ピカデリ「人間失格」小栗旬、沢尻エリカら挨拶

【銀座新聞ニュース=2019年9月5日】国内映画業界第3位の松竹(中央区築地4-1-1、東劇ビル、03-5550-1533)と中堅の映画配給会社のアスミック・エース(港区六本木6-1-24、ラピロス六本木)は9月14日に丸の内ピカデリー(千代田区有楽町2-5-1、有楽町マリオン、03-3201-2881)で「人間失格 太宰治と3人の女たち」の出演者などによる舞台あいさつを開く。

9月13日から一般公開される「人間失格 太宰治と3人の女たち」((C)2019「人間失格」製作委員会)。

14日9時20分の回上映前と、13時の回上映終了後に、監督の蜷川実花(にながわ・みか)さんをはじめ、作家「太宰治」役の小栗旬(おぐり・しゅん)さん、愛人の「太田静子」役の沢尻エリカ(さわじり・えりか)さん、愛人の「山崎富栄」役の二階堂(にかいどう)ふみさんが舞台に登場してあいさつする。

「人間失格 太宰治と3人の女たち」は太宰治(だざい・おさむ、1909-1948)の小説「人間失格」を原作としたものではなく、太宰治と妻の津島美知子(つしま・みちこ、1912-11997)、愛人の太田静子(おおた・しずこ、1913-1982)、愛人で1948年に太宰治と入水自殺を遂げた山崎富栄(やまざき・とみえ、1919-1948)の3人の女性との関係における実話を基に描いたフィクション作品で、脚本は早船歌江子(はやふね・かえこ)さんが手がけている。

物語は人気作家として活躍していた太宰治が、身重の妻・美知子と2人の子どもがいながら、自分の支持者である静子と関係を持ち、彼女がつけていた日記をもとに「斜陽」を生み出すところからはじまる。「斜陽」はベストセラーとなり社会現象を巻き起こすが、文壇からは内容を批判され、太宰は“本当の傑作”を追求することに。

そんなある日、未帰還の夫を待つ身の美容師・富栄と知り合った太宰は、彼女との関係にも溺れていく。身体は結核に蝕まれ、酒と女に溺れる自堕落な生活を続ける太宰を、妻の美知子は忍耐強く支え、やがて彼女の言葉が太宰を「人間失格」執筆へと駆り立てていく。

ウイキペディアによると、蜷川実花さんは1972年東京都東久留米市生まれ、父親が演出家で映画監督の蜷川幸雄(にながわ・ゆきお、1935-2016)、母親がキルト作家の真山知子(まやま・ともこ)さんで、妹が1人いる。小山登美夫(こやま・とみお)ギャラリーに所属し、芸能事務所はエイベックス・ヴァンガードと提携し、2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の理事も務めている。

多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科を卒業、1996年にリクルートの第9回写真3.3平方メートル展(ひとつぼ展)でグランプリ、第13回キヤノン写真新世紀で優秀賞、1998年に第9回コニカ写真で奨励賞、2001年に第26回木村伊兵衛(きむら・いへえ)写真賞、2006年に第13回VOCA展大原美術館賞を受賞、2007年に映画「さくらん」で映画監督としてデビューし、2010年に「AKB48」の「ヘビーローテーション」のPV監督を務めている。

1997年に結婚(その後離婚)、2004年に再婚(2007年に離婚)、2007年12月11日に長男を出産、その前後に男性と入籍、2015年9月25日に第2子を出産している。2016年4月18日号から、朝日新聞社のニュース週刊誌「アエラ(AERA)」の表紙写真を担当している。

チケットはチケットぴあを通じて先行抽選販売を受け付け中で、6日11時締め切り。7日10時より一般発売する。料金は全席指定で2100円。作品は「R15+」(15歳以上から鑑賞できる)に指定されている。