果のある桃、食物繊維が多く、整腸作用も

【銀座新聞ニュース=2019年8月24日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「甘ーい桃は太らない? 桃のダイエット効果」を発表した。

桃は糖質(炭水化物)の消化・吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を防ぎ、コレステロールなどの余分な脂質を吸着し排出するなど、体への吸収を抑制する作用がある。ただし、糖分が豊富なので、日中、適量を食べるようにしたい。

7月から9月に旬を迎える桃だが、甘く瑞々しい桃は、暑い夏にこそおいしく感じられる。桃の原産国は中国で、昔から邪気を払い不老長寿を与える植物として親しまれてきた。

今でも祝い事の際には、桃を象(かたど)ったまんじゅうである「桃まんじゅう」を食べる習慣がある。日本でも弥生時代(BC10席からAD3世紀中ごろ)には食べられていたようだ。現在では山梨県、福島県、長野県で多く生産されており、多くの品種があり、収穫時期によって、早生種、中生種、晩生種の3つに分けられる。

桃は収穫できる期間が10日間前後と短く、早生種に始まり、中生種、晩生種へとシーズン中に店頭に並ぶ品種は次々に変わっていく。

桃は甘いので、太りやすいのでは、という心配があるかもしれないが、基本的に低カロリー、低脂肪なので、極端に食べ過ぎなければ問題はないという。桃1個(300グラム)あたり約100キロカロリー、脂肪は0.1グラムだ。ただし、注意したいのが、フルーツに含まれている糖の中でも、もっとも大きな比率を占めている「果糖」だ。砂糖の1.5倍ほどの甘さがありながら、血糖値の上昇には直接的には関わっていないが、果糖の過剰摂取は中性脂肪の蓄積を招くとされている。

このため、食べるタイミングとしては、体内時計によって体が太りやすくなっている夜よりも、朝や日中に食べることがお勧めとしている。また、適量を食べる分には太る心配はないという。

桃のダイエット効果はどうなのか。腸内環境を整え、ダイエットや美肌、便秘解消に効果があるといわれている食物繊維は、桃100グラムあたり、約1.3グラム含まれており、食物繊維が多いイメージのバナナよりもやや量が多い。桃の食物繊維は不溶性食物繊維と水溶性食物繊維のバランスがよいのが特徴だ。

水溶性食物繊維は、名前の通り、水に溶ける種類の食物繊維で、水分保持力が強く、水に溶けるとドロドロのゲル状に変化する。この粘性が、ダイエットに効果を発揮する。糖質(炭水化物)の消化・吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を防ぐ効果、コレステロールなどの余分な脂質を吸着し排出するなど、体への吸収を抑制する作用がある。また、腸の粘膜を守る効果、善玉菌を増やす効果もあるため、整腸作用がある。

不溶性食物繊維は水に溶けない食物繊維で、便のかさ増しや、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便通を促進する。

さらに、桃には100グラムあたりに約180ミリグラムのカリウムが含まれている。カリウムを十分に摂ることで体内の塩分バランスが整えられ、余計な塩分を排出して、体の塩分濃度や水分量を調整する働きがあるので、むくみの解消に効果がある。むくみやすい人や塩辛いものが好きな人は、カリウムの多いものを積極的に摂取してみてほしい。

また、水溶性であるビタミンB群の一種である「ナイアシン」が、美肌効果や冷え性改善に効果があるといわれ、桃には100グラムあたり0.6ミリグラム含まれている。ナイアシンは酵素の働きを助ける重要な存在で、皮膚や粘膜の健康維持には欠かせない。糖質や脂質のエネルギー代謝にも必要な栄養素といえる。

このほか、特筆するほど多く含まれている訳ではないが、桃には美容に必須のビタミンC、Eも含まれている。ビタミンC、Eのどちらにも強い抗酸化作用があり、活性酸素による体細胞や血管の酸化を防ぐ抗酸化作用があり、老化のスピードを抑える働きを持っている。

こうした抗酸化作用により悪玉コレステロールの酸化を抑制し、過酸化脂質の生成を防ぎ、さまざまな生活習慣病にかかるリスクを低下させる。抗酸化作用は肌にも働くので、保湿や美白作用などにも関わっている。

ビタミンEは末梢血管を広げ血行をよくする働きもあり、血行障害からくる肩こり、頭痛、冷え性などの症状を改善する効果もある。

では、おいしい桃を見分けるポイントは、左右対称になったきれいな丸い形をしていて、皮が全体的に赤っぽいものを選ぶこととしている。白っぽいもの、薄いピンクのものより濃い色のものがいい。常温で保存し、食べる2時間から3時間前に冷蔵庫に入れる。ずっと冷蔵庫に入れっぱなしにしていると甘味が落ちるだけでなく、萎(しな)びてしまう。

桃は生のまま食べてもおいしいが、ひと手間加えて、コンポートやジャムにすると生とはまた違ったおいしさを味わえる。桃の皮がむきづらい時は、熱湯につけてから氷水で冷やすとむきやすくなる。

ウイキペディアによると、桃はバラ科モモ属の落葉小高木で、その果実もいう。春には五弁または多重弁の花を咲かせ、夏には水分が多く甘い球形の果実を実らせる。中国原産で、食用・観賞用として世界各地で栽培されている。未成熟な果実や種子には「アミグダリン」という青酸配糖体が含まれている。

3月下旬から4月上旬頃に薄桃色の花をつける。「桃の花」は春の季語で、桃が咲き始める時期は七十二候において、中国では桃始華、日本は桃始笑と呼ばれる。葉は花よりやや遅れて茂る。幅5センチ、長さ15センチ程度の細長い形で互生し、湯に入れた桃葉湯は、あせもなど皮膚の炎症に効くとされる。ただし、乾燥していない葉は青酸化合物を含むので換気に十分注意しなければならない。

7月から8月に実り、「桃の実」は秋の季語となっている。果肉は水分を多く含んで柔らかく、水分や糖分、カリウムなどを多く含んでいる。痛みやすく収穫後すぐに軟らかくなるため、賞味期間も短い。生食する他、ジュース(ネクター)や、シロップ漬けにした缶詰もよく見られる。

農水省によると、2018年の桃の収穫量は前年比9%減の11万3200トン、出荷量は同9%減の10万4400トンで、都道府県別収穫量割合は山梨県が35%、福島県が21%、長野県が12%となっており、3県で全国の約7割を占めている。