フード協19年外食1.9%増、5年連続、12月も1%増、FFが堅調

【銀座新聞ニュース=2020年1月27日】一般社団法人「日本フードサービス協会」(港区浜松町1-29-6、浜松町セントラルビル、03-5403-1060)は1月27日に2019年と2019年12月の「外食産業市場動向調査」(全店ベース)を発表した。

コロワイドグループの「しゃぶしゃぶ温野菜八重洲店」(中央区八重洲1-7-10、八重洲YKビル、03-3516-2529)などは3月16日まで「黄金生姜(こがねしょうが)を使った生姜豆乳だし」と「焦がしにんにくの黒火鍋」を提供している。湯葉ができるほど濃厚な豆乳だしに、 コクのある和牛のエキスと黄金生姜を合わせた生姜豆乳だしを使った「北海道つや姫豚とたんしゃぶ食べ放題」(1人税別3680円)。また、「焦がしにんにくの黒火鍋」は焦がしにんにくでつくられた調味油を使用し、深煎りの黒ゴマが香りを引き立て、フライドガーリックがアクセントになった黒火鍋で、「北海道つや姫豚とたんしゃぶ食べ放題」(1人3680円)を提供している。

2019年の外食産業の売上高は前年比1.9%増と5年連続で前年を上回った。7月の長雨、10月の台風19号による被害や消費増税の影響により前年を下回る月があったものの、好調なファーストフード(FF)に牽引される形でプラスとなった(既存店ベースは未公表)。

また、2019年の店舗数は同0.0%と横ばい、客数が同0.2%増、客単価が同1.7%増だった。

業態別では「ファーストフード」が洋風などを中心に、デリバリー、テイクアウトなどが増加し、好調で、同3.4%増で4年連続プラス、「ファミリーレストラン」が洋風、和風が不調の一方、中華、焼き肉が堅調で、客単価の上昇とあいまってほぼ前年並みの同0.3%増で8年連続プラス、「ディナーレストラン」も同1.5%増で8年連続プラス、「喫茶」も同2.6%増で8年連続プラス、「パブレストラン/居酒屋」は同1.1%減で11年連続マイナスだった。

一方、12月は土曜日、祝日が前年より少なく、外食全体の客数に影響し、ファミリーレストラン業態および飲酒業態を中心に客数を落とした。また、法人の忘年会の減少、禁煙店舗の増加、大晦日などの営業時間短縮、消費増税の影響による商業施設の不振なども、客数減の要因となったが、引き続き好調なファーストフード業態に支えられ、外食全体の売上は前年同月比1.0%増と2カ月続けて前年を上回った。

全業態で12月の店舗数は同0.2%減、客数が同0.9%増、客単価が同0.1%増だった。

業態別の売上高では、ファーストフードが同3.5%増で2015年12月から48カ月連続プラスだった。「洋風」は期間限定商品やクリスマスシーズンのチキンが好調で、「和風」も引き続き季節商品や定食メニューが好調、「麺類」もディナー時間帯での増量キャンペーンなどに支えられ、「持ち帰り米飯・回転寿司」は年末の持ち帰り需要が好調で単価も上昇し、「アイスクリーム」が携帯会社とのコラボキャンペーンにより客数が大幅に増加したとしている。

ファミリーレストラン(FR)が同1.7%減と2カ月ぶりにマイナスだった。「洋風」と「和風」は、禁煙店舗の拡大や営業時間短縮に加え、消費増税による節約志向なのか、全般的に客数が振るわず、「中華」は忘年会シーズンに合わせたビールの値引きなどの各種キャンペーンを連続して打ち出したことや、「焼き肉」はお得なキャンペーンの奏功や、冬休みのファミリー需要が堅調に推移した。

パブ・居酒屋業態は同4.8%減と7カ月続けてマイナスだった。飲酒業態は、若者を中心に忘年会を敬遠する風潮があり、全体的に宴会需要が振るわず、「パブ・ビアホール」と「居酒屋」ともマイナスだった。

ディナーレストランが同0.6%減と2カ月ぶりに下回り、法人の忘年会減少の影響を受け、特に月後半の集客が伸びなかったところもあった。喫茶は同3.3%増と2カ月続けてプラスだった。商業施設立地の店舗では、消費増税後、客数が伸び悩むところが多いものの、価格改定などで単価が上昇したという。

日本フードサービス協会の統計は会員が191事業者数(2019年11月186、2019年10月187、9月189、8月188、7月192、6月193、5月192、4月197、3月196、2月199、1月199、2018年12月197、11月202、10月201、9月199、8月190、7月194、6月200、5月204、4月207、3月200、2月195、1月192)。

店舗数が3万5583店(3万5342店、3万5005店、3万5237店、3万5544店、3万5390店、3万5617店、3万5646店、3万5763店、3万5798店、3万6467店、3万6659店、3万6637店、3万6567店、3万6380店、3万6602店、3万6572店、3万6524店、3万6689店、3万7232店、3万6843店、3万6759店、3万6359店、3万6197店)が対象。

内訳はファーストフードが52社(50社、52社、51社、52社、52社、55社、57社、56社、57社、57社、56社、58社、57社、60社、57社、59社、61社、61社、60社、59社、55社、54社)、1万9369店(1万9273店、1万9217店、1万9118店、1万9275店、1万9131店、1万9326店、1万9370店、1万9461店、1万9444店、1万9913店、2万0219店、1万9954店、1万9990店、1万9844店、2万0086店、2万0001店、2万0024店、2万0163店、2万0603店、2万0023店、2万0571店、1万9689店、1万9768店)。

ファミリーレストランが50社(50社、51社、49社、49社、49社、52社、50社、52社、50社、57社、52社、53社、52社、52社、51社、52社、50社、53社、52社、54社、56社、52社、52社、50社)、9601店(9667店、9338店、9569店、9646店、9578店、9749店、9667店、9629店、9622店、9838店、9770店、9814店、9847店、9759店、9848店、9778店、9848店、9921店、9911店、9875店、1万0061店、9187店、9946店、9773店)。

パブ・居酒屋が33社(32社、31社、34社、31社、34社、35社、31社、33社、33社、33社、32社、33社、32社、34社、33社、32社、30社、33社、34社、34社、33社、32社、31社)、2254店(2253店、2198店、2401店、2312店、2366店、2335店、2317店、2366店、2395店、2378店、2296店、2388店、2335店、2393店、2381店、2241店、2193店、2271店、2361店、2245店、2467店、2247店、2202店)。

ディナーレストランが27社(26社、25社、26社、25社、26社、23社、25社、26社、25社、25社、26社、25社、26社、26社、26社、23社、23社、24社、25社、26社、26社、26社、27社)、1046店(1032店、991店、988店、1006店、911店、991店、997店、1003店、999店、1010店、1007店、1013店、1012店、1010店、959店、999店、1004店、999店、1000店、1002店、978店、1017店)。

喫茶が13社(12社、12社、13社、15社、14社、13社、13社、13社、15社、14社、14社、14社、16社、16社、14社、15社、15社、15社、15社、17社、16社、16社、16社)、2048店(1856店、2020店、2040店、2041店、2037店、2038店、2040店、2033店、2062店、2057店、2063店、2062店、2064店、2054店、2059店、2061店、2097店、2081店、2130店、2239店、2229店、2227店、2164店)。

外食産業(上場企業)の売上高上位3社の12月の既存店売上高は1位のゼンショーホールディングス(すき家、国内店舗数1935店)が同2.8%増と5カ月続けてプラス、2位のすかいらーく(全グループ、国内外店舗数3258店)が同4.4%減と2カ月ぶりにマイナス、3位のコロワイド(全グループ、国内2526店)も同3.7%減と2カ月ぶりにマイナスだった。