サニーヘルス、間食防止は身近に食べ物を置かない、お茶、水を優先

【銀座新聞ニュース=2019年11月16日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「高カロリーな間食をやめられないのは中毒症状?」を発表した。

人間は「脳の快楽中枢」が壊れると、間食をやめられなくなる。とにかく、高脂肪・高カロリーな食べ物を身近に置かないことが間食防止の第一歩になる。

ダイエット中の間食は、絶対にダメというわけではなく、栄養価が高く、太りにくい食品であれば、適量を食べたほうがダイエット促進になる場合もあるという。例えば、アーモンドなどナッツ類、ドライフルーツ、焼き芋、干し芋などで、脂肪が少なく、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富、しかもかみ応えがあり、少量でも満足感を得られる食品は、適量を食べることでダイエットに効果的としている。

もちろん、食べ過ぎればカロリーオーバーになってしまうが、食事だけでは不足しがちな美容によい栄養素を間食で補うことができるので、小腹が減った時にはこれらを間食に食べるといいという。

間食自体がダメなのではなく、要は何を選んで食べるかが重要で、どうしてもスナック菓子やケーキ、クッキーなどの洋菓子などや、高脂肪で高カロリーなおやつがやめられないという人も多いと思われる。中には、テレビを見ながら、スマホやPCを操作する、というように「ながらおやつ」が習慣になっている人は特に要注意という。集中が食べ物に向いていないので食べているという実感が湧きにくく、食欲の抑制が利かず食べ過ぎてしまいがちになりやすい。

どうしても「太る間食」がやめられない、やめる気もない、そんな人もこれを読んだらやめたいと思うかもしれない。それはアメリカのニュースサイト「CNN.com」で、以下のような記事が掲載されている。

まずは、「脂肪の多い食べ物はドラッグ(薬物)のような中毒を引き起こすかもしれない」という衝撃的な見出しだ。ラットでの実験結果によると、高脂肪・高カロリーの食品がドラッグとほぼ同じように脳へ影響を与えることが分かったとしている。

フロリダの研究所で分子治療学の准教授、ポール・J・ケニー(Paul J Kenny)博士の研究によると、コカインや、ヘロインなどのドラッグを使用するのと、ジャンクフードなど高カロリー・高脂肪の食品を食べ過ぎることは、どちらも同じように脳の快楽中枢を刺激し続け、最後には破壊してしまうという結果を報告している。

ケニー博士のチームは、ラットを3つのグループに分け、40日間の実験をした。1つ目のグループにはラット用のエサを、2つ目のグループにはベーコン、ソーセージ、ケーキなどの高脂肪で高カロリーな食事を1日1時間だけ、3つ目のグループには同じく高カロリーな人間の食事を1日23時間与えた。

3つ目のグループのラットがすぐに肥満になったのはいうまでもないが、驚くべきことは、ラットの脳にまで変化があったことだ。与えられ続けた高脂肪・高カロリーな食事によって、肥満体になったラットの脳の快楽に対する耐性はマヒしてしまい、もっと食べたいと今まで以上に高脂肪・高カロリーな食事を求めるようになったという。正にドラッグ中毒と同じ状態になったことになる。

さらに、食事の時にラットに電気ショックを与えると、1つ目と2つ目のグループのラットは恐怖で食事ができなくなったが、3つ目のグループのラットはそうではなく、ケニー博士によると、おそらく食事を平らげることだけに意識が強くフォーカスされ、電気ショックが与えられることとは切り離されているのだろう、と分析している。

なんとも驚愕の研究結果で、食べ過ぎてしまうのは意志が弱いからだと、あくまでも自己責任と考えるのが一般的な意見とされているが、明らかな食べ過ぎの状態は、無意識のうちに脳のスイッチがONになっており、自分の意思でコントロールすることができなくなってしまっている。しかも一度壊れた快楽中枢は、そう簡単には正常な状態には戻らないという。

これはまさに中毒の恐ろしさだ。ただし、これはあくまでもラットによる実験結果で、人間もまったく同じ状態になるとは限らない。しかし、高脂肪・高カロリーな食べ物が脳に与える悪影響については、十分に示唆されている。

高脂肪・高カロリーな食品といえば、ピザ(具の多いアメリカンタイプ)、ハンバーガー、フライドポテト、フライドチキン、ベーコン、ソーセージ、唐揚げ、とんかつ、クロワッサン、パイ、チョコレート、ケーキ、クッキー、ポテトチップス、スナック菓子全般、アイスクリーム 菓子パンなどだ。

それでは、高カロリー中毒にならないためには、まずはそれらの食べものを身の回りに置かないことだ。会社のデスクの引き出しや自宅に常備するなど、視界に入り、手に取りやすい場所にはこれらの食べ物を置かないようにする。

また、無駄にコンビニに寄らないことの重要だ。必要なものを買うために寄る場合は除き、「なんとなく寄る」というのはもってのほかという。店内ではさまざまなものが目についてしまい、誘惑に負けて高脂肪・高カロリーな食品をつい買ってしまうこともありえる。喉が渇いた場合でも、ジュースや糖分の入ったものではなく、お茶か水しか買わないと決めて売り場に行くように心がける。

それに、食べ物に意識を向けないと食べた実感が湧きにくいので、量が多くなりがちになるので、自分が食べるもの、食べる量を確認し、よく噛んで食べるようにする。

さらに、空腹時以外は食べないようにする。間食が習慣化している人に多いパターンが、お腹が空いているわけでもないのに食べてしまうということだ。本当に必要かどうかを自問自答してから食べるようにする。

とにかく、ジャンクフードやスナック菓子、スイーツなど、太る原因になる食べ物をやめたいのにやめられない人は、まず手元に置かないことからはじめる。周りの人に宣言しておくのもいいという。