東映「閉鎖病棟」上映会で鶴瓶、綾野剛、小松菜奈ら挨拶

【銀座新聞ニュース=2019年9月18日】大手映画配給会社で、国内映画業界第2位の東映(中央区銀座3-2-17、03-3535-4641)は9月26日に丸の内TOEI(中央区銀座3-2-17、03-3535-4741)で「閉鎖病棟-それぞれの朝」の完成披露上映会を開く。

11月1日から一般公開される「閉鎖病棟-それぞれの朝」((C)2019「閉鎖病棟」製作委員会)。

11月1日から一般公開される「閉鎖病棟-それぞれの朝」の完成披露上映会を26日18時20分から開き、上映前に監督の平山秀幸(ひらやま・ひでゆき)さんをはじめ、主人公の死刑囚「梶木秀丸」役の笑福亭鶴瓶(しょうふくてい・つるべ)さん、強制入院させられる「塚本中弥(チュウさん)」役の綾野剛(あやの・ごう)さん、女子高生「島崎由紀」役の小松菜奈(こまつ・なな)さん、主題歌を歌っているケイ(K)さんが舞台に登場してあいさつする。

「閉鎖病棟-それぞれの朝」は作家の帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)さんが1994年に新潮社から刊行した書き下ろし小説が原作で(1997年に文庫化)、第8回山本周五郎賞を受賞している。九州のある精神科病棟で、重く苦しい過去を背負いながらも、明るく生きようとする患者達と、その途中で起こる殺人事件とその意外な結末を描いている。

1999年に「いのちの海 クローズドワード(Closed Ward)」というタイトルで映画化され、今回が2度目の映画化で、監督と脚本は平山秀幸さんが担当している。

物語は長野県のとある精神科病院が舞台で、それぞれの過去を背負った患者たちだが、母親や妻を殺害した罪で死刑判決を受けたものの、死刑執行に失敗し生きながらえた梶木秀丸、幻聴が聴こえて暴れるようになり、妹夫婦から疎まれて強制入院させられた元サラリーマンのチュウさん、父親からのDVが原因で入院することになった女子高生の由紀が入院している。

彼らは家族や世間から遠ざけられながらも、明るく生きようとしていた。そんなある日、秀丸が院内で殺人事件を起こしてしまう。

ウイキペディアなどによると、平山秀幸さんは1950年福岡県北九州市生まれ、日本大学芸術学部放送学科を卒業、1976年に「青春の殺人者」進行係として映画界入りし、1990年に「マリアの胃袋」で監督デビューした。1992年に「ザ・中学教師」で日本映画監督協会新人賞、1995年に「学校の怪談」で注目され、人気シリーズへと発展し、シリーズを監督した。

1998年に「愛を乞うひと」でモントリオール世界映画祭国際批評家連盟賞、日本アカデミー賞最優秀監督賞、毎日映画コンクール監督賞、キネマ旬報監督賞など、国内外で69の映画賞を受賞、アメリカ・アカデミー賞外国語映画賞日本代表にも選ばれ、2001年に「ターン」で富川国際ファンタスティック映画祭最優秀監督賞、2002年に「笑う蛙」で毎日映画コンクール監督賞、ヨコハマ映画祭最優秀監督賞受賞、「アウト(OUT)」で日本アカデミー賞優秀監督賞、高崎映画祭最優秀監督賞受賞、アメリカ・アカデミー賞外国語映画賞日本代表に選ばれた。

2010年に「必死剣鳥刺し』でモントリオール世界映画祭ワールド・コンペティションに正式出品され、「信さん・炭坑町のセレナーデ」でパリ・キノタヨ(KINOTAYO)映画祭観客賞・最優秀映像賞を受賞、2011年に「太平洋の奇跡?フォックスと呼ばれた男」が厚労省社会保障審議会が推薦する児童福祉文化財の1つに選ばれ、2016年に「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」を監督している。

チケットはチケットぴあを通じて、最速抽選・プレミアムを受付中で、19日11時締め切り。先行抽選も受付中で、20日11時締め切り。21日10時から一般発売する。料金は全席指定で2000円均一。