サニーヘルス、「大豆肉」代わりに冷凍豆腐でダイエットを

【銀座新聞ニュース=2019年12月7日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「カロリーは肉の半分以下!冷凍豆腐で高タンパク質ダイエット」を発表した。

栄養素が豊富で、カロリーも肉の半分以下という豆腐を凍らすと、「大豆ミート」の代わりに使え、照り焼きや唐揚げなどが作れる。

大豆を肉のように使う「大豆ミート(ソイミート)」は大豆(=ソイ)を加工して作られた肉もどきのことで、動物性食品を食べないベジタリアンやヴィーガン、マクロビオティックを実践している人たちの間で、タンパク源として重宝されている。

食に制限を課しているこうした人以外にも昨今は、そのヘルシーさが受け、すそ野は広がりつつあるという。まだ、販売されている店が限定されているので、手に入りにくいのが難点なのだが、実はこの大豆ミートに近いものを、豆腐を冷凍することで作ることができる。

一般に豆腐は冷凍できない食品に分類されている。冷凍・解凍すると食感などの性質が変化してしまうためだが、そこを利用するのが冷凍豆腐だ。豆腐は絹ごしも木綿もほとんどが水分でできている。冷凍することで豆腐の水分が凍り、解凍の際に凍った部分が溶けて水分が外に流れ出て、固形の部分だけが残って、豆腐とはまったく別物の食感に変化してしまう。

豆腐を冷凍・乾燥を繰り返して作られる高野豆腐と同じような原理という。高野豆腐は「凍り豆腐」ともいわれている。冷凍豆腐も高野豆腐に近い食感で、スポンジ状になり肉の代替として使うことができる。高野豆腐よりもパサつきが気にならず、きちんと大豆の味が楽しめるのも優れたところという。

冷凍豆腐の照り焼き。

大豆は「豆の王様」とか「畑の肉」と呼ばれるほど豆類の中でもタンパク質の含有量がもっとも多く、しかも量だけでなく、質がよいのが特徴で、体内で合成できない必須アミノ酸がバランスよく含まれている。食品中に含まれる必須アミノ酸のバランスを評価した「アミノ酸スコア」では、大豆は肉や魚と同じくアミノ酸スコア100とされている。

現代人の食生活は、戦後から現代にかけて動物性タンパク質、動物性脂肪の摂取量が右肩上がりに増えてきており、それに伴い肥満をはじめとする成人病も増加している。動物性タンパク質ばかりでなく、大豆や大豆製品から植物性タンパク質も積極的に摂ることが大切になるのだが、植物性タンパク質を摂取するのに大豆は最適な食品といえる。大豆には脂肪も含まれているが、動物性脂肪のようにコレステロールを含んでいないので、ヘルシーに食べることができる。

大豆には特筆すべき栄養素がいろいろと含まれている。
「イソフラボン」は女性ホルモンに似た物質で、更年期障害、生理不順、骨粗しょう症などの改善に効果があるといわれている。悪玉コレステロールの増加を抑えて血管を健やかに保つ効果もあるとされている。

「レシチン」は余分なコレステロールや血液中の中性脂肪を減らす作用があり、血管や血液の状態を正常に近づけ血管疾患の予防効果があると考えられている。神経の伝達をスムーズにして、認知症や記憶力の低下を防ぐ働きもある。

「サポニン」は悪玉コレステロール値を下げる、脂肪の蓄積を防ぐ、抗酸化・抗炎症作用、肝機能の向上などがある。

この他にビタミンやミネラルも含み、ビタミンB1、B2、E、葉酸、カルシウム、カリウム、鉄、マグネシウム、食物繊維なども含まれている。

それでは、冷凍豆腐の作り方だが、絹ごし豆腐、木綿豆腐のどちらも冷凍豆腐にすることができる。絹ごし豆腐の場合は湯葉を重ねたような食感になり、木綿豆腐ではもう少ししっかりした食感で高野豆腐に近くなる。使う料理やお好みで選んでほしい。

作り方としては、まず豆腐の水気をさっと切り、使う料理に合わせてカットする。冷凍豆腐を塊で使いたい時は大きめに切り、そぼろ状にして使う場合は、大きさは考慮しなくても大丈夫。切った豆腐を冷凍用のジップ付き袋などに入れ、崩さないように冷凍庫に入れる。

豆腐は冷凍すると黄色く変色することがあるが、解凍すると白く戻り、品質に問題はない。解凍はジップ付き袋のまま水を張ったバットやボウルなどに入れて行う。時間があれば自然解凍や冷蔵庫での解凍でもOKだ。

解凍した豆腐を崩さないよう優しく手で押し絞り、豆腐の水分を抜く。これで冷凍豆腐が完成する。冷凍状態の豆腐は1カ月以内には使い切るようにしたい。

それでは冷凍豆腐を使ったレシピを紹介しよう。
「甘辛でご飯に合う冷凍豆腐の照り焼き」
材料(2人分)
・冷凍豆腐(1口大)1丁分
・塩こしょうは適量
・小麦粉は適量
・サラダ油は大さじ1
A)以下の調味料を混ぜ合わせておく
・しょうゆは小さじ1
・みりんは小さじ1
・酒は小さじ1
・砂糖 小さじ1
1)解凍し水気を切った冷凍豆腐に塩こしょうで下味を付け、表裏に小麦粉をまんべんなくまぶす。2)フライパンを熱しサラダ油をひき中火で1)を焼き、両面に焼き色を付ける。3)A)を鍋肌から入れ、軽く煮立たせながら冷凍豆腐に絡めてでき上がり。

「味がよく染みた冷凍豆腐の唐揚げ」
材料(2人前)
・冷凍豆腐(1口大)1丁分
A)
・しょうゆは大さじ2
・酒は大さじ2
・砂糖は小さじ1/2
・おろし生姜は小さじ1/2
・おろしにんにくは小さじ1/2
・片栗粉と小麦粉は適量
・サラダ油は適量
1)袋やボウルにA)を入れて混ぜ合わせ、解凍し水気を切った冷凍豆腐を15分漬け込む。2)片栗粉と小麦粉を混ぜ、軽く汁気を切った1)を入れて粉を付ける。3)サラダ油を180度に熱し、2)をキツネ色になるまで揚げる。

大豆のカロリーは肉と比べて半分以下!ダイエット食材としてとても優秀で、大豆は世界でも健康食品として注目を浴びている食品なので、積極的に取り入れるようにしたい。