「悪の華」、伊藤健太郎、玉城ティナら挨拶

【銀座新聞ニュース=2019年9月20日】中堅映画配給会社のファントム・フィルム(渋谷区代々木1-11-2、代々木コミュニティビル、03-6276-4035)は9月28日にTOHOシネマズ日比谷(千代田区有楽町1-1-3、東京ミッドタウン日比谷、050-6868-5068)で「悪の華」に出演している伊藤健太郎さん、玉城ティナさんらによる舞台あいさつを開く。

9月27日から一般公開される「悪の華」((C)押見修造/講談社(C)2019映画「悪の華」製作委員会)。

28日13時10分の回上映終了後と16時40分の回上映前に、監督の井口昇(いぐち・のぼる)さんをはじめ、主人公の中学生「春日高男」役の伊藤健太郎(いとう・けんたろう)さん、春日高男の同級生でヒロイン「仲村佐和」役の玉城ティナ(たましろ・てぃな)さん、春日の高校の同級生「常磐文」役の飯豊(いいとよ)まりえ、春日高男の中学の同級生「佐伯奈々子」役の秋田汐梨(あきた・しおり)さん、原作者の押見修造(おしみ・しゅうぞう)さんが舞台に登場してあいさつする。ただし、押見修造さんは13時10分の回のみを予定している。

ウイキペディアによると、「悪の華」はマンガ家の押見修造さんが2009年10月号から2014年6月号まで「別冊少年マガジン」(講談社)に連載した同名のマンガが原作で、2013年にはテレビアニメが放送され、2010年から2014年6月までに全11巻がコミックスとして単行本化され、累計発行部数が300万部を記録している。

物語は山に囲まれた地方都市が舞台で、中学2年生の春日高男は、ボードレールの詩集「悪の華」を心の拠り所に、息苦しい日常をやり過ごしていた。ある日、憧れのクラスメイト・佐伯奈々子の体操着を衝動的に盗んだところをクラスの問題児・仲村佐和に目撃されてしまう。このため、春日は秘密にする代わりに仲村からある「契約」を持ちかけられる。

この日から仲村に支配されるようになった春日は、彼女の変態的な要求に翻弄されるうちに絶望を知り、自らのアイデンティティを崩壊させていく。やがて「悪の華」への憧れにも似た魅力を仲村に感じ始めた頃、2人は夏祭りの夜に大事件を起こしてしまう。

井口昇さんは1969年東京都生まれ、千代田工科芸術学園を卒業、イメージフォーラム映像研究所に学び、学生時代に撮った8ミリ作品「わびしゃび」(1988年)がイメージフォーラムフェスティバルで審査員賞、平野勝之(ひらの・かつゆき)さんらのもとで撮影現場を経験し、1996年に「ワンピース忠臣蔵 ラストオブ47ピーシーズ(THE LAST OF 47 PICES)Bプログラム 鉄球」で監督を務めた。

その後、アダルトビデオを経て一般映画作品を監督し、2007年に「片腕マシンガール」により世界的に注目された。2011年3月に一般人女性と入籍した。2011年にアメリカ・テキサス州の映画祭「ファンタスティック・フェスト」に「電人ザボーガー」を出品し、ファンタスティック部門の監督賞を受賞した。2014年に映画で活躍するアイドルを復活させるべく、アイドルグループ「ノーメイクス」をプロデュースした。

チケットは21日0時からPC、スマホで販売し、劇場窓口で21日オープン時から販売する。料金は1900円均一。作品は「P12」(12歳未満は親、保護者の助言・指導が必要)に指定されている。

注:「悪の華」の「悪」は正しくは旧漢字です。名詞は原則として常用漢字を使用しています。