サニーヘルス、「豚」でも人より少ない体脂肪率、有酸素運動で燃焼を

【銀座新聞ニュース=2019年12月28日】健康食品、美容商品、化粧品などの販売会社、サニーヘルス(中央区八重洲2-1-6、八重洲kビル、03-6701-3000)はこのほど、レポート「『豚みたい』は褒め言葉!?動物の体脂肪率ランキング」を発表した。

人は少し太っていると「豚みたい」といわれることがあるが、実は豚の体脂肪率は13%前後で女性の20%から29%、男性の10%から19%に比べても低い。

人は太っていると、よく「ブタ」と揶揄(やゆ)されることがあるが、野生の豚の体脂肪率は13%前後で、食用に太らせた豚でも14%から18%なので、想像よりもはるかに低い。成人女性で豚と同じ体脂肪率の13%なら、見た目的には明らかにやせすぎのの部類に入る。

人間の場合の体脂肪率標準値は、女性は20%から29%、男性は10%から19%で、男女ともにそれ以上になると肥満とされる。豚よりも人間のほうが、体脂肪率はずっと高いといえる。では、他の動物はどうなのだろうか。

チーターは体脂肪率4%から5%で、動物界トップクラスの体脂肪率の低さだ。最高時速110キロで走ることができるチーターは、脂肪が少なく筋肉が多い動物で、筋肉の中でも特に短距離に使われる「速筋」が筋肉の70%を占めている。

馬(競走馬)は体脂肪率5%から8%で、トレーニングを積んだ見るからに筋肉質な競走馬の体脂肪率は低く、トレーニング開始前でも15%前なので、元来人間よりも体脂肪率の低い動物だ。

鳥は体脂肪率5%で、哺乳類に比べかなり脂肪が少ない。食用の鶏の場合もほぼ同じで、部位によって脂肪のパーセンテージは大きく異なり、もも肉・皮つきが13%、皮なし3.9%だ。ダイエットの定番である胸肉は、皮つき5.9%、皮なし1.9%。ささみに至っては0.8%という驚異的な低さだ。ダイエット中に鶏肉を食べる際は、脂肪の多い皮を取り除くのが基本といえる。

豚は体脂肪率13%から18%で、野生の豚の体脂肪率は13%前後で、食用に太らせた豚でも14%から18%という。鶏と同様に食べる部位により脂肪の量が大きく異なる。バラは35%、ロース(脂身付き)19.6%、もも(脂身付き)15%と、バラはかなり脂肪率が多いので要注意といえる。ロースやももは、脂肪を取り除いて食べると大幅にカロリーを低減できる。

犬と猫は体脂肪率15%から24%前後で、肋骨はわずかな脂肪に覆われて、触れることができる程度が適正といえる。どちらも25%から34%が肥満予備軍、35%以上が肥満とされている。ただ、飼い犬や飼い猫が可愛くて、ねだられるとついおやつや人間の食べ物を与えてしまうことがあるが、それでは肥満の原因になってしまう。ペットの健康を考えるなら、適正量を守って食べ物をあげるようにしたい。

牛でも黒毛和牛は約30%前後といわれており、人間に比べてやや高めだ。黒毛和牛の部位別では、バラ50%、サーロイン41.8%、ヒレ16.7%、もも7.9%、肩ロース31.7%で、黒毛和牛と比較すると、アメリカ産やオーストラリア産のほうが全般的に低脂肪とされている。。

極寒の北極に暮らすホッキョクグマは体脂肪率35%から50%で、体を寒さから守るために分厚い脂肪に覆われている。脂肪の多いアザラシが主食だ。

そのアザラシは体脂肪率50%と、多くの生き物の中でもひじょうに体脂肪率が高い。ホッキョクグマと同様に、寒さから身を守るために脂肪が蓄えられている。日本では古くからアザラシ猟が行われてきており、アザラシの脂肪は照明用に使われたり、石鹸が作られたりしてきた。

それでは「脂肪」は何のためにあるのか。体脂肪というのは「白色脂肪細胞」のことを指し、全身に存在している。特に多いのが下腹部、お尻、太もも、背中、腕の上部、内臓の回りなどだ。

動物は住む環境やライフスタイルによって、体脂肪率の適正値がそれぞれ異なる。人間の場合は、食べるものを確保できないという心配がないので、アザラシのように大量に脂肪を溜め込む必要はない。それよりも体脂肪率が適正範囲に収まるように、食事量や運動量を調整しなければならない。ただ、脂肪は敵ではなく、ある程度は必要で、体の機能を正常に維持する役割がある。

体内での体脂肪の役割として以下のようなものがあげられる。
1)細胞膜、核膜を構成する材料となる。
2)1グラムあたり9キロカロリーのエネルギーがあり、重要なエネルギー源となる。
3)体温を維持する。
4)ホルモンやビタミンDの原料となる。
5)外部の衝撃から体を守る。

体脂肪については、摂取カロリーと消費カロリーのバランスがとても重要で、体内でカロリー(エネルギー)が余ることで脂肪が蓄えられてしまう。食事の内容・量を適正にすることと並行し、有酸素運動を行うことで体脂肪を燃焼させるようにしたい。

有酸素運動とはウォーキング、ランニング、サイクリングなど、少し息が上がる程度(脈拍125から155が目安)で、酸素を消費し充分な呼吸を確保しながら行う継続的な運動のことをいう。連続して10分程度でも効果があると考えられているので、週に3回程度取り入れると効果的といえる。

とにかく、体脂肪には健康を維持できる適正値があり、その範囲より多すぎても少なすぎてもよくない。しっかり栄養を摂りながら運動を取り入れるという、ダイエットの王道が結局健康面についてもいえる。