ホットペッパー調べ18年度外食1.5%増、中食4.9%増、いずれも2年連続

【銀座新聞ニュース=2019年9月13日】大手情報会社のリクルートグループの旅行、レジャー、飲食などの情報サービス会社、リクルートライフスタイル(千代田区丸の内1-9-2、03-6835-1000)の「食」に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」はこのほど、2018年度の「外食&中食動向」(推計値)を発表した。

エースコックは10月7日から「ラーメンモッチッチ ワンタン麺/野菜タンメン」(希望価格は税別193円)を発売する。2017年6月から発売した「モッチッチ」シリーズは「真空仕立て麺」の焼きそばが第1弾で、今回は「真空仕立て麺」のモチモチとした食感を味わえるラーメンを商品化する。

それによると、2018年度(2018年4月から2019年3月)の首都圏・関西圏・東海圏(東名阪)3圏域の外食市場規模は前年度比1.5%増の4兆1350億円と2年続けて前年実績を上回った。中食市場は同4.9%増の1兆2188億円とやはり2年続けて前年実績を上回った。

ホットペッパーグルメリサーチセンターでは、3圏域計で基準となる人口は前年度比0.2%増の4141万人と微増し、延べ外食回数が同1.2%増の15億9735万回、外食単価も平均2589円と同0.2%増と増えたことから、市場規模が拡大した、としている。

外食市場規模は2013年度が3兆9574億円、2014年度が前年度比0.9%増の3兆9918億円、2015年度が1.9%増の4兆668億円、2016年度が3.6%減の3兆9194億円、2017年度が4.0%増の4兆752億円だった。人口は2013年度4267万人、2014年度が4200万人で、2015年度が4168万人、2016年度が4141万人、2017年度4135万人と減少傾向にあった。

これに伴い、延べ外食回数も2013年度16億7028万回、2014年度が16億1835万回、2015年度が15億9114万回、2016年度が15億4479万回と減ってきたが、2017年度15億7767万回と増加に転じている。外食単価も2013年度が平均2369円、2014年度が2467円と同4.1%増、2015年度が2556円と同3.6%増と伸びていたが、2016年度に0.7%減の2537円とマイナス、2017年度が1.8%増の2583円と増加に転じた。

業態別の外食市場規模は飲酒主体の「居酒屋」が同3.1%増の9424億円で、22.8%のシェアを占めている。次いで食事主体の「和食料理店」が同0.9%減の6102億円で、14.7%のシェア、食事主体の「焼肉、ステーキ、ハンバーグ等の専業店」が同5.1%増の4162億円で、10.1%のシェア、食事主体の「フレンチ、イタリアン料理店」が同0.3%減の3160億円で、7.6%のシェア、食事主体の「ファミリーレストラン、回転すし等」が同2.5%増の2887億円で、7.0%のシェアと続いている。

また、2018年度の外食機会中の「飲酒の有無」についても集計しており、飲酒を伴う外食シェアは回数で45.7%(2017年度46.0%)だった。

一方、中食の市場規模は2013年度が1兆1056億円、2014年度が前年度比0.1%減の1兆1048億円、2015年度が同1.7%増の1兆1241億円、2016年度が同2.5%減の1兆963億円、2017年度が同5.9%増の1兆1614億円だった。

延べ中食回数は2013年度14億7266万回、2014年度が14億5477万回、2015年度が14億5066万回、2016年度が14億3075万回と減ってきたが、2017年度は3.4%増の14億7981万回と増加した。中食単価も2013年度が平均751円、2014年度が759円と同1.1%増、2015年度が775円と同2.0%増と伸びていたが、2016年度に同1.1%減の766円と減少に転じ、2017年度は785円と同2.4%増と増加していた。

1カ月あたりの実施者の中食購入頻度は2013年度4.69回、2014年度4.71回、2015年度4.68回、2016年度4.62回、2017年度4.68回、2018年度4.81回と増加している。1カ月あたりの中食の購入場所(4月、5月時点)はスーパーマーケットが64.2%、コンビニが29.9%、百貨店が19.78%、持ち帰り専門店が17.1%、外食店のテイクアウトが18.7%となっている。スーパーは2015年度が61.2%、2016年度が61.9%、2017年度が62.2%、2018年度が62.3%と6割を超えている。

調査は首都圏、関西圏、東海圏の各圏域中心部からの鉄道距離が、おおむね首都圏90分圏、関西圏80分圏、東海圏60分圏の市区町村に住む20歳から69歳までの男女を対象にインターネットによって実施した。

外食は夕方以降の食事について、店で食事した場合を対象とし、飲酒のみ、喫茶のみの場合も含まれ、夕方以降、複数回外食した場合、1日あたり2回まで(2軒目まで)の外食を含んでいる。

中食は、夕方以降の食事について、外で買ってきたものを家で食べたり、出前や宅配を利用して食べた場合を対象とし、食事の一部(おかずのみなど)を買ってきて食べた場合も含まれ、夕方以降に複数回中食した場合、1日あたり2回まで(購入金額の上位2位まで)の中食を含んでいる。