「記憶にございません」中井貴一、フジオカ、石田ゆり子ら初日挨拶

【銀座新聞ニュース=2019年9月3日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は9月13日にTOHOシネマズ日比谷スクリーン12(千代田区有楽町1-1-3、東京宝塚ビル地下)で一般公開する「記憶にございません!」の初日に、出演者の中井貴一さん、ディーン・フジオカさん、石田ゆり子さんらによる舞台あいさつを開く。

9月13日から一般公開される「記憶にございません!」((C)2019 フジテレビ/東宝)。

13日16時35分の回上映終了後に、監督の三谷幸喜(みたに・こうき)さんをはじめ、主人公の内閣総理大臣「黒田啓介」役の中井貴一(なかい・きいち)さん、首相秘書官「井坂」役のディーン・フジオカ(でぃーん・ふじおか)さん、黒田啓介の妻「黒田聡子」役の石田ゆり子(いしだ・ゆりこ)さん、内閣官房長官「鶴丸大悟」役の草刈正雄(くさかり・まさお)さん。

フリーライター「古郡祐」役の佐藤浩市(さとう・こういち)さん、首相の事務秘書官「番場のぞみ」役の小池栄子(こいけ・えいこ)さん、官邸料理人「寿賀さん」役の斉藤由貴(さいとう・ゆき)さん、アメリカ初の日系女性大統領「スーザン・セントジェームス・ナリカワ」役の木村佳乃(きむら・よしの)さん、野党第2党党首「山西あかね」役の吉田羊(よしだ・よう)さん、官房長官の秘書官「八代」役の後藤淳平(ごとう・じゅんぺい)さんが舞台に登場してあいさつする。

「記憶にございません!」は三谷幸喜さんの長編映画監督8作目で、脚本を手掛け、記憶をなくした総理大臣が主人公の政界コメディだ。

物語は国民からは史上最悪のダメ総理と呼ばれた総理大臣の黒田啓介が、演説中に一般市民の投げた石が頭にあたり、一切の記憶をなくしてしまうところからはじまる。各大臣の顔や名前はもちろん、国会議事堂の本会議室の場所、自分の息子の名前すらもわからなくなってしまった啓介は、金と権力に目がくらんだ悪徳政治家から善良な普通のおじさんに変貌してしまう。

国政の混乱を避けるため、啓介が記憶を失ったことは国民には隠され、啓介は秘書官たちのサポートにより、なんとか日々の公務をこなしていった。結果的にあらゆるしがらみから解放されて、真摯に政治と向き合うこととなった啓介は、本気でこの国を変えたいと思いはじめるようになる。

ウイキペディアなどによると、三谷幸喜さんは1961年東京都世田谷区生まれ、日本大学芸術学部演劇学科を卒業、在学中の1983年に劇団「東京サンシャインボーイズ」を結成、劇団と並行して放送作家としても活動し、「欽ドン!」や「お笑いマンガ道場」などの番組構成に携わり、テレビアニメ「サザエさん」の脚本(4本)を手がけた。1989年にフジテレビ系ドラマ「やっぱり猫が好き」の脚本を手がけ、1990年に同じく「子供、ほしいね」の脚本を担当し、テレビドラマ界で注目を集めた。

1993年に「振り返れば奴がいる」で連続テレビドラマの脚本を担当し、1994年にミステリードラマ「古畑任三郎」の脚本を手掛け、その後、「王様のレストラン」などの連続ドラマを手がけた。1991年に東京サンシャインボーイズの劇で、脚本を書いた「12人の優しい日本人」が映画化され、劇団からも役者が出演したものの、劇団として活動していくことに行き詰まりを感じ、1994年に最後の公演後、劇団について「30年間の充電期間」とした。

1993年にパルコプロデュース公演に参加、2人芝居「ダア!ダア!ダア!」の脚本と演出を手がけ、1994年にサスペンス・スリラー「出口なし!」の脚本と演出を担当、1994年にNHK-FMのラジオドラマ「笑の大学」の脚本を手がけ、1996年に2人芝居として舞台化、舞台版に対しては読売演劇大賞最優秀賞、1998年に再演、ロシア語、英語などにも翻訳されて海外でも上演され、2004年に映画化された。1995年に「やっぱり猫が好き」に出演していた小林聡美(こばやし・さとみ)さんと結婚した(2011年に離婚)。

1997年に「ラヂオの時間」で初の映画監督、2000年に上演した初のオリジナル・ミュージカル「オケピ!」で岸田国士(きしだ・くにお、1890-1954)戯曲賞を受賞した。2004年にNHK大河ドラマ「新選組!」の脚本を担当、2006年に監督第3作となる映画「ザ(THE)有頂天ホテル」を公開、3月にパルコ劇場で上演された「決闘!高田馬場」で初めて歌舞伎の脚本、演出を手がけた。2007年に芸術座の後継劇場「シアタークリエ」のこけら落し公演「恐れを知らぬ川上音二郎一座」の脚本、演出を担当した。

2009年に新宿の小劇場「シアター・トップス(THEATER/TOPS)」の閉館公演として、東京サンシャインボーイズを15年ぶりに再結成し、「リターンズ(returns)」を上演、11月にアメリカ・ニューヨークのオフ・ブロードウェイでミュージカル「トーク・ライク・シンギング(TALK LIKE SINGING)」を公演した。2011年に第46回紀伊国屋演劇賞個人賞を受賞、2012年にチェーホフ(Anton Pavlovich Chekhov、1860-1904)の「桜の園」の演出、文楽作品「其礼成心中」の作、演出を手掛け、6月に小説「清須会議」を刊行した。

2013年に舞台「ホロヴィッツとの対話」を作・演出し、舞台「おのれナポレオン」の演出を担当し、7月に元女優のユマ(yuma)さんと再婚し(2014年6月に男子が誕生)、11月に映画「清須会議」を監督し、2015年に「ギャラクシー街道」を監督、2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」の脚本を務めた。

チケットは応募フォームからの抽選販売(50席)と、チトッケぴあを通じた抽選販売があり、応募フォームからの抽選販売は4日12時締め切り。料金は一般1900円、大学生、専門学生1500円、高校生、3歳から中学生まで、障がい者1000円、シニア1200円。

料金は全席指定で、一般1800円、大・専門学生1500円、高校生・3歳以上中学生まで、障がい者1000円、シニア1100円。

特別抽選販売はチケットぴあ(https://w.pia.jp/s/kiokunashi19sb/)から申し込む。締め切りは9日11時。料金は全席指定で、一般2100円、大学生・専門学生1700円、高校生・3歳以上中学生まで、障がい者1200円、シニア1400円。