永谷商事が神田山緑が「日本橋七福神めぐり」を案内

【銀座新聞ニュース=2020年1月16日】不動産会社で、都心で寄席を経営する永谷商事(武蔵野市吉祥寺本町1-20-1、0422-21-1796)が運営する「る「お江戸上野広小路亭」(台東区上野1-20-10、上野永谷ビル、03-3833-1789)は1月23日に神田山緑さんによる「講談師と一緒に歩く歴史と文化の散歩ラリー」を開く。

1月23日に開かれる「講談師と一緒に歩く 歴史と文化の散歩ラリー」で、「日本橋七福神めぐり」を案内する神田山緑さん。

永谷商事が毎月1、2回程度、定期的に開催している「講釈師と一緒に歩く歴史と文化の散歩ラリー」シリーズのひとつで、講談師が名所旧跡などを解説しながら一緒に歩いて回る企画だ。例年、1月は東京の主要な七福神めぐりを開いており、第1弾が「七福神めぐり・深川」、第2弾が「七福神めぐり・谷中」に続いて、第3弾が23日の「七福神めぐり・日本橋」で、真打の講談師、神田山緑(かんだ・さんりょく)さんが「七福神めぐり(日本橋)」を案内する。

東京メトロ銀座線日本橋駅出口のある日本橋のたもと交番前から参加者と一緒に「福禄寿、弁財天」の「小網(こあみ)神社」(中央区日本橋小網町16-23、03-3668-1080)、「布袋尊」の「茶の木神社」(中央区日本橋人形町1-12-11)、「弁財天」の「水天宮(すいてんぐう)」(中央区日本橋蛎殻町2-4-1、03-3666-7195)を回る。

そこから「寿老神」の「笠間稲荷(かさまいなり)神社」(中央区日本橋浜町2-11-6、03-3666-7498)、「毘沙門天」の「末広神社」(中央区日本橋人形町2-25-20、03-3667-4250)、「大黒神」の「松島神社」(中央区日本橋人形町2-15-2、03-3669-0479)、「恵比寿神」の「椙森(すぎのもり)神社」(中央区日本橋堀留町1-10-2、03-3661-5462)と7カ所を歩いて、その後、「お江戸上野広小路亭」で寄席を観賞する。

「日本橋七福神めぐり」はほかに「恵比寿神」の「宝田恵比寿神社」(中央区日本橋大伝馬町2-16、03-3664-5671)が含まれ、「8カ所」とされているが、時間の関係で「7カ所」に短縮する。

「日本橋七福神めぐり」は江戸時代に幕府が人心を落ち着かせるため、江戸市内に「七福神」をまつる神社、寺院を建てたことが起源とされ、そこから、正月に「七福神めぐり」をすると「七難即滅・七福即生」(7つの災難が消え去り、7つの福徳を授かる)というご利益にあずかれるという信仰が広まった。

ウイキペディアによると、「七福神」は福をもたらすとして日本で信仰されている「七柱の神」のことで、古くは「大漁追福」の漁業の神であり、時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす、商業や農業の神となっている「恵比寿」、インドのヒンドゥー教のシバ神の化身マハーカーラ神と日本古来の大国主命(おおにくのぬしち)の習合で、「大黒柱」と現されるように食物、財福を司る神の「大黒天」。

元はインドのヒンドゥー教の財宝神クベーラ神で、これが仏教に取り入れられ日本では「多聞天(たもんてん)」ともいわれる「毘沙門天(びしゃもんてん)」、七福神の中の紅1点で、元はインドのヒンドゥー教の女神であるサラスバティー神で、「弁財天」とも表記される「弁才天」、道教の宋の道士天南星、または道教の神で南極星の化身の南極老人で、寿老人と同一神とされ、子に恵まれ、封禄(財産)、長寿(健康を伴う長寿)の三徳を具現化した「福禄寿(ふくろくじゅ)」。

道教の神で南極星の化身の南極老人であり、長寿の神であり、幸運の神とされる「寿老神」、唐の末期の明州(現在の中国浙江省寧波市)に実在したといわれる仏教の僧で、肥満体の布袋が広い度量や円満な人格、また富貴繁栄をつかさどり、福徳円満の神とされる「布袋尊」の7つをいう。

神田山緑さんは1976年東京都中央区日本橋生まれ、敬愛大学を卒業、トヨタ自動車に入社、営業マンとして新人賞を受賞、退社後、健康食品会社を立ち上げ、代表取締役に就任し、「日本話し方センター」副所長の山越幸(やまごし・みゆき)さんに師事し、神田(かんだ)すみれさんの講談教室に通い、2005年に神田すみれさんに入門した。

2006年に講談協会「前座」、2009年9月に「二ツ目」に昇進、2011年に「日本講話塾」(講談教室)を設立、2014年10月に中野区観光大使に就任、2015年に「ロス・プリモス」の専属司会となり、2016年4月にNHK文化センター講師、清泉女子大学特別講師を務め、2017年に東洋大学特別講師、2018年3月に真打に昇進、7月に明治大学特別講師を務めている。

時間は10時に東京メトロ銀座線日本橋駅出口近くにある日本橋のたもと交番前で待ち合わせ、昼までに7カ所めぐりを終え、13時30分からお江戸上野広小路亭で寄席を鑑賞する。料金は弁当、飲み物、寄席代を含めて3500円で、交通費などがかかる場合は自己負担となる。申し込みは永谷商事まで。