「蜜蜂と遠雷」松岡茉優、松坂桃李ら初日挨拶

【銀座新聞ニュース=2019年9月23日】阪急阪神東宝グループで、国内映画業界首位の東宝(千代田区有楽町1-2-2、03-3591-1221)は10月4日からTOHOシネマズ日比谷(スクリーン12、千代田区有楽町1-1-3、東京宝塚ビル地下)で一般公開する「蜜蜂と遠雷」の初日に、松岡茉優さん、松坂桃李さんらによる舞台あいさつを開く。

10月4日から一般公開する映画「蜜蜂と遠雷」((C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会)。

4日14時40分の回上映終了後に、監督の石川慶(いしかわ・けい)さんをはじめ、音楽大学に在学中の「栄伝亜夜」役の松岡茉優(まつおか・まゆ)さん、音楽大学出身だが、楽器店勤務の「高島明石」役の松坂桃李(まつざか・とおり)さん、ジュリアード音楽院に在学中の「マサル・カルロス・レヴィ・アナトール」役の森崎ウィン(もりさき・うぃん)さん、パリ国立高等音楽院特別聴講生でパリ予選会から出場する「風間塵」役の鈴鹿央士(すずき・おうじ)さんが舞台に登場してあいさつする。

「蜜蜂(みつばち)と遠雷(えんらい)」は幻冬舎のPR誌「星星峡」に2009年4月号から2013年12月号に、同誌休刊後は幻冬舎の「ポントゥーン(PONTOON)」の2014年1月号から2016年5月号まで連載され、幻冬舎より2016年9月に刊行され、直木賞と本屋大賞を受賞した恩田陸(おんだ・りく)さんの同名小説が原作だ。石川慶さんが監督と脚本のほか、編集も担当している。

物語はピアノの天才たちが集う、3年ごとに開かれる芳ヶ江国際ピアノコンクールの予選会に参加する若き4人のピアニストたちだが、母の死をきっかけにピアノが弾けなくなったかつての天才少女・栄伝亜夜は、7年の時を経て再びコンクールへの出場を決意する。

音大出身だが、現在は楽器店で働くコンクール年齢制限ギリギリの高島明石は、家族の応援を背に最後の挑戦に臨む。名門ジュリアード音楽院在籍中で完璧な演奏技術と感性を併せ持つマサル・C・レビ=アナトールは、優勝候補として注目されている。

パリで行われたオーディションに突如現れた謎の少年・風間塵は、先ごろ亡くなった世界最高峰のピアニストからの「推薦状」を持っており、そのすさまじい演奏で見る者すべてを圧倒していく。熱い戦いの中で互いに刺激しあい、それぞれ葛藤しながらも成長していく4人だったが。

石川慶さんは1977年愛知県豊橋市生まれ、東北大学物理学科を卒業、ポーランド国立映画大学で映画演出を学び、短編映画を中心に制作し、黒沢記念ショートフィルムコンペティションで佳作などを受賞し、長編「ベビー(BABY)」でプチョン国際映画祭企画マーケットでプチョン賞を受賞し、2008年度に文化庁の新進芸術家海外研修制度に選ばれ、2010年「リプレイガールズ」の編集を担当している。

2017年に「愚行録」を監督デビューし、第73回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に選ばれ、第39回ヨコハマ映画祭で森田芳光メモリアル新人監督賞、2017年に新藤兼人賞銀賞、第27回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞し、同年、「点」で監督と脚本を手掛け、2018年に「十年 Ten Years Japan」で監督と脚本、2019年に「蜜蜂と遠雷」でも監督と脚本を担当している。

チケットは応募フォームからの抽選販売(50席)と、チトッケぴあを通じた抽選販売があり、応募フォームからの抽選販売は24日12時締め切り。料金は一般1900円、大学生、専門学生1500円、高校生、3歳から中学生まで、障がい者1000円、シニア1200円。

抽選販売はチケットぴあ(https://w.pia.jp/s/mitsubachienrai19sp/)から申し込む。締め切りは30日11時。料金は全席指定で、一般2100円、大学生・専門学生1700円、高校生・3歳以上中学生まで、障がい者1200円、シニア1400円。