【銀座新聞ニュース=2019年9月16日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「リラックス効果のGABAにはダイエット効果も!」を発表した。
リラックス効果で知られる「GABA(ギャバ)」だが、この名称のチョコも市販されているので、「GABA」といったらチョコというイメージを持つ人も多いかもしれない。「GABA」は正式名称を「ガンマ-アミノ酸(Gamma Amino Butyric Acid)」といい、英語表記の頭文字を取ってこの名で呼ばれている。
「GABA」は人の脳や脊髄(せきずい)に存在し、体内では主に抑制系の神経伝達物質として脳内の血流を活発にし、酸素供給量を増やす作用や、脳細胞の代謝機能を高めるなどの働きがある。
興奮を鎮静(ちんせい)し、ストレスを緩和する作用を持っており、脳内で「GABA」が不足するとイライラしたり、熟睡できなかったりなどの不調の原因となる。「GABA」は睡眠中に体内で合成されるが、睡眠の質がよくないと十分に合成されない。
「GABA」の効果でもっとも知られているのはストレスの軽減だが、実はそれ以外にもさままざな作用がある。「GABA」を摂取すると、成長ホルモンの分泌が増えることがわかっている。成長ホルモンは子どもの身長を伸ばすのに必要なホルモンとして知られ、体の代謝を促すホルモンでもある。
子どもの身長だけでなく、大人でも骨や筋肉を作る作用や、脂肪分解酵素を活性化して脂肪の分解をスムーズにしてくれる働きなどがあるため、ダイエット効率を上げる役割もある。成長ホルモンには細胞の新陳代謝を促す働きもあるため、美肌効果などアンチエイジング面でも期待できる。
「GABA」という名の一般認知度を高めたのはチョコだが、チョコから「GABA」を摂取しようとすると、糖質や脂質まで摂ってしまうことになる。少量をつまむ程度で我慢できるならよいが、つい食べ過ぎてしまっては肥満リスクを高めてしまう。「GABA」を食品からできるだけヘルシーに摂取したい時におすすめなのは「発芽玄米」という。
玄米を水に浸し、わずかに発芽させた状態なのが発芽玄米だ。玄米を自宅で発芽させる方法もあるが、独特なに臭いが発生したり、腐敗したりすることもあるので、発芽した状態で販売されている商品を購入することがお勧めとしている。
玄米の時点では活動していなかった酵素が発芽の際に活性化し、芽を出すために必要な栄養を玄米の内部に増やしていく。そのため、玄米よりも栄養価が高いし、「GABA」もその段階で生成される。
「GABA」の1日の必要量は、1回で30ミリグラムから50ミリグラム程度で、米に含まれる「GABA」の含有量は、100グラムあたり、白米1.5ミリグラム、玄米3ミリグラムなのに対し、発芽玄米は15ミリグラムにも上る。日本人なら毎日の食事に米は欠かせないので、いつものご飯を発芽玄米に変えるだけで、きちんと「GABA」を摂取できる。
ダイエット面においても発芽玄米は、白米はもとより玄米に比べても優れている。玄米が発芽することで「GABA」は大幅にアップするものの、その他の多くの栄養素は基本的には共通している。なので、発芽玄米のほうが、栄養素が体に吸収されやすい状態になっているという特徴がある。
もみ殻を取り除いただけの状態である玄米は、発芽するために必要なビタミン、ミネラル、脂質を蓄えている。これらの栄養素は玄米の胚芽と表皮の部分に95%が存在し、白米となる胚乳部分には5%しか含まれていない。つまり、精米する際に、95%の栄養がそぎ落とされてしまっていることになる。このため、白米よりも玄米のほうが、当然、栄養価が高い。
また、ダイエットに重要な栄養素である食物繊維も玄米には、なんと白米の約6倍もの食物繊維が含まれている。食物繊維はダイエットに必須の栄養素で、糖質の吸収を穏やかにする作用や、ダイエット中になりがちな便秘の解消、体内の余分なコレステロールや有害物質のデトックスの効果によって生活習慣病を防ぐのにも役立つ。
同じくダイエットに欠かせない、糖質の代謝に必要不可欠なビタミンB1。白米の約5倍の量を玄米から摂ることができる。ビタミンB1は糖質がエネルギーに変わるのをサポートする働きがあり、余った糖質を体に脂肪として溜めこませることを防いでくれる効果がある。
ほかに、「若返りのビタミン」ともいわれ抗酸化作用のあるビタミンE、カルシウムや亜鉛、鉄分などのミネラルも豊富に含まれている。
これらの栄養素を、玄米よりも効率良く摂取できるのが発芽玄米で、発芽玄米は玄米よりも価格が少し高めだが、「GABA」や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどのサプリメントを買って飲み続けること考えれば、それほど割高感はないという。1度食べて効果が出るものではないので、取り入れる場合は継続してほしい。
発芽玄米も玄米と同様に表皮はついているので、食感が気になる人は圧力鍋で炊くといい。もちもちした食感になるので、かなり食べやすくなるし、炊飯器で炊く場合は、白米も混ぜて炊くと食べやすくなる。
ウイキペディアによると、玄米(げんまい)とは、稲の果実である籾(もみ)から籾殻(もみがら)を除去した状態で、精白されていない状態の米をいう。
田んぼから稲を収穫した時、米はもみ殻という固い殻に覆われている。この殻をはずしたものが玄米で、玄米をほんの少しだけ発芽させたものが発芽玄米となる。玄米は糠(ぬか)層と呼ばれるいくつかの層から成っているが、これを取り去ったものが白米となる。
「食材宅配のトリセツ」によると、ご飯茶碗一杯分(約150グラム)の数値比較は以下の通り。「日本食品成分表 2017」のご飯100グラム当たりの数値から算出している。(単位はエネルギーがキロカロリー、ほかはグラム)
白米 玄米 発芽玄米
エネルギー 252 247.5 250.5
タンパク質 3.8 4.2 4.5
脂質 0.5 1.5 2.1
炭水化物 57.2 52.7 49.8
<ミネラル (単位はミリグラム)>
白米 玄米 発芽玄米
ナトリウム 1.50 1.50 1.50
カリウム 43.5 142.5 102.0
カルシウム 4.5 10.5 9.0
マグネシウム 10.5 73.5 79.5
リン 51.0 195.0 195.0
鉄 0.15 0.90 0.60
亜鉛 0.90 1.20 1.35
銅 0.15 0.18 0.17
マンガン 0.53 1.56 1.40
<ビタミン(単位はミリグラム、但し、葉酸はマイクログラム)>
白米 玄米 発芽玄米
ビタミンB1 0.03 0.24 0.20
ビタミンB2 0.02 0.03 0.02
ビタミンE 微量 0.90 0.60
ナイアシン 0.30 4.35 3.00
葉酸 4.50 15.00 9.00
パテトン酸 0.38 0.98 0.54
食物繊維 (グラム)0.45 2.10 2.70
また、米から摂取できない「ビタミンA」などの栄養成分とそれを補える食材を挙げてみると、「ビタミンA」はレバー、卵、のり、「ビタミンB12」はレバー、カキ、サンマなどの魚介類、卵、「ビタミンC」は柿、キウイ、柑橘類、ブロッコリー、「ビタミンD」は紅サケ、サンマなど魚類、卵、「ビタミンK」は納豆、緑黄色野菜、卵、「ヨウ素」は海藻類、卵、「クロム」は海藻類となる。この中では、卵が栄養バランスのよい食材としている。