北の家族有楽町店で、「ふくの日」から「とらふぐコース」

【銀座新聞ニュース=2020年2月7日】2019年11月にカフェ・カンパニー(渋谷区神宮前5-27-8)とsubLime(新宿区西新宿7-22-43)が経営統合して誕生したGYRO HOLDINGS(新宿区西新宿7-22-43、新宿JECビル)傘下のsubLime(新宿区西新宿7-22-43、新宿JECビル、03-5937-3772)グループで、「北の家族」などレストラン、居酒屋などを運営する「パートナーズダイニング」(新宿区西新宿7-7-30、小田急柏木ビル、03-5332-6231)は2月9日から15日まで「北の家族有楽町本店」(千代田区有楽町2-1-7、03-6205-8887)で「とらふぐコース」を提供する。

2月9日から15日まで「北の家族有楽町本店」で提供する「とらふぐコース」と日本酒。

「2月9日」は「ふく(ふぐ)の日」にちなんで、期間限定で20種類の日本酒飲み放題付きで「とらふぐコース」(8品)を1人税抜8000円で提供する。

コースの料理はふぐ白子、ふぐ皮サラダ、てっさと炭火タタキ、ふぐから揚げ、てっちり、雑炊、香の物、季節のデザートとなっている。

日本酒は「二世古」の純米吟醸、特別純米、「男山」の生もと純米、本醸造、「大雪の蔵」の絹雪、純米吟醸、「国稀」の北海鬼ころし 本醸造、「上川」の特別純米吟醸彗星、純米吟醸きたしずくなどから選べる。

「ふくの日(ふぐの日)」は下関ふく連盟が1981年に制定した記念日で、下関ではふぐ(河豚)のことを「ふく」と呼ぶことから、2月9日を語呂合わせで「ふくの日」にしている。

「協同組合下関ふく連盟」によると、「ふぐ」は6000年前の縄文時代から食べられており、多く分布する貝塚から約350種の貝類が出土している。その中には貝だけでなく、魚の骨や歯などもあり、主な種類としてはタイ、スズキ、ふく、ブリ、カツオなど約40種に上るとされている。下関近郊の貝塚からもふくの骨が出土し、約2500年前の潮待貝塚からはウニの針も出土している。

その後、長年、ふぐが食べられたが、豊臣秀吉(とよとみ・ひでよし、1537-1598)が行った朝鮮出兵の際に、武士などにふぐによる中毒死が続出したため、豊臣秀吉がふぐ食禁止令を命じた。徳川時代も武家では「主家に捧げなければならない命を、己の食い意地で落とした輩」として、当主がフグ毒で死んだ場合には家名断絶などの厳しい対応がなされた。

明治政府も1882(明治15)年にふぐを食べた者を拘置・科料に処する法令を出しているが、下関でふぐを食した伊藤博文(いとう・ひろふみ、1841-1909)がそのうまさに感心し、1888(明治21)年に「下関のふくには毒を見ず」とお墨つきを出し、全国こ先駆けて下関(山口県)でふぐ食が解禁された。

ふぐは世界に約100種、日本近海に約50種が生息し、そのうち食用が認められているのは22種類で、なかでももっとも美味なのがとらふぐとされている。ふぐの食中毒はふくの体内に含まれるテトロドトキシンの摂取によって引き起こされる。

北の家族有楽町本店は2018年12月10日に有楽町駅と新橋駅を結ぶJRの高架下にオープンした、「居酒屋 北の家族」のリブランディング店舗1号店としている。函館港などから直送される魚介、道産の肉や旬の野菜でつくったメニューを楽しめ、料理人が炭火の燃える炉端で丸ごと1本の鮮魚を皮目はパリッと中はふっくら焼き上げる「原始焼き」、イクラや甘エビ、北海道産の魚介など日替わりで提供する刺身、北海道の食材を詰め込んだ石狩鍋が3大名物という。

有楽町店の営業時間は平日が17時から23時30分(日曜日、祝日22時30分)。昼も営業しているが、とらふぐコースは17時以降。