ヴァニラ画廊ではらだ「BL」展、インスタも

【銀座新聞ニュース=2020年1月15日】ヴァニラ画廊(中央区銀座8-10-7、東成ビル、03-5568-1233)は1月17日から2月9日まで、はらださんによる「ハッピークソライフセカンド」を開く。

ヴァニラ画廊で1月17日から2月9日まで開かれるはらださんの「ハッピークソライフセカンド」のフライヤー。

ボーイズラブ(BL)界で注目されているマンガ家、はらださんが2017年に続いて、ヴァニラ画廊で2度目の個展を開く。今回は、2017年の「ハッピークソライフ」展以降に発表された「よるとあさの歌Ec」(竹書房)や「カラーレシピ(下)」(新書館)、「ワンルームエンジェル」(祥伝社)、新刊の「ハッピークソライフ」(竹書房)のモノクロ原稿、カラーイラストのほかに、本展のために特別に描き下ろした新作イラスト、単行本未収録作品の原稿などを展示する。

今回は展示作品を販売するほか、約4年ぶりとなる新作同人誌や展覧会カタログ、個展限定グッズなどの商品も発売する。また、ストーリーの世界観をインスタレーションによって再現する。

はらださんは2013年からBLマンガを描きはじめ、2014年に単行本「変愛」で本格デビューし、その後、「やたもも」、「好きなひとほど」、「やじるし」、「よるとあさの歌」などBL絡みの作品を発表しており、「ハードでエロティックなドラマを描く実力派の作家」(ヴァニラ画廊)という。はらださんは作品以外の略歴を公表していない。

ウイキペディアによると、「ボーイズラブ(和製英語)」とは、日本における男性(少年)同士の同性愛を題材とした小説やマンガなどのジャンルのことで、1990年代中盤から後半に使われるようになったという。元々は「耽美(たんび)」や「ジュネ(JUNE)」の言い換え語だったようだが、のちにBL(ビーエル)と略されるようになった。

作家、編集者のほとんどは女性、読者の大多数も女性で、ゲイの男性向けの作品とはおおむね分かれているが、確固とした概念ではなく、ボーイズラブとそれ以外のジャンルを明確に分けることはむずかしいとされている。

現在では、2次創作同人誌やウェブ上の作品も「BL」と呼ぶこともあるが、「BL」は基本的に商業出版寄りの言葉で、BL関連の日本の市場規模は、オタク市場に限れば215億円(2012年)、その他の市場まで含めれば350億円(2013年)といわれる。レーベルは小説とコミックス合わせて100程度存在する。

日本を代表するポピュラー文化として国際的に知られ、海外各地でファン向けコンベンションの開催、日本の作品の翻訳、その影響を受けた海外作家の作品の出版が見られる。

開場時間は12時から19時(土・日曜日、祝日、最終日17時)。入場料は600円。初日は入場チケットが必要だが、すでに完売している。2日目からは会場で入場料を払うと入場できる。会期中無休。