インターゲート京橋で関島文雄と水引でツリーと干支の飾り作り

【銀座新聞ニュース=2019年12月5日】全国でホテルを展開するグランビスタホテル&リゾート(千代田区内神田2-3-4、S-GATE大手町北、03-5209-4121)が運営するホテルインターゲート東京 京橋(中央区京橋3-7-8、03-5524-2929)は12月7日と8日の2日間、2階の「インターゲートラウンジ」で水引による「クリスマスツリー」と「干支飾り(ネズミ)」のワークショップを開く。

ホテルインターゲート東京 京橋で12月7日と8日の2日間、講師の関島文雄さんによる「水引」を使って作るクリスマスツリーの飾り(イメージ)。

祝儀や不祝儀の際に用いられる飾りで、贈答品の包み紙などにかける帯紐の「水引(みずひき)」を使って、7日はもみの木に飾る装飾(オーナメント)を作る。8日は魔除けになるともいわれる干支飾りで2020(令和2)年の干支「ネズミ」を作る。

ウイキペディアによると、「水引」の起源は定かではないが、室町時代の日明貿易において明からの輸入品の箱すべてに赤と白の縄が縛り付けられており、この縄は明側が輸出用の品を他と区別するために使用していたもので、日本側がこの縄を贈答に使用する習慣と誤解し、以後の日本で贈答品に赤と白の紐をかけるようになったという説がある。

また、航海の無事を祈ったり、海賊から守るための魔除けとして縄に塗った黒色毒が溶けると赤色に変色したという説などもある。

宮廷への献上品には紅白の麻の紐で結ぶ習慣があり、室町時代後期になると麻の紐の代わりにこよりに糊(のり)を引いて乾かして固め、紅白あるいは金銀に染め分けた紙糸が使用されるようになった。

同じくネズミの「干支飾り」(イメージ)。

現在、水引の全国生産量の70%を占めるのが飯田水引で、飯田藩主の堀親昌(ほり・ちかまさ、1606-1673)が殖産興業の一環として、昔から和紙作りが盛んであった飯田の飯田和紙に付加価値をつけるため、下級武士や町人・農民に、製造法を習わせたのが始まりとされている。

飯田の元結は、もともと品質の優れていることで評価を得ており、江戸時代に元結製造が始まった。美濃国から紙漉き職人の桜井文七(さくらい・ぶんしち、1683-1753?)を招へいし、元結製造に改良を加え丈夫で水にも強い飯田台帳紙を活用した光沢のある丈夫な品を作り出すと、「文七元結(ぶんしちもっとい)」として全国にその名を知られるようになった。

同様の製法で作られる水引は副業に過ぎなかったが、明治維新の断髪令により、元結の消費量は少なくなり、昭和の時代には水引の結び方もさまざまなものが開発され、金封、結納品、水引細工の生産が増えた。

講師は今回のワークショップを主催するラクシェア(RakuShare、港区南麻布4-2-34、天現寺スクエア)が運営する水引ギャラリー「彩和irowa」ブランドの水引作品を制作している関島文雄(せきじま・ふみお)さんが務める。関島文雄さんは飯田市で水引を生産している。

ホテルインターゲート東京 京橋は2018年4月1日開業したグループで「銀座グランドホテル」に続く、中央区2番目のホテルで、地上17階、200室がある。

時間は2日間とも14時から17時で、参加費はいずれも1000円(税込)。事前の予約は不要で、当日、2階インターゲートラウンジで受け付ける。