北の家族有楽町で「とらふぐしゃぶしゃぶ」、29日白子酒無料で

【銀座新聞ニュース=2020年2月19日】2019年11月にカフェ・カンパニー(渋谷区神宮前5-27-8)とsubLime(新宿区西新宿7-22-43)が経営統合して誕生したGYRO HOLDINGS(新宿区西新宿7-22-43、新宿JECビル)傘下のsubLime(新宿区西新宿7-22-43、新宿JECビル、03-5937-3772)グループで、「北の家族」などを運営する「パートナーズダイニング」(新宿区西新宿7-7-30、小田急柏木ビル、03-5332-6231)は2月19日から29日まで「北の家族有楽町本店」(千代田区有楽町2-1-7、03-6205-8887)で「白子付き厚切りとらふぐのしゃぶしゃぶ」を提供する。

「北の家族有楽町本店」で2月29日に先着100人に無料で提供される「ふぐの白子酒」。

また、2月29日という4年に1度の「ふぐの日」に、29日限定で16時から「ふぐの白子酒」を先着100人に食前酒として無料で振る舞う。

「白子付き厚切りとらふぐのしゃぶしゃぶ」は10日間限定で、極厚のとらふぐのしゃぶしゃぶを1人2900円(税別)で提供する。

「ふぐの白子酒」はとらふぐの白子を裏ごしし、熱くした日本酒と合わせた甘くクリーミーな酒で、パートナーズダイニングによると、「貴重なとらふぐの白子を使用するため、通常1杯1000円ほど」としている。ネットでは福岡・博多のふく料理専門の「博多ぼて」で「ふく白子酒」を1杯2400円で提供している。

「ふくの日(ふぐの日)」は協同組合下関ふく連盟が1981年に制定した記念日で、下関ではふぐ(河豚)のことを「ふく」と呼ぶことから、2月9日を語呂合わせで「ふくの日」にしている。ただ、4年に1度の2月29日は下関ふく連盟としては「ふくの日」に認定していないが、居酒屋では独自に「ふくの日」としている。

「協同組合下関ふく連盟」によると、「ふぐ」は6000年前の縄文時代から食べられており、多く分布する貝塚から約350種の貝類が出土している。その中には貝だけでなく、魚の骨や歯などもあり、主な種類としてはタイ、スズキ、ふく、ブリ、カツオなど約40種に上るとされている。下関近郊の貝塚からもふくの骨が出土し、約2500年前の潮待貝塚からはウニの針も出土している。

その後、長年、ふぐが食べられたが、豊臣秀吉(とよとみ・ひでよし、1537-1598)が行った朝鮮出兵の際に、武士などにふぐによる中毒死が続出したため、豊臣秀吉がふぐ食禁止令を命じた。徳川時代も武家では「主家に捧げなければならない命を、己の食い意地で落とした輩」として、当主がフグ毒で死んだ場合には家名断絶などの厳しい対応がなされた。

明治政府も1882(明治15)年にふぐを食べた者を拘置・科料に処する法令を出しているが、下関でふぐを食した伊藤博文(いとう・ひろふみ、1841-1909)がそのうまさに感心し、1888(明治21)年に「下関のふくには毒を見ず」とお墨つきを出し、全国こ先駆けて下関(山口県)でふぐ食が解禁された。

ふぐは世界に約100種、日本近海に約50種が生息し、そのうち食用が認められているのは22種類で、なかでももっとも美味なのがとらふぐとされている。ふぐの食中毒はふくの体内に含まれるテトロドトキシンの摂取によって引き起こされる。

北の家族有楽町本店は2018年12月10日に有楽町駅と新橋駅を結ぶJRの高架下にオープンした、「居酒屋 北の家族」のリブランディング店舗1号店としている。函館港などから直送される魚介、道産の肉や旬の野菜でつくったメニューを楽しめ、料理人が炭火の燃える炉端で丸ごと1本の鮮魚を皮目はパリッと中はふっくら焼き上げる「原始焼き」、イクラや甘エビ、北海道産の魚介など日替わりで提供する刺身、北海道の食材を詰め込んだ石狩鍋が3大名物という。

営業時間は平日が17時から23時30分(日曜日、祝日16時から22時30分)。