広田美術で漆原夏樹展

【銀座新聞ニュース=2019年11月15日】ギャラリー広田美術(中央区銀座7-3-15、ぜん屋ビル、03-3571-1288)は11月15日から30日まで漆原夏樹さんによる「写生・誤訳・神話」展を開いている。

ギャラリー広田美術で11月30日まで開かれている漆原夏樹さんの「写生・誤訳・神話」展に出品されている「彼の風景」(2019年、紙本彩色)。

東京芸術大学大学院美術研究科日本画専攻を修了した漆原夏樹(うるしはら・なつき)さんは人物と風景を中心にした作品を描いており、存在のあり様を表現しようと制作している。

近年は、「制作をするために行う『写生』が自分の見ている世界を『誤訳』させ、自らしか見ることのできない景色や気配があると感じ、それを描くことで自分と他者、それらをとりまく世界との流体のような関係性を形象化しよう」としている。

今回は、写生や技法に基づいた作家の自由意思と画面上の予期せぬ出来事との境で浮かび上がってしまった景色を矯正せずに受け入れるように制作した新作約15点を展示している。

漆原夏樹さんは1977年神奈川県藤沢市生まれ、2001年に東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業、2003年に同大学大学院美術研究科日本画専攻を修了、2006年から個展を開き、ギャラリー広田美術では2008年から主に隔年ごとに個展を開いており、今回は7回目になる。2015年から毎年「アートフェア東京」に出品している。

開場時間は11時から19時。日曜日は休み。